ソチ五輪まであと1年。今シーズンの総決算である最高峰の戦い『世界フィギュアスケート選手権2013』がカナダ・オンタリオ州のロンドンで開幕する。世界フィギュアが五輪に次ぐ重要な大会なのは言うまでもないが、今年の世界フィギュアはソチ五輪の各国(地域)別出場枠が決定するという大会のため、例年以上に重要度が高い。出場する選手たちは並々ならぬ決意のもとにこの重要な一戦に向かうことになる。フジテレビでは今大会を地上波独占5夜連続でお届けする。
女子フリーに出場する日本女子スケート陣は、四大陸フィギュアで10年ぶりに表彰台を独占するという快挙を達成。特に代名詞とも言えるトリプルアクセルを2年ぶりに解禁した浅田真央は、ショートプログラムはノーミスで滑り終わり、今季世界最高の74.49点で首位に立つとフリーでは回転不足の判定を受けつつもシーズンベストの130.96点をマーク、総合でバンクーバー五輪で記録した自己ベストに0.05点に迫る205.45点というハイスコアをたたき出し3年ぶり3回目の優勝を飾った。また鈴木明子もフリーでアクセルの失敗がありつつもそこからはノーミスで演技を終え、自己ベストの総合190.08点で2位、村上佳菜子もジャンプの回転不足をいくつか取られはしたが、うまくまとめて同じく自己ベストの総合181.03点を記録し、3位に入った。日本女子としてはこれ以上ないという、男子と対照的な結果に終わっている。
最注目選手は再びトリプルアクセルという武器を携え世界へ挑む浅田。本人いわく「(バンクーバー)五輪の時より質がいいトリプルアクセル」はまだ進化形である上、現役女子の中で唯一6種類の3回転ジャンプが取り入れられたプログラムは、バンクーバー五輪でのプログラムよりはるかに難易度の高い、超攻撃的なもの。まだまだ伸びしろを多く残している状態。昨年末、約2年ぶりに復帰し、いきなり当時の浅田のシーズンベストを超える高得点で優勝した最大のライバル、キム・ヨナとの世界最高の舞台での対決は大注目を集めること間違いなし。ほかにも欧州女王カロリーナ・コストナーや欧州選手権2位のアデリナ・ソトニコワ、新鋭エリザヴェータ・トゥクタミシュワら、ロシア勢らと表彰台を争うことになるが、四大陸同様に大活躍を見せつけてほしい。