
サラリーマンの村上雅彦(坂口憲二)は、毎日午後3時になると、ひどい頭痛がして、決まって8分間意識がなくなることを悩んでいた。雅彦は、医師・山岸(山崎一)に相談し、3ヵ月前、妻・あずさ(山田優)と歩いていた時、通り魔に襲われ、あずさが殺されてしまった事を、打ち明けた。山岸は、意識がなくなってしまうのは、そのショックからくるものではないかと、告げた。
記憶が無くなる8分間の雅彦の行動が、周囲には自殺するように見えるという。雅彦は、無意識のうちに、自分があずさの所に行こうとしているのではと考え始める。死にたくないと思った雅彦は、なんとか危険を回避しようとするが、このままでは、本当に自殺してしまうと、再び山岸を訪ねた。そして、その相談の最中に午後3時になった。雅彦はフラフラと部屋を出て、エレベーターに乗り、屋上へむかった。山岸は必死に後を追うが、屋上に着いた時、山岸の目の前で、雅彦は飛び降りてしまう。雅彦の腕時計は15時8分で止まっている。
【ついに雅彦は、自殺を決行してしまったのだった】
果たして雅彦は本当に死んでしまったのか、それとも……!?
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