今年3月25日。
地震は発生しにくいと思われていた能登半島を、強烈な地震が襲いました。
能登半島地震です。死者は1名でしたが、家屋倒壊などによる被害者は計り知れず、いまも仮設住宅住まいを余儀なくされている方が大勢いらっしゃいます。
しかし、能登半島がいま一番苦しんでいるのは、そういった直接的な被害だけではありません。「風評被害」というボディーブローが、地元産業を直撃しているのです。
「輪島の朝市」「輪島塗」「御陣乗太鼓」・・・輪島市を中心とした地域が誇る観光資源は、実は地震の影響も少なく元気に活動しているのに、「被災地である」という「風評」から、観光客は能登半島に足を向けなくなってしまったのです・・・
もともと大企業が少なく、財政的にも苦しんでいた能登半島の自治体は、いま本当に苦しんでいます。
そんな中、映画「西遊記」は、輪島市門前地区を訪問することを決めました。
もちろん、「なまか」である被災地の子供達にいち早く映画を見てもらって元気づけようというのが理由ですが、もうひとつの理由は、この地域の「風評被害」を払拭するお手伝いをするためです。
当番組では、風評被害に悩む地元の皆さんの様子を克明に取材し、表面には見えにくい、本当の意味での「被災地の苦しみ」をドキュメンタリータッチで明らかにするとともに、孫悟空に扮する俳優・香取慎吾が、現地の人々を元気づけ、地元の活気をアピールする中で、被災地の現実に触れ感じた思いを、ひとりの若者(香取慎吾)と、現地の人たちの交流の様子などから浮き彫りにしていきます。
また、27時間テレビのコーナー企画「ハッピー筋斗雲」の情報も随時紹介、「日本全国、みんな『なまか』だ!」を合言葉に、孫悟空及び西遊記ご一行がこの夏、日本中に元気と勇気を与える事を強烈にアピールしていきます。