番組紹介 今年で19回目を数える出雲全日本大学選抜駅伝は、全日本大学駅伝、箱根駅伝に続く“学生三大駅伝の開幕戦”として知られ、10月8日(月・体育の日)に開催されます。今年も日本学生陸上競技連合から選ばれた20チームにアメリカIVYリーグ選抜を加えた21チームが出場。全日本、箱根と比較すると出雲駅伝のコースは6区間44kmと距離が短く、毎年1秒を競うレースが展開されるため、スピード勝負の出雲駅伝としても知られています。今大会の優勝候補は現在2連覇中の東海大学。昨年の優勝メンバーがほとんど残っている東海大学ですが、中でも注目は学生長距離界のエース、佐藤悠基(3年)です。前回大会では2年生ながらアンカーを任され、大会2連覇のゴールテープを切りました。その実力を日本陸連も認め、毎年11月に行なわれている国際千葉駅伝にも、2年連続して日の丸を付けて出場。世界トップクラスの海外勢と互角に渡り合いました。今シーズンはトラックで思うような成績を残せていませんが、東海大学の大会3連覇に向けて鍵を握る存在となるのは間違いありません。佐藤悠基と並ぶ実力を持ちチームの大黒柱となるのが伊達秀晃(4年)。前回大会では各校のエースが集う3区で後続を大きく突き放す快走を見せ、連覇を決定付けました。今年に入っても日本選手権10000mで実業団の選手に競り勝ち3位に入るなど好調を維持。佐藤悠基と共に母校を3連覇へと導く日本トップレベルの走りに注目が集まります。そして5年ぶりに出雲路に戻ってきた早稲田大学も優勝候補の1つ。かつての名ランナー渡辺康幸監督はエースの竹澤健介(3年)を中心に、高いレベルのチームを作ってきました。竹澤は東海大学の佐藤悠基や伊達秀晃と共に昨年の国際千葉駅伝で日本代表入りした実力派ランナー。ここまで自己ベストを伸ばし続け、今年7月10000mで学生日本人最高のタイムをマークすると、その3日後には5000mで15年ぶりに学生記録を更新しました。今夏には大阪で行なわれた世界選手権10000mにも出場し、日本人最高となる12位でゴール。世界のトップランナーを相手にしても結果を残し、その実力が既に世界レベルであることを証明しました。加藤創大(2年)も今年のユニバーシアードハーフマラソンで5位入賞を果たしており、今最も勢いに乗っているチームと言えます。第11~13回大会で大会三連覇を達成している順天堂大学は、今年の箱根駅伝を制しており6年ぶりに出雲で優勝する可能性は十分。チームを引っ張るのは今年のユニバーシアード5000mで2位に入ったエースの松岡佑起(4年)。これまで故障に泣かされた松岡ですが今大会3年ぶりにエントリーし、王座奪還に向けた準備は整いました。その他にもスピードあるランナーを揃え9年ぶりの優勝を狙う名門・駒澤大学や、昨年接戦を制し3位に入った東洋大学、そして今年5000mで自己ベストを10秒以上縮め日本歴代5位のタイムをマークした上野裕一郎(4年)擁する中央大学など強豪校が勢揃いします。例年以上に“ハイレベル&ハイスピード”な戦いが予想される今年の出雲駅伝を制するのは果たしてどのチームなのでしょうか。 閉じる もっと見る 出演者 ■解説 坂口 泰(中国電力陸上競技部監督) 金 哲彦(日本陸連女子長距離・マラソン強化部長)■ゲスト 増田明美■実況 長坂哲夫 森 昭一郎 竹下陽平 ほか スタッフ ■プロデューサー 近藤憲彦■ディレクター 藤田信彦■制作 フジテレビスポーツ部