灯り物語  2008年3月12日(水)放送 #220 

灯り物語
灯りが紡ぐ物語・・・
今夜は 東京・本郷編をお届けします。
灯り物語
東京、本郷。
坂の多いこの町に明治時代、宮沢賢治、石川啄木など作家たちが暮らしました。

かつて菊畑のあった菊坂。
この坂と平行した細い通り、菊坂下道の狭い路地裏に、
樋口一葉の旧居がありました。
明治23年、18才の一葉は、ここに、母と妹とともに移り住みました。
月々の収入は、洗い張りや縫い物など、わずかなお金。
一葉は着物を風呂敷に包み、菊坂の伊勢屋質店に足を運び、家計をやりくりました。
小説を書き始めたのも、吉原遊郭近くで駄菓子屋を始めたのも貧困から抜け出すためでした。

24年という短く、つらい生涯で
一葉が残した美しい作品は、女流作家の灯りとなったのです。
♪BGM 「SONG FOR THE ASKING」 ♪THE SIMON AND GARFUNKL(CBS SONY/32DP-287)
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