“ユニットブルー”と呼ばれる未来の街──そこには、夜には電気を失い闇に包まれる、“ナイトタウン”があった。
ナイトタウンの少年・真田ハジキは、ハチスカ運送で運び屋のアルバイトをしている。
ある日、ハジキは高値で取引される謎の物質“GAD”に接触してしまった。すると“GAD”はスクラップを巻き込み、巨大な人型メカ“鉄鋼人ライトニング”へと姿を変えたのだ。
その時から、ハジキの前には様々な鉄鋼人を持つ者たちが現れる。
鉄鋼人“ゼロ”を破壊に使うアウトローのカタナ、鉄鋼人“メッサーシュミット”と共に仲間を探す上流階級の娘アイコ、鉄鋼人“サンダーボルト”と行動する正義の少年タクミ。
同じに鉄鋼人使いでありながら、彼らの考え方は異なっていた・・・常に危険を求めようとする者、仲間と触れあおうとする者、正義のために戦おうとする者。その違いに悩みながらも、ハジキは鉄鋼人の起こす事件と巨大な人型メカ同士の戦いに、いやおうなく巻き込まれていく。
“GAD”、そして鉄鋼人は、なぜ彼らの前に現れたのか?
鉄鋼人を持つ少年達の運命の歯車が、ゆるやかに回りはじめた・・・。
<<世界観>>
■世界状況
本作品「ガドガード」の舞台となるのは、現在から数百年未来の地球です。 増大の一歩を辿る人間そのものが地球資源の枯渇のもたらし、自らの存在危機を叫んだものの、結局、非効率な消費システムからの脱却ができず、数々の社会的リソースを「ユニット」という都市個別に再構成することを余儀なくされた世界です。
■ユニットの中の街
この世界の区分けは「ユニット」という呼び方で区別され、ハジキの住むユニットは“ユニット74”と呼ばれています。通称、ユニットブルーとも呼ばれることもあります。またここの住民達は自分たちのユニットの区画にそれぞれの思いを込めて、「デイタウン」でとか、かつて宇宙港であった区画をポートタウンとかの愛称で呼んでいます。
■主人公 真田ハジキの住む街
“ユニット74”の中で、真田ハジキの住むエリアは、夜間電力供給が停止する事から俗称“ナイトタウン”とも呼ばれています。ここは40~50年代イタリアのような混みいった景観さながらなものの、人々は活気盛んです。また“ナイトタウン”対照的に海沿いの高層ビルが立ち並ぶ高所得者達が働くエリア“デイタウン”があり更にその先に、人工的に自然が保護された高級住宅街“ゴールドタウン”が存在します。
■鉄重機
鉄重機とはいにしえの工業用ロボットで人型に近い作業機械です。それはエネルギー資源が豊富だった頃の「遺産」でもあります。今となっては稼動する為の燃料消費が激しく、非合法の機械としてでしか世の中では存在できなくなりました。未だに稼動している鉄重機は闇ブローカーを通じて取引されています。
■GAD
物語の鍵を握る物体“GAD(ガド)”それは・・・・・?