世界初のプロ野球・メジャーリーグをはじめさまざまなプロスポーツが生まれ、多くのスター選手を輩出してきた「スポーツ大国」アメリカ。この国でかつてなかった新しい道を切り開いたスポーツ界の「開拓者」たちに、古田敦也が迫るスポーツドキュメンタリー。日本人メジャーリーガーのパイオニア・野茂英雄をはじめ、代理人ビジネスでスポーツ界を動かしたスコット・ボラス、スポーツブランドの世界に革命を起こした「ナイキ」の創業者の1人、ビル・バウワーマンら「開拓者」たちの知られざる苦悩や、自らの夢を追い求め、ただひたすら夢を実現させようと前へ進み続けた男達の熱い思いを、古田のインタビューやアメリカでの現地取材で伝えていく。
また、古田と野茂はアマチュア時代に日本代表としてバッテリーを組み、1988年のソウルオリンピックでともに銀メダルを獲得した旧知の間柄。そんな2人がロサンゼルスの空の下で語り合う。寡黙なイメージの野茂が、かつてのチームメイトの訪問を喜び、アマチュア時代の思い出やメジャーへの挑戦を決めた経緯、アメリカでの生活など、今だから話せるエピソードを古田も驚くほど赤裸々かつ冗舌に語る。さらに、日米の多くの野球ファンに惜しまれた引退の理由や、今後についてなど現在の心境を明かす。また2人は、野茂が輝かしい功績を残したドジャースの本拠地・ドジャースタジアムへ。グラウンドでは1992年の神宮球場以来、約16年ぶりにキャッチボールをする場面も。
野球を愛し、日米の球界で1つの時代を築き上げた2人の胸に去来するものとは？