2007年4月11日(水)放送 #175
灯りが紡ぐ物語…
今夜は、ロングビーチ編をお届けします。
1936年5月26日。王妃メアリーは誕生日に素晴らしい贈り物を受け取りました。
全長およそ310メートル。当時、世界最大と言われた豪華客船、クイーン・メアリー号です。
華やかに装った紳士淑女を乗せて、優雅な旅を続けられたのはわずか数年。
第二次世界大戦が勃発すると、クイーン・メアリー号は輸送船となり、砲弾をくぐり抜け軍人を運びました。
灯りは消され、暗い海を渡りました。
戦争が終わってから数年後、美しい客船は北大西洋航路に戻り、
およそ30年間で千回以上も海を横断しました。
1967年に引退。
ロングビーチに係留され、第二の人生を送っています。
かつての豪華客船はその灯りで街を輝かせ、夢の航路へ誘ってくれます。
♪BGM 「SAILING」♪ROD STEWART(WARNER BROS./22P2−3116)