さらば故郷 さらば友よ 100年の物語
2008年12月30日(火)放送終了

放送内容詳細

物語は、今から100年前にさかのぼる。
大いなる夢をたずさえ故郷を旅立ち、
海を渡った、ふたりの少年がいた。
無二の親友である15歳の少年たちは、
同じ村の生まれだった。
数奇な運命のもと、
ひとりは人々に愛される歯医者に、
もうひとりは人々に疎まれる博徒の道へと
進んでいくことになる。
100年前の1908年(明治41年)、
日本からブラジルへ渡った最初の移民船
「笠戸丸」に乗った、
このふたりの少年の姿から、物語は始まる。


 今から100年前。1908年(明治41年)4月28日、神戸港を出発した第一回ブラジル移民船「笠戸丸」。781人のうち、実に325人が沖縄の人々でした。彼らは、“カネのなる木”という宣伝のもと、コーヒー耕地での就労契約を結んだ農民とその家族。その中に、家族と共に新天地での成功を夢見るふたりの15歳の少年たちがいました。「金城ヤマト」と、“イッパチ”のあだ名で呼ばれる「儀保蒲太」です。後に歯科医となったヤマトと、生涯をバクチ打ちとして過ごしたイッパチの人生流転を軸に、ブラジル移民とは何だったのか、移民がもたらしたもの、残したものは何だったのかを見つめます。
 この番組は、彼らが歩んだ数奇な運命と、現代に綿々とつながる《100年の物語》です。現代人が忘れかけているもの……故郷への熱い思い、志を胸に働く尊さ、友を、家族を大切にする愛が、100年の時を超えて私たちの心に響いてきます。
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スタッフ

■プロデューサー
 吉岡 攻
 
■ディレクター
 宮下瑠偉
 
■企画
 オルタスジャパン