レースの舞台は島根県松江市。「水の都」と称される城下町・松江に春の訪れを告げる恒例の「まつえレディースハーフマラソン」。女子マラソンの登竜門として知られるスピードレースの模様と大会にかける選手のおもいに迫る。レースの中心は3回目の優勝を狙うオバレ・ドリカ（日立製作所）。圧倒的な強さを見せた去年からさらに磨きをかけた走りで連覇に挑む。また招待選手として去年の大阪国際女子マラソンで3位、そして3回目のフルマラソンとなった北海道マラソンで優勝を果たした女子長距離界のホープ、渡邊裕子（エディオン）が出場。実業団の若手トップランナーの走りに期待が高まる。一方、学生勢では去年の松江で5位、そしてユニバーシアードで銅メダルを獲得した奥野有紀子（京産大）、同じくユニバーシアードで個人6位に入賞した鈴木ひとみ（玉川大）などが名を連ねる。また富士山女子駅伝で優勝した強豪、立命館大学からも次代を担う若手有望ランナーが出場する。有森裕子、高橋尚子など数々のオリンピックメダリストを輩出してきたこの大会。2年後のリオデジャネイロ、そして2020年に開催が決まった東京オリンピックで活躍する新たなヒロインが誕生するのか？今年もまた松江のロードに新たな歴史が刻まれる。