信州の桐生創薬研究所への入所が決まった神室礼子(西原亜希)は、研究者であり、強い理想家の桐生章吾(小林且弥)からプロポーズされるが、その帰り道、礼子の親友・一葉(大村彩子)が運転する車で事故に遭う。その時礼子が目にしたのは、死の危機に瀕した礼子を事故の現場に置き去りにする親友の姿。一葉は何を願ったのか…。やがて礼子の前に、兄は哀れな人間だと断じる章吾の弟・聖人(佐藤智仁)が現れ、 礼子とともに真相を暴きだそうとする。章吾への愛を求めながらも真相に辿り着こうとする礼子は、いつしか章吾の善性を破壊していく聖人にどうしようもなく魅かれはじめ…。ドラマは、ヒロイン・礼子の愛の葛藤、軌跡を軸に、登場人物たちの心情の対立、対比、表裏などが絡みあって進行します。そこで、この番組では、男と女、兄と弟、父と子、信念と疑念など相反する思いを、ドラマ序盤のシーンからピックアップ。 セリフやキャストの表情などから物語の見どころを紹介していきます。自分を律して正しい道を歩もうとする兄と、情熱を貫いて人を踏みにじることを厭わない弟。対象的な2人の男に出会い、まるで違う2つの愛の形を見つけていくヒロイン…。時には静かに、時には激しく、自分自身の愛の形を探し求めるヒロインの姿を浮き彫りにしていきます。