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〜 第7話 みんなに全部バラしてやる!

 その夜、ちひろ(篠原涼子)は、みどりタクシー新宿営業所を訪れた。都屋の社長・都築雄一郎と似た人を蟹江(田窪一世)に尋ねるためだ。そして、そこでちひろは、乗務員である魚住新児(豊川悦司)の存在を知ってしまった。
 さらにちひろは、盗み見た住所をたよりに新児のアパートに足を運び、丁度部屋から出てきた仁美(床嶋佳子)がある場所に戻した鍵を使い、部屋に忍びこんだ。テーブルには、仁美が残した『さやかの法事、土曜二時から。お寺で待ってます』のメモ。貧しい暮らしぶりが見て取れる・・・。それこそ真実の新児の暮らしであり、ちひろは激しいショックを受け、その場を後にした。
 その頃、有季子(藤原紀香)と鷹男(稲垣吾郎)はあるバーにいた。鷹男は、新児のことにすっかり無関心になった有季子の様子を見て、新児と何かあったのかと尋ねてきた。だが、有季子は二課の仕事に復帰できたことで十分、「辞めさせられたら意味ないじゃない!」と突き放すように言った。しかし、以前にも増して新児に興味を抱きはじめた鷹男は「これからは自分のために、徹底的にやってやる」と返すと一人で店を出ていってしまった。
 翌日、有季子は野々村(モロ師岡)に雄一郎が以前日本に戻ってきており、その間に、都屋の経理部長が自殺しているという事実を打ち明けた。そして双葉会病院に入院中の身元不明の患者とよく似た写真を都築の秘書・ちひろが持っていたということも・・・。
 有季子は刑事として都屋の犯罪を暴くことを決心。双葉会病院に仁美を訪ね、都築という男性と会っていたこと。そしてその時何を話したのかを尋ね始めた。
 その夜、みどりタクシーに出勤した新児は、ひどく動揺していた。ここに来る前、社長室でちひろが土曜の法事のことを不意に切り出してきたのだ。さらに蟹江からは、都屋の社長秘書が、新児に会いたいと訪ねてきたと聞かされたのだ。ちひろはすべてを知っている。新児は確信した。
 その頃、ちひろは鷹男から、写真の男が身元不明の患者(石黒賢)であることを聞いた。瀕死の重傷を追い、裸で捨てられていたことも。鷹男はちひろがその男のことを知ってると睨んだ。だがちひろは、誰であるか、男の正体を教える前に「確かめたいことがある」というと、新児のアパートへ向かった。


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