

美空あおい(看護師・23歳) ・・・・・・ 石原さとみ
3年目の看護師。清天総合病院の救命救急センターに勤めていたが、ある事件がもとで、系列の桜川病院内科病棟へ左遷される。幼い時に女手一つで育ててくれた母を病で失い看護師になることを決意したあおいは、何ごとも患者優先。命を救うために法律違反覚悟で行動することもある。そのため利益優先の病院との対立・トラブルはたえない。普段は幼な顔も残るハネキャラだが、仕事となると、医師顔負けの実力を発揮。命とは何か、看護師とは何か、悩み苦しみながらもアグレッシヴに突き進み、腐敗した病院を変革してゆく原動力となる。
高樹源太(内科医・42歳) ・・・・・・ 柳葉敏郎
専門は循環器(心臓)。初対面早々あおいに抱き着いて尻を触るなどセクハラ度は高いが、患者の治療には真剣。実力もある。桜川病院では、唯一まっとうな医師。小峰とも仲が良く、けなし合いながらも互いを認めている。別居中の妻との間に娘がいるが会わせてもらえず、軽薄な明るさはその寂しさの裏返しかもしれない。いつも冗談ばかり言っているが、数々の修羅場をみてきた医師ならではの厳しさと鋭さをもっている。かなりキツイ一言をあおいに浴びせるが、その言葉はいつも芯をついている。出世は諦めている現場主義。
小峰響子(主任看護師・38歳) ・・・・・・ 杉田かおる
あおいの指導役となる、有能だが冷淡な先輩看護師。シングルマザー。医療のあり方に失望し、医師や同僚を信じず、孤高の存在。ドライで冷めているが、ふがいない医師の胸倉を掴んで怒鳴りつけるなど、内には怒りや葛藤を抱えている。病院のやり方に不満を覚えつつも、息子を育てるために割り切って働いている。
江藤 誠(研修医・35歳) ・・・・・・ 八嶋智人
35歳にして医師1年目の頼りない研修医。優秀な医者一族に生まれるが、医大も浪人と留年を繰り返し、医師免許をとるにも何年もかかった。「落ちこぼれマー坊」と呼ばれ、将来は外科医になることを家族から嘱望されているが、現在は耳鼻科で足踏み状態。常にプレッシャーを感じている。付け届け作戦で何とか内科の研修に異動になるが、自信がなく迷ってばかり。誤診をしたり治療で手が震えたり、いざという時も全く頼りにならない。だが誠のことを子供の頃から知っている総師長は密かに「一番バカだが一番素直で優しい子」、と江藤が患者の立場に立ったいい医者になると期待している。田所の庇護を受け、田所の言いなりに動いてあおいと反目し合うが、心は揺れ動いている。あおいに触発され、やがて本当に自分があるべき姿を見つけていく。
北沢タケシ(看護助手・23歳) ・・・・・・ 小山慶一郎(NEWS)
プロミュージシャン志望のやる気のない看護助手。バイト気分で「お金がいい」とこの仕事を選ぶ。髪もファッションも今時だが、なぜか年寄りには好かれる。バイトなので周囲の医師らからは全くのノーマーク。お陰でどこにでも入り込めるし、かなりの情報通。最初は、全く興味のなかったこの仕事も、あおいに感化され、ミュージシャンの夢はもったまま、何事にも一生懸命、やりがいをもって前向きに挑戦していくようになる。次第にあおいに好意を抱くようになる。
緑川雅子(内科師長) ・・・・・・ 高橋ひとみ
内科病棟の看護師を管理するボス。テキパキと仕事をこなすが口うるさく、ヒステリック。利益優先主義で、二言目には「責任」を口にする。副総師長の座を狙い、事務局長や副院長、総師長に媚びへつらい、問題が起こることを嫌う。だが苦しむ患者を前にした時、責任問題に発展することを承知で、あおいに加担。医師不在の状況で、毅然と現場を指揮して…。この年で独身だが、まだ諦めてはいない。お見合い話には反応。
浜松平助(内科部長) ・・・・・・ 小野武彦
専門は糖尿病。糖尿専門医のくせにフォアグラなど高級品嗜好で体脂肪率は高い。いつも偉そうで不遜。看護師を家政婦程度にしか見ておらず、コーヒーをいれろと命令したり、看護師達の反感を買うが、誰も部長の浜松に反論はできない。縄張り意識も強く、外科に頭をさげたりできない居丈高な男。田所や江藤、その他取り巻きに囲まれていることが多いが、さほど彼らのことに関心もなくマイペース。
大倉喜一(副院長兼外科部長) ・・・・・・ 佐戸井けん太
院長の婿養子で高級車を乗り回す遊び人。外科医としての腕はいいが、自分の腕に酔うだけで真剣さがない。病院勤務全体の調整役でもある。次期院長と目されている。あおいと敵対する田所医師は副院長に媚びへつらっているが、副院長は田所などどうでもいい。田所のせいで自分が手術を代行するハメになった時は、田所に「お前、誰?」と言い放つ冷たい男でもある。
田所義男(内科主任・43歳) ・・・・・・ 西村雅彦
専門は消化器(胃腸他)。穏やかな笑顔と親身な治療で患者から信頼されている。あおいも田所を信頼するが、実は田所は地位や身分のある患者にだけ対応のいい裏表のある医師。出世欲も人一倍強い。薬品会社との癒着、貧乏な患者への手抜き治療、診療拒否と、その歪みの根は深い。だがあおいによってそれが表面化し、失脚。あおいを逆恨みする。
泉田てる(総師長・47歳) ・・・・・・ 片平なぎさ
貫禄あふれる人物で、その言葉は重い。医療現場の現実をつぶさに見てきた泉田は、感情論だけでは解決できない経営側の理屈を、医師側の論理を、あおいに突き付け衝撃を与える。あおいが左遷された事件のことを唯一知る人物で、あおいに「これ以上問題を起こすな」と釘を刺すが、緑川のように面倒が嫌いなのではなく、それによって起こる波紋の大きさを知っているからに他ならない。事務局長、副院長も泉田には一目置き、逆らえない。ここぞという時に登場し、大岡裁きをする。
片桐 勇(診療放射線技師) ・・・・・・ 鈴木浩介
高樹と仲がいい、合コン好き・エロ話好きの調子のいい男。技師も看護師も所詮は医者の召使い、と割り切っている。だがあおいに動かされ、法律違反覚悟で患者のために動くことも。診療放射線技師だけあって内蔵マニアで、女は顔が良くても内臓がドロドロだとダメな性質。内臓を見れば女の善し悪しもわかると自負。お喋りで面白い男。
バンチョ羽沢(居酒屋「番長」店長) ・・・・・・ 載寧龍二
加納キリコ(看護師) ・・・・・・ 加藤貴子
お喋り好きな看護師。小峰のことは避け、若い看護師達とつるんでグチや文句ばかり言っている。看護師は給料がいいからなった。お金を貯めて早期結婚退職を目指していたが売れ残っている。
小野久美(看護師) ・・・・・・ 大村美樹
いつもキリコとつるんでいる看護師。一見地味だが、噂好き。医師との玉の輿結婚を望んでいるが現実は厳しい。
西 桃子(看護師) ・・・・・・ 高樹マリア
派手好きな今どきの女の子。看護師は腰掛程度にしか思っていない。キリコや久美らとつるんでいる。
亀井福太郎(患者・愛称「カメ」) ・・・・・・ 六角精児
小太りの糖尿病患者。甘いものが大好きでいつもこっそり食べては怒られている。人はいいが、何かと「ひいきだ」と言ってひがみっぽい。あおいがお気に入り。と言っても新人が入る度に恋をしている。小峰が苦手。
不破吾郎(患者・愛称「吾郎さん」) ・・・・・・ 平賀雅臣
プロレス好きのオヤジ。一見気難しそうだが下町育ちらしい一本気な性格で、カラッとしている。
佐伯龍之介(患者・愛称「猫耳」) ・・・・・・ 矢柴俊博
アキバ系で猫耳美少女とナースキャラをこよなく愛する。だから病院にいると幸せ。
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