今年7月に現役復帰を果たした日本男子フィギュアスケート界のパイオニア・髙橋大輔選手の“全日本選手権”帰還までの軌跡に独占密着！新プログラムの振付や復帰戦までの道のり、そしてついに迎える最終目標の全日本選手権へ、32歳の新たな挑戦の日々を追いかける。
度重なるケガや周囲からのプレッシャーで、スケートから心が離れ始め、2014年のソチ五輪を最後に現役引退を発表した髙橋。しかし、その決断には後悔があった。「もう一度真剣にスケートと向き合ったら、本当の意味で前に進めるかもしれない…」そう思い直し、4年の時を経て自身の競技人生にけじめをつける戦いが始まった。
32歳、そして4年のブランクを経ての現役復帰は、10代～20代前半の選手が多く活躍するフィギュア界では異例の挑戦だ。それでも、再び動き始めた髙橋のスケート人生。充実した日々の中で、徐々によみがえっていく「スケートが楽しい」という気持ち、そして幾度となく襲い掛かる年齢とブランクによるケガ。「この現役復帰は本当に正しかったのか」という自問自答を繰り返しながらも、目標として掲げた“全日本選手権”へ向け走り続けました。日本男子フィギュア界で、新たな道を切り開き続けてきた男の“スケート人生第2章”。そこにあったのは、ただ純粋にスケートと向き合い、挑み続ける髙橋の姿だった。