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第139回 2005年3月27日 「ナポレオンの愛した料理」![]() コルシカ島南部、アジャッチュはコルシカ島で一番大きな都市。ここは、かつてのフランスの皇帝ナポレオンが生まれた町である。皇帝になってからもナポレオンはコルシカの料理が忘れられず、豪華な食事の他に素朴なコルシカ料理を作らせていたという。そんなナポレオンが愛し、忘れることのできなかったという故郷の味を紹介。 |
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コルシカ島西海岸の港町、アジャッチュ。 多くの人々が集まり、島で一番賑やかなリゾート地としても知られる町。 |
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その表通りから細い路地へ入ったところに静かに佇む一軒のアパート。 |
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そこは、かつてのフランスの皇帝が生まれた場所でした。 |
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〜ナポレオン・ボナパルト〜 自由と平等のために戦った英雄の名は今や世界中に知れ渡り、島の人々の誇りとなっています。 |
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コルシカ島の2大貴族の一つボナパルト家に生まれ、少年時代をこの家で過ごしてきた、若き日の英雄。 |
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その思い出は、彼の心の中にずっと残り、皇帝になってからも、豪華な食事の中には必ずコルシカ料理が入っていたといいます。 〜ナポレオンの晩餐〜 |
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『彼は特に豚肉の角切りとフィガデッル入りのレンズ豆を好んでいました』 |
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3度の食事には必ず作られていたという郷土料理。 その一つが、島の特産品、フィガデッルを使った一品でした。 |
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フィガデッルとタマネギを炒めたら栗の味わいに似たレンズ豆をたっぷりと入れ、じっくり煮込みます。 |
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〜1時間煮込む〜 |
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「チボッラ・インク・ウ・フィガデッル」 |
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19世紀に活躍したフランスの皇帝。 そんな彼が愛した故郷の味は今もその形を変えること無く、島の人々に受け継がれているのです。 |
![]() ナポレオン・ボナパルト。その名を知らない人は世界中にいないのではないかと思われるほど有名なフランスの第1帝政の皇帝。歴史の教科書には必ず名前が載っている人物。そして「わが辞書に不可能は無い」という言葉を残した人物。 取材前にコルシカ島を調べていると、どの資料にも「ナポレオンが生まれた島である」と書いてあります。彼は1769年にコルシカ島アジャッチュ(アジャクシオ)で生まれました。その生家は今ではナポレオンの博物館として現存しています。それは表通りから何番目かの細い路地を曲がったところに佇んでいる一見普通のアパートメント。正直、とても貴族が住んでいたとは思えない佇まいにびっくりしてしまいました。しかし、外見とは裏腹に中は予想外に広く、当時のサロンやベッドルームをそのままに見る事ができます。他にも当時使われていた壁紙や絨毯、洗礼証明証、ボナパルト家の象牙のブローチ等々数多くの品が展示されていて、貴族の優雅な生活を垣間見ることができます。そして、街の中でもナポレオンの立派な像があちこちに建っていたり、ナポレオン公園、ナポレオンの名前を拝借したレストランがあったりと、至る所にナポレオンに関連した場所があり、如何にナポレオンがこの街に深く根付いているかということが分かります。 そんなナポレオンは9歳までしかこの地で暮らしませんでしたが、三つ子の魂百まで…というように、彼は幼い頃この島で食べていた料理の味が忘れられなかったという話を聞いたのです。そこで今回は是非、そのナポレオンの忘れられなかった故郷の味を再現してみよう、という事になり、ナポレオン研究家でジャーナリストであるポール・シルヴァーニさんにご協力をお願いしました。そこで彼にお話を伺うと、実に興味深い話が聞けたのです。それは、フランス革命の際、ナポレオンが母親に宛てた手紙には「幼い頃に食べたコルシカのチーズやブロッチュチーズのラザニアの味が忘れられない」と書かれていたり、フランス本土の葡萄で作られたワインは不味くて飲めないといってわざわざコルシカの葡萄を取り寄せ、それでワインを作らせていたりと、食事の所々にコルシカ料理へのこだわりを覗かせていたというのです。そこで今回はナポレオンが一番好きだったというコルシカ名産の燻製ソーセージ・フィガデッルとレンズ豆の煮込みを再現していただきました。 いつまでも幼い頃食べていた味が忘れられなかったナポレオン。それは、コルシカ島で過ごした楽しい日々と重ねあわせ、心を癒していたのではないでしょうか。 |
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「チボッラ・インク・ウ・フィガデッル」![]() |
<作り方> | |
[1] | 鍋にオリーブオイルをひき、スライスしたタマネギを炒める。 |
[2] | フィガデッルを細かく切る。 |
[3] | [1] に [2] を加え、更によく炒める。 |
[4] | タマネギがしんなりしてきたらレンズ豆を加え炒める。 |
[5] | そこに鶏肉出汁のスープと牛肉出汁のスープを入れ、蓋をして1時間煮込む。 |
[6] | 塩、コショウを加え、味をととのえる。 |
[7] | フィガデッルを大きめに切った物を加え5分間煮込む。 |
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Musee de la Maison Bonaparte, Ajaccio(ナポレオン博物館) 住所:Rue Saint-Charles 20000 AJACCIO TEL:04 95 21 43 89 FAX:04 95 21 61 32 URL:http://www.musees-nationaux-napoleoniens.org Le Grand Cafe NAPOLEON(レストラン) 住所:10-12, Cours napoleon-AJACCIO TEL:04 95 21 42 54 FAX:04 95 21 53 32 URL:http://www.grandcafenapoleon.com |
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![]() 「Slow down」 Laurent Voulzy 作詞/作曲:A.Souchon/L.Voulzy レコード会社/CD NO:BMG/74321-898362 |
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