平成19(2007)年は、日本最後の内戦「西南戦争」から130年。即ち、維新の英傑・西郷隆盛の没後130年に当たる。
現在の高校の歴史教科書には「明治6年の閣議において西郷は征韓論を主張、それでは戦争になると心配した大久保利通や岩倉具視らに阻まれて下野、西南戦争に至った」とされている。しかし、西郷が征韓論を主張した歴史的な事実は無いという。西郷がなぜ征韓論者とされたのか?
すべては「明治六年の政変」から始まった。明治六年の政変は征韓論を巡る対立ではなく、政権を巡る権力闘争だったのである。しかも、西郷は自身の主張とは全く逆の征韓論者に仕立て上げられていた。西郷を謀ったのは誰か?
明治六年政変の舞台裏をドラマとドキュメンタリーで構成、130年間語られなかった真実に迫る。