2005年、日本で賞金ランキング2位に輝き10代での獲得賞金1億円超えを果たした宮里藍は、日本に空前の女子ゴルフブームを作り出した。かわいらしくて強い彼女に誰もが魅了され、ゴルフ場には老若男女、ギャラリーが殺到。しかしそんな大騒ぎを横目に、宮里藍は、夢だったアメリカツアーに早々と乗り込んでいった。
それから…いつ勝ってもおかしくないと言われた彼女の苦悩の日々が始まった。
高みを目指すが故の苦悩、誰もが信じられないほどの大スランプ…涙が止まらない夜も、本人いわく「心がちぎれそうな」日もあった。
しかし、どんなに苦しくても、彼女は逃げずに戦い抜いた。
そして今年、「エビアンマスターズ」でついに初優勝。
4年間苦しみぬいての快挙達成。
彼女の優勝は涙、涙、涙というよりも、戦い抜いたものにだけ許される清々しささえ帯びたものだった。
4年間にわたる宮里藍のアメリカツアー挑戦に徹底密着。
彼女の4年間の戦いは、彼女自身の成長の証し。
「4年間はあっという間で全然遠回りではなかった」
と「エビアンマスターズ」優勝後に語った宮里藍が4年間で起こした奇跡、歩んだ軌跡をお送りします。