「私の娘には、戦争のない平和な世界が待っていて欲しい…」。26歳の母親は、我が子を産んですぐに、こんな言葉を話しました。南オセチア共和国—平和の祭典・北京五輪の最中に、その国は戦争に突入してしまいました。今なお生々しくその爪痕が残る市街…。我が子が通うはずだった幼稚園も爆撃を受けてもうありません。その8月以来、暗闇が怖くなり、小さな物音でもすぐ目が覚めてしまうと彼女は語ります。 “不安と恐怖”の中での出産—彼女はただただ産まれてくる我が子に平和な世界があることを願っています。軍の警戒体制がまだ解けていない南オセチアへの日本のテレビ取材は今回が初めてになります。そこで見た私たちの知らない世界…。戦争とは遠い過去ではなく、今ある現実でした。この他に、ベトナム戦争から34年…。今なお3代にわたって枯葉剤の恐怖と戦いながらも、慎ましく幸せな夫婦の出産を描いたベトナムと、 少子化問題を抱えた日本を舞台に3つの命の物語をお届けします。
番組ナビゲーターには、EXILEのATSUSHIさんを起用。彼の一点の曇りもない語りで物語を紡ぎ、全ての世代の方に小さないのちの詩をお届けします。もう一度、世代を超えて皆様に、“いのち”について考えて頂ければ幸いです。