わ・す・れ・な・い~“巨大津波”3年後の新検証
わ・す・れ・な・い~“巨大津波”3年後の新検証
2014年3月9日(日)放送終了

放送内容詳細

(1)千葉・旭市 首都圏唯一の津波被害 死者・不明者15人が遺した教訓
首都圏で津波の犠牲者が出たにも関わらず、これまであまり取り上げられることがなかった千葉県旭市の津波被害。なぜ、震源地から遠く離れた首都圏を7m超の津波が襲ったのか。地震発生から2時間半後に押し寄せたのはなぜなのか?そこから見えてきたのは「留まる津波」。そのメカニズムを解明する。
現地には17時26分で時を止めた時計が残されている。その時刻に、決して他人事ではない教訓が刻まれている。

(2)石巻・再検証「ひとつの建物」が救った命
最多の死者数を出した宮城県石巻市。過去にもこの地を検証したが、今回新たな映像を入手した。それは、あるスーパーを襲った津波を記録した映像だ。
400人が生き延び、奇跡的に多くの命を救った「ひとつの建物」。そこから今後の津波対策の指針を知ることができる。

(3)岩手県沿岸を襲った「もう一つの津波」
震源地に近い宮城県沿岸より、岩手県沿岸の方が津波の高さがより高かったのはなぜなのか。リアス式海岸の形状等がその理由などとされてきた。しかし、実際は違っていた。宮古市を襲ったのは「もう一つの津波」だった。それは「海底津波計」のデータ解析によって判明した。
震災から3年目にして、巨大津波災害の新たな真相が明らかになる。

(4)奇跡の生還…それから
過去4回の『わ・す・れ・な・い』で出会った、辛くも一命を取り留めた人々。ひとつとして同じ状況はない。生き残った理由も結果論でしかない。それでも生きのびた。だから…それぞれの「今」がある。
宮城県山元町。「泥の中の救出」から3年経ち、少女が初めて口を開いた。ともに避難していた住民が流され、自分だけが生き延びたという自責の念にかられ続けた3年…今回初めてカメラの前で当時の状況、そして、悲しみから一歩踏み出し、今を生きることを決めた思いを語ってくれた。
その他にもこれまでの放送で証言してくれた複数の被災者の「今」を取材予定。
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出演者

【語り】
小倉智昭

【中継】
安藤優子

スタッフ

【制作統括】
堤康一
宮下佐紀子

【チーフプロデューサー】
栩木信人

【プロデューサー】
長野高士(共同テレビ)
本多孝成(こころ)

【チーフディレクター】
瀧秀一

【制作】
情報制作局東日本大震災特別番組プロジェクトチーム