放送内容詳細 八重樫東、32歳。これまで後世に語り継がれるような激戦を繰り広げてきた現役プロボクサー。世界ミニマム級王者、世界フライ級王者と2階級にわたって栄光を掴んだ。付いた異名は「激闘王」。 八重樫の一日はロードワークから…始まらない。3人の子の父親として朝食の仕度、通学路での旗振り、部屋の掃除と目まぐるしく主夫業をこなす。家事をこなした後、八重樫はジムに向かう。その電車での移動中、やっと「ボクサー」の顔になる。八重樫の子育ては厳しい。叱る時は人前だろうが取材中だろうがキッチリ叱る。今、一番叱られているのは長男・圭太郎くんだ。しかし八重樫ははじめ、圭太郎くんの事を叱れなかったと言う。実は圭太郎くんは、八重樫の血のつながった息子ではない。妻・彩さんの連れ子だ。今の様に「こらっ!圭太郎!」「おとうちゃん、ごめんなさい!」となるまでには、それ相応の歳月が必要だった。 「主夫・八重樫東」と「激闘王・八重樫東」。二足の草鞋を履く男。八重樫は言う。「ボクシングは自分は自分が好きでやっていること。決して家族の為に戦っているのではない」と。しかし、どちらも八重樫東であって、どちらが欠けても八重樫東ではなくなる。 表と裏、月と太陽、別の二つの顔は、家族という触媒を介して、いつしか微妙に絡み合う。八重樫東は己と家族のこれからをどう見つめ、何を心にリングに上がるのか。 閉じる もっと見る 出演者 【ナレーション】永作博美 スタッフ 【プロデューサー】竹内太郎 【総合演出・編集】高木健太郎 【ディレクター】玖島憲 【音効】小西善行 【編集】新田智伸 【ミキサー】岩下広史 【構成】長南武