し、地滑りを防止し、最も優れた水資源涵養機能を併せ持つ。さらに、「生命の源としての土」をつくる。生態系を保全する空間としての貴重な役割を果たしていることを忘れてはならないのだ。
「それでどうした」という突っ込みに対する答えを私たちは持たない。「壊れるものは壊れればいいさ」というものの言い方にもくみすることも出来ない。
<制作者のコメント:高知さんさんテレビプロデューサー 鍋島康夫>
「小さく、必ずしもまっすぐに整形されてはいない田んぼたち。このたたずまいの素朴な美しさに惹かれました。
生産の喜びと苦しみ。たまにやってくる人とそこで生活している人の意識の落差。取材、編集の過程では、いろいろなことを考えさせられ、処理の難しさを痛感しました。
『体の続く限り、自然豊かなこの地で米作りをしていきたい』と語って耕運機をあやつる津賀谷の竹崎さんを最後のシーンにもってきたのは、農に生き、『田んぼがあるから米を作るんだ』とでも言いたげな哲学者のような姿をそこに連想したからです。」
<制作者のコメント:高知さんさんテレビディレクター 大井清孝>
「千枚田のオーナーはどんな連中か、という人への関心がドキュメンタリーを始めるきっかけとなりました。 実際に千枚田の四季を映像に収め、収穫の喜びも一緒に味わいましたが、最後に、小さな田んぼをひとまとめにしようとした地主の老女のひと言に衝撃を受けました。たまに耕作にやってくる人は楽しいだろうが、ここで生活する者は大変だよ、という内容でした。」
<番組タイトル> |
第13回ドキュメンタリー大賞ノミネート作品 |
 |
『土佐・千枚田物語』 |
<放送日時> |
2004年11月12日(金)2時35分〜3時30分放送 |
<プロデューサー> |
鍋島康夫(高知さんさんテレビ) |
<ディレクター> |
大井清孝(フリー) |
<撮影> |
新谷卓史(フリー) |
<語り> |
野村 舞(高知さんさんテレビ) |
<CG> |
服部淳一(高知さんさんテレビ) |
<制作著作> |
高知さんさんテレビ |
2004年11月2日発行「パブペパNo.04-348」 フジテレビ広報部