広告業界で働く太田喜一郎(妻夫木聡)は情熱は人一倍だが腕はイマイチという落ちこぼれクリエイター。お人好しな性格が災いしていつも身勝手な上司、大滝一郎(豊川悦司)の尻ぬぐいをさせられてばかり。ある日、太田は大滝から、自分の代わりにサンタモニカ国際広告祭の審査員をやってほしいとムチャぶりされる。
年に一度世界中の一流クリエイターたちが集まって、最高のCMを決める輝かしい舞台。夜ごと開かれるパーティーにはパートナーの同伴が必要と知った太田は、仕事も英語もできるがギャンブル好きの同僚大田ひかり(北川景子)に1週間だけ“偽の奥さん”になってほしいと頼み込む。ふだんから太田をばかにしているひかりだが、開催地がラスベガスに近いと知って同行を決める。
いよいよ開幕する審査会。彼を待っていたのはクセ者ぞろいの審査員たち。裏で飛び交うのは熾烈な多数派工作。
さらに太田は、大滝から電話で、「自社のしょぼいCMで入賞できなければ会社をクビ」と、驚がくの事実を言い渡される。百戦錬磨のライバルを前に、太田の武器は先輩鏡さん(リリー・フランキー)直伝の奇妙な技と、オタクグッズ、そして純粋な“広告愛”だけ。
太田はこの審査会を乗り切ることができるのか?そして、ひかりとの関係は…?
恋と仕事。人生最大の審査(ジャッジ)が始まる。