第57回 2003年8月17日 「愛のアニスキャンディー」
強くてすがすがしい味のするハーブの一種アニス。
その糖は独特の香りで食後酒などに使われるが、実は400年前から フラヴィニー修道院でこのアニスを使ったキャンディーが作られていた。 元々は結婚式の時に男性から女性に送られたキャンディーといわれ、 パッケージにはその絵が描かれている。 |
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映画「ショコラ」の冒頭シーンは小さな町にカメラが入り込んで行くカットから始まります。町の中心には教会があり、そのほぼ横に位置したところにチョコレートの店があります。映画のスタッフが映画の時代に登場する町として選んだのがフラヴィニー。ちょっと前のフランスの閉鎖的な町を描くのにもってこいだったと、DVDのメイキングの中でスタッフが語っていました。 実際のフラヴィニーにはわずか300人ほどの人が生活しているだけとの事で、本当に小さな町です。そして、その町でアニスキャンディーが作られていました。 こぢんまりとした工場に入る前から薫ってくるアニスの強烈な香り。一瞬は苦手だなと感じる香りも、慣れるとまるでハーブの畑の中にいるような感じがしてきます。アニスはセリ科の植物で、消化促進作用があるハーブとして知られていますが、その歴史は古代ローマ時代から結婚式などでふるまわれるケーキなどに香り付けに使われていたといわれています。食後酒として知られるぺルノーはアニスで作られ、その強烈な香りは口臭消しにも使われてきたようです。 アニスキャンディーはフランスを旅したことのある人だったらどこかで目にしているはず。高速道路の休憩所の売店で、駅の売店で、街のスーパーなどでも売られています。アニスキャンディーの種類は、まさにアニスの風味と砂糖の甘さだけでつくられているものが有名ですが、その他にもコーヒー味やスミレの味など今では10種類以上ありますが、個人的な趣味でいいますと、一番強烈な味のするベーシックなアニスキャンディーが一番です。最初は「うわっ」っていう感じなのですが、慣れるとやみつきになる味だと思います。 工場のオーナーの女性が教えてくれたのですが、ショコラの撮影で町を最初に訪れたジョニー・デップが入ったカフェで彼はハーブティーを注文したのだそうです。この町では男性がカフェで飲むものとしては、ワインが当たり前なのと、彼があまりにもきたない(?)感じだったので、ジョニー・デップを知らないカフェの人は、「きっとお金があまりない人なのだな」と想像し、会計のとき「お金はいりません」といったのだそうです。そんな笑い話の残るフラヴィニーの町は、とてもフレンドリーでフランスを代表するかわいい町といえます。 |
L'ABBAYE DE FLAVIGNY アベイ ド フラヴィニー(アニスキャンディー工場) 住所:21150 FLAVIGNY SUR OZERRAIN TEL:03 8096 2088 FAX:03 8096 2143 |
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「You don't see me」 Josie And The Pussycats 作詞/作曲:David Gibbs/Deborah Kaplan/Babyface/Jason Falkner /Steve Hurley/Dee Dee Gipson/Harry Elfont・・・・・ レコード会社:Play-Tone/Epic/Sony Music Soundtrax CD NO:EK-85683 |
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