きっかけはフジテレビ
Dr.コトー診療所

キャスト

五島 健助(33) ・・・ 吉岡 秀隆
33歳。特に目立つ才能もある訳でない凡庸な少年だった。小学校3年の時に読んだ『シュバイツアー博士』の伝記に感銘を受け、子供心に漠然と医師にあこがれる。よく言えば、大器晩成型。いわゆるスロースターターである。そんな彼に転機をもたらしたのは、高校3年の時に、命を救ってくれた近所の老医師。この出会いにより健助は医学部を志望。2年の浪人生活の後、国立大学医学部に合格。6年後大学をトップクラスの成績で卒業、2年間の研修の後、同大学病院の外科に勤務、めきめきと腕を上げ将来を嘱望される。そんな健助だが、自ら志願して離島医師を目指すことになる。東京には、その時別れ話を切り出した優秀な女医、(産婦人科)原沢咲がいた。彼女は、当然のごとく離島勤務には反対した。離島になど行ったら、先端の医療技術から遅れてしまう可能性が大きいと考えたからだ。そんな彼女の思いを振り切り、健助は島へ赴任する。

星野 彩佳(25) ・・・ 柴咲 コウ
25歳。志木那島出身。父、正一は、役場の民生課課長。母、昌代は、主婦の傍ら農業を営む。子供の頃から正義感が強く、曲がったことが大嫌い。島の中学を卒業後、本土の看護学校へ。看護師を志したきっかけは、中学1年生の時、島の医療不足のために、脳溢血で亡くした大好きだった祖母への思いから。持ち前の負けず嫌いな性格もあって、看護学校では猛勉強。卒業後、本土の大学病院に3年間勤めた後、島に戻ってくる。戻った直後は、やる気満々だったが、島の医療の現実(医者がいつかない。患者も診療所の医師は信頼しない)に直面し、理想と現実の折り合いをどうつけていいのか、悩む今日この頃。最初は、ぼんやりしていて無神経そうな健助を頼りない先生としか思っていないが、彼の医師としての腕の確かさや、本質を知るにつれ、次第に恋心を抱き始める。また、彩佳自身も健助の存在により、看護師としての意欲を取り戻していく。

原 剛利(42) ・・・ 時任 三郎
42歳。男気のある頑固な漁師。これぞ、海の男。無口で多くは語らない。無愛想で顔は怖いが、本当は心優しい不器用な男。一人息子剛洋を男手ひとつで育てている。前任の診療所医師が、胸の痛みを訴える妻の心臓病の症状に気づかず、手遅れとなり亡くして以来、診療所の医師に不信感を持ち続けている。医者という職業の難しさを、健助はこの人を通じて、知っていく。本当は、漁師を継いでほしいのに、体の弱い剛洋に対し苛立ちを感じている。そんな思いからつい、息子に厳しくあたってしまうが、実は剛洋のことを心の底から愛している。健助のことを認めつつも、対峙していく。

西山茉莉子(33) ・・・ 大塚 寧々
33歳。島で小さな居酒屋を経営する。離婚経験あり、現在は独身。両親は既になく現在は一人暮らし。子供の頃から美形で、大人びていて、スタイルも抜群。しかし本来は、誰よりも寂しがりやで、繊細で傷つきやすく、いつも外見ではなく、本当の自分を愛してくれる人を探し続けていただけである。高校を中退、島を出て17年、気づくと33歳になっていた。港近くに開いた小さな居酒屋は、島の男達の憩いの場となる。剛利の死んだ妻は、茉莉子の同級生で、茉莉子の唯一の女友達。剛利と茉莉子には、恋とも友情とも違う、不思議なつながりが芽生えていく。

原沢 咲(30) ・・・ 石田 ゆり子
30歳。現在大学病院産婦人科勤務の優秀な女医。健助の1年後輩であり、元彼女。美人で知的。研修医時代、一見ぼんやりしている健助の中に、医者としての才能を見出し、一目置くようになる。その卓越した技術に心奪われるとともに、健助の人柄に惹かれていく。咲は、健助に対し告白。咲への医者としての信頼も手伝い、付き合うようになる。しかし、自ら離島勤務を希望する健助に対し、設備もままならない離島に行くことが最新の医療から取り残されることになると主張。離島行きに反対する。

内 つる子(85) ・・・ 千石 規子
島の長老で、お産婆さん。85歳血液型不明。現在も年齢詐称の疑いあり(出生届けがいい加減だったため)。頑固で気が強く、口が達者な誇り高きおばあちゃん。産婆として、島で3000人の赤ちゃんを取り上げたことがなによりの自慢。数年前に、がんで夫を亡くす。基本的に西洋医学は信じておらず、ガンを患った夫も本土の医者の言うことを無視し勝手に島に連れ戻し、自宅で最期を看取る。自分の作る“せんじ薬”はどんな薬より効くと信じている。

安藤 重雄(55) ・・・ 泉谷しげる
55歳。志木那島漁業組合漁労長。通称しげさん。漁師の家に生まれ、子供の頃から、漁にでる。子供時代から、勉強が大嫌い。勉強なんて、生きていくうえで意味がないと、全く関心がなかった。秀才であつた正一とは、子供のころから相容れなかったが、その実は親友でもあった。しかし、大学に進学した正一に対し、最初から卑屈になってしまう。そんなこともあり、正一が連れてくる医者に関しても、いつも否定的である。最も俗っぽく人間的な男。目先の利益しか考えず、上には弱く下には強い。年中空威張りして、漁協の仲間をどなりつけている。健助のことを年中『あのヤブ医者!』『ヤブ医者!』と大声で言ってはばからない。

和田 一範(38) ・・・ 筧 利夫
38歳。診療所の事務担当(別に誰が決めた訳でもないのに、一人しかいないので、皆に事務長と呼ばれている)。無類のお人好しで、好人物だが、ちよっと気が弱い。本土の商業高校卒業後、サラリーマン生活をしたこともあるが、どれも長続きせず、結局地元に戻ってくる。実は、血を見るのは大の苦手。いつか、カワイイ嫁さんをもらって、島の公民館で結婚式を挙げるのが、密かな夢。健助が現れ、和田の生活は一変する。役場の職員、医療担当事務の枠を超え、健助の片腕とならざるをえなくなり、急患があれば、夜中でも一緒に患者の元に駆けつけ、手術まで立ち会わされることになっていく。

星野 正一(55) ・・・ 小林 薫
55歳。志木那島村役場、民生課課長。島の農家の長男。本土の高校を卒業後、関西の大学を卒業。島ではかつて神童と呼ばれたこともある秀才。役場の民生課職員として、長年、島の町営診療所に勤務する医師を探し続けてきた。しかし、島の医療の現実は厳しく、健助が来るまで、最長で3年勤めてくれた老医師が、ひとりいてくれたのみ。そんな折、東京の大学病院の若い外科医が、離島医療に関心を持っているとの情報を得て、すぐさま東京へ。漁業組合の漁労長である重雄とは、小学校の時から何かとぶつかる。漁師をまとめ、健助を拒否しようとする重雄に対し、苦言を呈し、彼を受け入れるよう説得しようとするなど、健助の応援者でもある。


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