俊也(澤畑和幸)は横浜近郊に住む中学生。冬休みのある日、趣味の自転車を繰り東京から伊豆半島の海岸線を1周する旅に出る。そこで俊也は、ヒッチハイクをしている女子高生、恵(井科彩美)と出会う。プチ家出をしたものの、お金がなくなった恵は、趣味の写真を撮りながらヒッチハイクをして帰っていた。
さらに、家族旅行中に飛び出してきてしまった女子高生、空美(北村佳織)と出会い、3人の旅が始まる。ごく一般的な家庭に育った3人だったが、それぞれに家族、学校などの悩みを抱えていた。
そんな3人が旅の途中で、海岸沿いで農業を営む“おじさん”(森次晃嗣)に出会い、それぞれの心のうちを打ち明けていくうちに、1人ひとりの中に、自分たちの位置が見えてくる。そして海岸線の端にたどり着いた3人は、目の前の太平洋からあがる朝日を浴びながら家族に電話をかけるのだった…。