2008年3月19日(水)放送 #221
灯りが紡ぐ物語・・・
今夜は 歌舞伎座編をお届けします。
東京・東銀座に、歌舞伎文字と提灯が飾られた劇場、4代目の歌舞伎座があります。
初代の劇場は、日本が近代国家への道を歩んでいた明治22年に誕生しました。
以来、120年の永きに渡って古典のみならず新作などの名舞台を送り出しています。
傾く(かぶく)とは流行の先端を行くという意味。
歌舞伎座は、いちはやく舞台照明に電灯を導入しました。
暗転した舞台がパッと明るくなる・・・。
当時、観客を驚かせた灯りは現在でも舞台の演出には欠かせません。
浮世絵を見るような美しさは、影を消す照明が作っています。
この照明も蝋燭では不可能でした。
歌舞伎座の歴史は、多くの名優を照らし続けてきた灯りとともに、
その先の未来を築いていくのでしょう。
♪BGM 「SOLAMENTE UNA VEZ」 ♪PLACIDO DOMINGO(WEA MUSIC/WPCR-2075)