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ロッペンヘイム 第37回 2003年3月23日 「アルザスのピッツァ」

アルザス地方のみならずフランスで
ピザのような食べ物といえば”タルトフランベ”。
パン生地にスライス玉ネギ、ベーコン、チーズを載せて
釜で焼くシンプルな一品である。
テイクアウトで買う客の他、タルトフランベを目当てに来る客の多い人気店を紹介。
アルザスのピッツァ

テイクアウトされていく箱の中身…。
それは、人々が大好きなタルト・フランベ…。
別名“アルザスのピッツァ”と呼ばれて親しまれる、いわば庶民の味です。



アルザス地方・ロッペンヘイム。


タルト・フランベが生まれたと言われるこの町のレストランでは、午後3時、高温で火持ちのいい松の木がくべられ、窯に火が入ります。


釜が暖まる間に…

その昔、それぞれの家庭の中で作られていたタルト・フランベですが、今はレストランで食べる料理になりました。
でも材料は昔と同じパン生地に玉ネギ、それとベーコン。

のし棒で伸ばされていた生地は機械に変わりましたが、作り方は変わりません。
ピッツァと違うのはチーズを使わないこと。


貧しかった時代に贅沢なチーズが使えなかったことから、身近にある材料だけで今もシンプルに焼き上げます。
直火から離して1分…



「タルト・フランベ」
前菜としても、メインとしても楽しめるタルト・フランベ。
その素朴な味わいは、アルザス地方の人々の舌を今も魅了し続けています。



スタッフからのメッセージ
 フランスのスーパーマーケットなどでも最近冷凍物のタルトフランベがあるそうで、忙しいパリッ子などがレンジで解凍して食べているとのこと。
 そのタルトフランベの発祥の地はアルザス。生地はあくまでも薄くぱりっと焼き上げ、シンプルでクリーミーな仕上がりはお菓子のようでもありました。お店によってはチーズを載せるところもあるようで、そうなるとまるでピザですが、取材させていただいたお店は昔ながらの味を守ってチーズは入れないとのこと。
 びっくりしたのは、「夕方からお店は混むよ」と聞いていたのですが、あれほどとは…。とにかく裏の厨房には直接テイクアウトを頼みに来る人が後を絶たない上に、店を訪れた人すべてがタルトフランベを頼んでいるのではないか、とうほどで、タルトフランベ担当の人は休む暇なく焼いていました。前菜として4人で2枚なんて人がいたり、一人で本を読みながらまるまる一枚食べている人がいたり。本当にみんな好きなんだと思いました。
 味の方はピザを食べ慣れている私たちにはガツンとチーズを感じないので物足りない感じがしますが、逆にそれがいいのかもしれません。ベーコンとオニオンスライスだけのシンプルな味こそが、飽きのこない味なのだという気がしました。


Restaurant du Cerf
住所:2.rue Fort Louls Roeschwoog
TEL:03 88 86 26 22

「One Night」
THE CORRS
作詞/作曲:Andrea Corr
レコード会社/CD NO:east west japan/No:AMCY-7180
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