レースの舞台は島根県松江市。「水の都」とも称される城下町・松江に春の訪れを告げる恒例の「まつえレディースハーフマラソン」。女子マラソンの登竜門として知られるレースの模様と大会にかける選手の思いを伝える。
レースの中心は、2回目の優勝に挑むオバレ・ドリカ（日立製作所）。昨年の悔しさをバネに磨き上げたスピードで再び頂点の座を狙う。また、特別招待選手として、松岡範子（セカンドウィンドAC）が出場。アジア陸上選手権の代表経験がある実業団のトップランナーが、どのようなレースを見せるかにも注目が集まる。
一方、7月に開かれるユニバーシアードの代表選考会となる学生の上位争いも目が離せない。昨年、ハーフ初挑戦で初優勝の衝撃デビューを飾った学生長距離界の新星・高木綾女、31回大会で学生トップで駆け抜けた小田切亜希ら名城大学勢が代表の座を目指す。また、秋の全日本大学女子駅伝でチームを優勝に導いた立命館大学の三井綾子、前回大会で1年生ながら3位入賞を果たした九嶋映莉子（京産大）など近年レベルの向上が著しい、学生界の実力派ランナーが顔を揃える。
ここ松江から、今年も大学女子長距離界の新星が誕生するのか！？それとも実業団が意地を見せるのか！？数々のヒロインが生まれた松江のロードに新しい歴史が刻まれる。