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2019.6.28 update

第1話先行試写会&舞台挨拶リポート!!

7月8日(月)の放送スタートに先がけて、東京・お台場にて第1話の先行試写会&舞台挨拶が行われました。上野樹里さん演じる新米法医学者の朝顔と、時任三郎さん演じる刑事の平という父娘が遺体の“生きた証”を探すかけがえのない日々を描くヒューマンドラマは、集まった500人の観客のみなさんの心に確実に伝わったようでした。そんな試写会に続いて行われた舞台挨拶に登壇したのは、上野さん、時任さんを筆頭に、風間俊介さん、中尾明慶さん、森本慎太郎さん(SixTONES/ジャニーズJr.)、平岩紙さん、板尾創路さん、そして山口智子さんという豪華な顔ぶれ。さっそく、みなさんのコメントをご紹介しましょう。

万木朝顔役 上野樹里さん

― 撮影現場の雰囲気は?
和やかで自然体で撮影が進んでいます。前室で待っている間も楽しいですし。夜になってくると、疲れてくるんですけどテンションも上がってきて……解剖のシーンもあるので体力的に大変でも、人数も多いですし楽しいです。

― 13年ぶり、『のだめカンタービレ』以来の月9主演。改めていま思うこと、そしてこの作品が上野さんにとってどのような存在になっていくか教えていただけますか?

まだ始まったばかりですけど……。初めて主演させていただいたドラマが『のだめ』でしたし、今回年号が変わって、結婚して、初めて主演させていただくドラマもこの月9という枠で。テーマも大きいですし、年号が変わっても決して忘れてはいけない……作る上でも残していくというのはとても大切なことだな、という思いを抱きながら撮影させていただいていて。自分にとって凄く大きな経験をさせていただいている枠です。

万木平役 時任三郎さん

― 上野さんとは大河ドラマ『江~姫たちの戦国』でも浅井家の父娘という間柄を演じましたが、時任さん演じる長政は江が生まれたての頃に自害をしたため、長政が自害した1573年から446年の時を経て、今回が実質初共演となりますが……。

そうですね。自害してしまったので(笑)。言ってみれば“幻の父”みたいな感じだったので、今回共演できるのは1ランクUPしたような感じです。ただ、いまやっているドラマは4話までしか読んでいないので、この先、万木平が自害するかもしれないので(笑)。ちょっと読めないですね。

― 実際に共演して、印象が変わったことはありますか?

あまり先入観を持たないようにしているので、変わったところというのはちょっとわからないですけど、現場でとにかく優しいんです。ちょっと現場で鼻をグスっとやっただけで、すっとティッシュを差し出してくれたり、イスに座っていると肩をもんでくれたりとか。樹里ちゃんのおかげで、親子感が日々増している感じです。

桑原真也役 風間俊介さん

― 先々の台本を読んでいくと、かなり泣くことが多い役柄では?

このドラマは明るく希望を描いているんですけど、どうしても人が亡くなってしまうので、その瞬間とかは涙が出てきそうになるんですけど……。台本に「涙」とは書いてあるんですけど、気持ちとしては泣かないように、桑原としては泣かないようにしているので我慢はするんですけど。1度、被害者遺族の方々より先に泣きそうになりまして、監督から「それだけは絶対にダメだ」と言われたので、一生懸命我慢したんです。だから、我慢の日々が続くかもしれないです。

― 上野さんと共演しての印象は?

初共演なんですけど、10年くらい知ってるんじゃないかな、というくらい、ホントに穏やかな時間が流れていて。よく、こういう撮影をしていると「空き時間に上野さんとどんな話をしているんですか?」と聞かれるんですけど、まったく思いつかないくらい。ずっとふたりでしゃべってるんだけど、ホントに穏やかな、たわいもない話をしているんだな、と。(上野さんに)何話しています?
上野 いろんなこと話していますね。芝居のこととか、作品のこととかでも、話すと絶対しっかりした考えが返ってきたりして。真面目だし、話してて気持ちが良いんですよね。
風間 おっと、俺が思っている方向性と違ってきたぞ(笑)。褒められて嬉しいんですけど、ちょっとくすぐったかったです。
上野 あと、空き時間にもんじゃ食べたりとか。3時間くらい巻いちゃって、夜の帰り道のシーンまで時間があるから、みんなでもんじゃとかお好み焼きを食べながら(笑)。
風間 みなさんに見ていただいた(1話の)もんじゃのシーンがありましたけど、あの後、我々、がっつりもんじゃを食べなおしてるんですよ。あれも初日だったけど、初日からもう「もんじゃ食べよう!」って感じだったので、現場には素敵な時間が流れています。

髙橋涼介役 中尾明慶さん

― 現場ではアドリブも披露しているそうですが、高橋という役柄を演じてみて。

アドリブじゃなくて、ただカットがかからない、みたいなことがあるんです。かけてくれないんです、監督が。あとは、「ジョージ・クルーニーのものまねをしてくれ」とか。だから、僕がアドリブをやっているというよりは、監督からのいろんな要求で。だから僕、結構『オーシャンズ』シリーズも見ましたし。高橋の役作りをするよりも、ジョージ・クルーニーの役作りをしている方が長かったんですよ。だから、結構苦しい撮影の日々を過ごしています。もうじき31歳になるんですけど、子どものころからこのお仕事をさせていただいて、31歳って結構凄い大人で、俳優としても凄い雰囲気になっていると思っていたんですけど、カットがかからないとか、アドリブの要求をされるポジションなんだ、と日々落ち込んで帰っています(笑)。

森本琢磨役 森本慎太郎さん

― 初の月9にして、初の刑事役。偶然にも同じ名前の「森本」という刑事を演じていますが……。

最初聞いたときはビックリしました。現場入ったときに、「森本くん、ここのセリフさ」とか言われると、どっちの森本に言われているのかわからなくなるときがあるので。そういうときはちょっとビクビクしながら、慎太郎の方なのか、琢磨の方なのか、探りながら聞いて対応しています。あと、現場に入ったときに、「ドジっ子感を出してほしい」と言われて。机の角に足をぶつけちゃうとか、そういうのを出してほしいと言われているので、そういうところも出ていると思います。

藤堂絵美役 平岩紙さん

― 法歯学者という役どころで、板尾創路さん演じる夫とのやり取りも見どころのひとつですが、実際に絵美を演じてみていかがですか?

絵美という人は、性格も竹を割ったようなわかりやすい人で、意見もはっきりしている人なので、演じていてとても気持ちがいいし、その真逆で、(隣に座っている板尾さんに)夫である板尾さんが終始こんな雰囲気で、老夫婦みたいな……隣にいて落ち着くな、とインしたときから勝手に思っているんですけど。本番に入っても、ここからちょっとだけキチっとするくらいでさほど変わらないので、緊張せずに力を抜いて演じさせていただいています。

藤堂雅史役 板尾創路さん

― (平岩さんの発言を受けて)板尾さんはいかがですか?

職場で夫婦で仕事する、というのがあまり経験がないので……。家でも一緒にいて、隣同士ですから席も。解剖してるときも嫁さんが横にいるでしょ。それが、「どんな感じなんやろう?」って想像できないんですけど、ホントに奥さんっぽい感じに思えるような、ほわっとした感じの方なので。色が白いので、気ィ使いますね。「赤くなったらどうしよう?」とか。常に白いので、赤くならないように気を使っています。

― 『グッド・ドクター』の副院長から一転して、今回は上野さんの仲間になるわけですが……。

そうですね。『グッド・ドクター』は、小児科医の話で、私ひとりだけが「小児科を潰せ!」とずーっと最終回まで言ってて、ひとりだけ悪い役だったのでアウェー感満載で。あまりセットでみんなとお芝居をしたっていう思い出がない……廊下を歩いてずっとしゃべってましたね。SNSとかでもボロクソ言われていたんですけど、段々快感になってきて「もっと悪いことしてやれ」とかいろいろ思っていたんですけど。今回は仲間なので、いろいろしゃべっていただいて、現場楽しいです(笑)。

夏目茶子役 山口智子さん

― 上野さんとは初共演で、あの『ロングバケーション』以来23年ぶりの月9。今回はかなり個性的な役ですが。

茶子は、一応この法医学教室のチームリーダーではあるんですが、職務と職務の間の、どんな短い隙間であろうとも、自分の人生をまい進することに力を抜かない人間ですので、すべてをみんなに託して、サッと姿を消して、旅をしてまた帰ってきて、旅で得たエネルギーでまたみんなを巻き込んで風穴を開けていく、生命力の塊のような女性です。『死』というものに毎日対峙して向かい合っているからこそ、何億倍もこの一瞬を輝かせて生きてみせるぞ、という思いが濃厚な茶子です。オンとオフがめちゃくちゃはっきりしていて、休む時は休む、働くときは働く、という感じです。

― 上野さんとの共演はいかがですか?

樹里ちゃんはホントにほわんとして、かわいくて、どちらかと言えば守ってあげたくなるようなちょっと危うい感じがするのに、解剖シーンになると無茶苦茶しっかり、すべてを把握していて。凄い出で立ちで解剖シーンをやるので、私が暑さでぼーっとしていると、「こうすると涼しいよ」「先生、こうするといいよ」とリードしてくださって。
上野 こんな形で共演できて……。いつか私も、何十年ぶりってまた月9に出演する時が来たら、智子さんみたいにカッコ良く、与えられた役割を果たせるように……。
山口 20年後くらいに、このドラマを再創造してくださったら、その時代の茶子をやるような芯の強さをお持ちだから。
上野 頑張らなきゃ!

司会進行役の佐野瑞樹アナウンサーからの紹介に続いて行われたのは質問コーナー。劇中で朝顔がご遺体に必ずささやきかける「教えてください。お願いします」というセリフにちなんで、観客のみなさんから、「お願いしても教えてほしいこと」を事前に集めて行われました。最初の質問は、「絶対に死ぬまでにこれだけはしたいけど、あまり大きくない夢はなんですか?」というもの。全然思いつかない、という上野さんが、困って仲間たちに振ると、最初に手を挙げたのは中尾さんでした。

中尾 僕、脱毛。最近、鼻毛だけ脱毛したんです。人生初めて。そうしたら、鼻の通りというか、爽快感がすさまじくて。これは、体の至るところをやってみたいな、と思って。
上野 でも、埃とか全部入っちゃうよ!
山口 悪いものをここでろ過してくれるから。
中尾 こんなに鼻毛脱毛でダメ出しされるとは(笑)。
板尾 鼻毛は意味あります。
中尾 みなさん、鼻毛は大事にしてください(笑)。
上野 次はどこやりたいんですか?
中尾 いや、有名どころですよ。
上野 男の人はやらなくていいんじゃないですか?
中尾 普通に言うと、すね毛……わきとかは別にいいんですけど、これからの季節、すねとかは見えるじゃないですか。
上野 えーっ!?
風間 大不評だよ!
佐野アナ 時任さん、いかがですか。脱毛については。
時任 脱毛ですか?無いんだ、俺。すねとかほとんどないです。でも、鼻毛はちょっと興味がありますね。
佐野アナ 森本さん、どうですか?
森本 脱毛ですか?僕はすね毛はちょっと多めなんですけど、すね毛しか生えてないんで。他は薄いんですよ。
中尾 女性は、すね毛が嫌いなんですよ。(すると、山口さんから「えーっ!?」という声が)すね毛好きな女性、初めてお会いしました。
風間 今日、こんなにすね毛で盛り上がるとは思っていなかったですけど(笑)。
佐野アナ 紙さん、すね毛は?
平岩 私、全然大丈夫です。
中尾 すねとかはやってみてもいいかな、と思ったんですけど……。みなさん、もうそろそろ何かありますよね?
平岩 私、39歳で車の免許をようやく取って。でも、静岡の合宿免許で取ったから、東京で全然乗れなくて。だから、この撮影入る前に、スタジオに車で来るのが夢だったけどまだ叶ってないから、車線変更できるようになりたいです。
風間 ぜひ叶えてほしいと思ったけど、ドラマ中、ちょっと止めた方がいいかな、って匂いもしますね。
上野 他にありますか?
風間 時任さん、タピオカミルクティーって飲んだことありますか?僕、飲んだことないんですけど……。昔のタピオカとは違うらしいんですよ。昔のは凄いちっちゃかったけど、いまは白玉みたいに大きいって聞いたんで。タピオカミルクティー、この『朝顔』が終わるまでに飲んでみたいかな。
佐野アナ すぐそこに(お店が)ありますよ!
森本 風間さん、差し入れで入れてくださいよ!
風間 入れてくれるんじゃなくて、俺が入れるんだ?(笑)。じゃあ、みんなでタピオカミルクティーかな。
佐野アナ 時任さんは何の反応も示していらっしゃらないですけど……。山口さんはどうですか?
山口 私は、大体やりたいことし尽して毎日生きているもので、何にも思い浮かばない。毎日、好きな順番からし尽していくのでないけど、強いて言うなら、南極に行っとこうかな。茶子も旅しまくっている設定なんですけど、南極だけは本気でいつか行ってみたいですね。
上野 思いついた!風間くんもディズニーランド好きで、志田未来ちゃんもディズニーランド好きで。(風間さんは)どっちかというと、街並みとか乗り物に詳しくて、志田未来ちゃんはパレードに詳しいんです。だから、みんなでディスに―ランドに行きたいって。監督も詳しいんです。なので、全員で行きたい。パレードは未来ちゃんに仕切ってもらって、乗り物は監督とか風間くんに仕切ってもらって。
佐野アナ どうでしょう、中尾さん。実現の可能性は?
中尾 そうですね。ディズニーランド、僕は脱毛してから短パンで行きたいです!
佐野アナ なるほど!風間さん、それでよろしいでしょうか?
風間 そうですね。じゃあ、僕も慎ちゃんも、脱毛してから行こうか?
森本 そうですね、はい!
佐野アナ 板尾さんと時任さんは任意、ということで。
風間 そう、任意ですね。
上野 板尾さんはやりたいですか、脱毛?
板尾 脱毛は別にやりたくないですね。できたら、もっと増やしたい。

と、脱毛トークが思わぬ盛り上がりを。続いて、男性陣に「『あ、オレいまカッコいい!』と思う瞬間を、思いっきりカッコつけて教えてください」という質問が。中尾さんは「ソファーで寝てしまった奥さんにそっと毛布を掛けてあげた瞬間」、森本さんは「風呂上りはカッコいいな、と思います。(髪をサッとふきながら)鏡の自分と目を合わせているときに『あ、こいつカッコいいな』って」、時任さんは「ドラマの中で殺人現場に行って、『死因は?』って聞くときの自分」、風間さんは「時任さんの話を聞いていて、第1話で『だとしたら殺人になる』というセリフがあったんですけど、そのときにポンって言ったら、監督から『もうちょっとしっかり見ている人たちに伝える感じで言って』って言われたので、ちょっとタメて『だとしたら…殺人になる』って言ってたら、段々、『はい、風間さんの決めゼリフから行きま~す』って感じになって。相当、“俺、イケてる感”出してたのかな、と思って反省はしたんですけどね」とのお答えでした。そして板尾さんは「あんまりないんですけど……強いて言えば、誰もいないところで、ゴミが落ちていたら拾って、ゴミ箱に投げたらスポーンって入ったときに、『カッコええな』と思いますね。だから、誰もいないところでゴミ拾うのは好きです。(人が)いたら拾わないです」とおっしゃっていました。

実はこの日、観客として、陸前高田市議会議員の福田利喜さんにもお越しいただいていました。朝顔は、石田ひかりさん演じる母・里子を、2011年3月11日のあの日に亡くしているという設定。そこで上野さんは、クランクイン前に、東日本大震災の被災地である陸前高田市を訪れ、さまざまな場所を巡って地元の方からお話を聞かれているのですが、福田さんもそのおひとりなのです。2012年にも同地を訪れている上野さんは、その際に植えた桜と7年ぶりに再会したほか、福田さんとともに、津波が襲ったさまざまな場所や、遺体安置所となった小学校の体育館などを巡りました。そうした中で改めて朝顔を演じることに対して上野さんは「『グッド・ドクター』をやらせていただいたときにたくさんの方に見ていただいて、その時に、『また、社会に貢献できる役に携われたら嬉しいな』と思っていたんですけど、今回、まさにそういう役を、朝顔を演じさせていただくことができて……。凄く難しい役どころでもあると思うんですね。被災した人がいまだに悲しみを背負ったまま、前を向いて生きていくっていう姿を演じる上で、福田さんや地元の方々に協力していただいて、いろいろなところに連れて行ってもらったり、お話を聞かせてもらったりして、凄く役作りの参考にさせていただくことができて。ひとりで役を作っているわけじゃなくて、いろんな人の思いを乗せて作品にできることを嬉しく思います」と話してくれました。

最後に、上野さんから視聴者のみなさんへ、メッセージをいただきました。「素晴らしいキャスト、素晴らしいスタッフ。みなさんで力を合わせて、最後まで素晴らしい作品をお届けしていきたいと思いますので、最後まで温かい気持ちで見守っていただけたらと思います。『死』というものもテーマにしていますが、同時に『生きる』ということ、『過去』を背負いながら『未来』に向かって前向きに生きていく姿を届けられたらと思いますので、是非、最後までご覧ください」。

『監察医 朝顔』は、7月8日(月)よる9時スタートです。初回は30分拡大版でお送りします。是非、チェックしてください!!

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