広告代理店に勤め、シカゴ郊外に住む42歳のレスター・バーナム(ケヴィン・スペイシー)。彼は一見幸せな家庭を築いているように見える。しかし、不動産業を営む妻のキャロライン(アネット・ベニング)は見栄っ張りで、自分が成功することで頭がいっぱい。娘のジェーン(ソーラ・バーチ)は典型的なティーンエイジャーで、父親のことを嫌っている。レスター自身も中年の危機を感じていた。そんなある日、レスターは娘のチアリーディングを見に行って、彼女の親友アンジェラ(ミーナ・スヴァーリ)に恋をしてしまう。その時から、諦めきったレスターの周りに完成していた均衡は徐々に崩れ、彼の家族をめぐる人々の本音と真実が暴かれてゆく――。