放送内容詳細 東京都武蔵野市・井の頭自然公園。この動物園の片隅でひっそりと生きている1頭の老象・はな子。しかし、この象の話をする前に、もう1頭の“花子”の話から始めなくてはならない。 昭和16年、太平洋戦争が始まった。昭和18年、夏。上野恩賜動物園・象担当の飼育員である吉岡亮平(反町隆史)は、人間でさえ食べるものに困っている中、動物たちのために生ゴミをあさっては、仲間の飼育員に分けていた。中でもジョン、トンキー、花子の3頭の象は1番の人気者だった。象舎の前には、いつものように和夫(大嶋捷稔)という少年の姿があった。和夫には象と同じ花子という名の妹(三浦三奈)がいた。しかしその妹は身体が弱く、まだ本物の象を見たことがなかった。 そんな時、園長の西村(堺正章)が飼育員全員を集めた。8月31日までに猛獣を処分せよとの通達が都から下ったのだ。9月11日、とうとう花子は餓死した。戦争が終わり、タイから1頭の子象「はな子」が贈られることに。その象の担当を命ぜられた吉岡は、「自分は象を殺した人間だ」と苦しみつつも、子どもたちの夢を叶えるべく再び立ち上がる。吉岡は、新しい飼育員・高野敬介(北村一輝)と一緒に最大限の愛情ではな子を飼育し、芸を覚えさせる。はな子は一躍動物園のスターになった。 昭和29年、はな子は武蔵野市の井の頭自然文化園に移されることになる。この頃からはな子の運命の歯車が狂い出す…。 出演者 反町隆史 北村一輝 六平直政 小市慢太郎 平山浩行 石井正則 飯田基祐 柴田淳 大嶋捷稔 三浦三奈 田宮五郎 窪塚俊介 純名里沙 甲本雅裕 堺正章 ほか スタッフ 【原案】「父が愛したゾウのはな子」山川宏治(現代書林刊) 【脚本】寺田敏雄 【企画】和田行 中村百合子 【プロデュース】鈴木伸太郎 伊賀宣子 【演出】河野圭太