日本民間放送連盟賞テレビ・グランプリ「イーちゃんの白い杖」特別編
前回の放送日時 2024年2月3日(土) 14:55~16:55

2023民放連賞テレビグランプリ受賞作品「イーちゃんの白い杖」特別編。目の見えない姉と重度障がいの弟を25年追いました。2人が咲かせた笑顔の花とは。

放送内容詳細

生まれつき目が見えないイーちゃん。本名小長谷唯織(こながやいおり)さんは1998年、静岡盲学校で白い杖の使い方や点字など、視覚障がい者として生きる基本を学んでいた。触って、なめて、においを嗅いで。目が見えない世界は想像を超える発見があった。だが、成長するにつれ「なぜ自分だけ違うのか」不思議に思うようになる。そして、大勢友達がいた地元の保育園とは違い、同級生がいないさみしさを実感する。
障がいを持った者同士、分かり合えると信じ、中学生になったイーちゃんは、東京の盲学校へ進学した。しかし、ここで経験したのはいじめ。大好きなピアノで気持ちを整理しようとするが、心が追いつかなかった。「現実から逃げないでほしい」と厳しく接する母。ピアニスト、歌手、作家...夢も破れ、何もかも嫌になった。障がいがあろうがなかろうが悩みは同じだ。「学校にいても家にいてもつらい」「死にたい」とも考えた。でも―そばにはいつも2歳下の弟・息吹(いぶき)がいた。重度の障がいで、食べることも歩くこともトイレにもいけない弟。入退院を繰り返し、手術を何度経験しても前に進む弟。イーちゃんは、自分の甘さに気づき、自殺を踏み止まる。「私の弟だから強いんだ!」障がい者が生き、働く。壁はいくつも乗り越えなければならない―しかし、乗り越えようとする強さがあれば、必ず幸せはやってくる。32歳になったイーちゃんが出した答えとは。

出演者

イーちゃんこと小長谷唯織/小長谷息吹/小長谷和美/小長谷卓也/小長谷修一/小長谷藤乃/横田和典/静岡県立静岡盲学校・海野昌代先生/ウイズ半田・斯波千秋施設長

スタッフ

【語り】
春風亭昇太

【音楽】
川口カズヒロ(DATSUN320)

【監督】
橋本真理子

【撮影】
杉本真弓

【編集】
大澤裕也

【プロデューサー】
永井学