2008年3月5日(水)放送 #219
灯りが紡ぐ物語・・・
今夜は 日光金谷ホテル編をお届けします。
明治時代初め。
ヘボン式ローマ字で知られるヘボン博士が
日光を訪れた時、東照宮の雅楽奏者だった金谷善一郎は、
自宅に泊めてもてなしました。
その時、博士は外国人のためにホテルを作るべきだと薦めたのです。
それが日光金谷ホテルの始まりでした。
日本で最初のリゾートホテルとして、世界に紹介され、
ヘレン・ケラー、アインシュタインなど、多くの欧米人から愛され
洗練されたサービスを提供し続けてきました。
今から115年前。
明治26年に築かれた本館には、花鳥風月の装飾が施され、
外国人旅行者を意識していた事がわかります。
灯りの中でにび色に光るのは、壁や階段、調度品。
長い年月を生き抜いた者の風格があります。
金谷ホテルに働く者たちの誇りが、守ってきた遺産です。
♪BGM 「I WISH I KNEW THE WAY TO YOUR HEART」 ♪NAT KING COLE(CAPITOL/CDP7-48331-2)