ストーリー

第10話

6月15日放送

キリンチャレンジカップ放送のため夜10時15分〜

『あなたがしてくれなくても』第10話

吉野みち(奈緒)新名誠(岩田剛典)が転職のために会社を去る最後の夜、北原華(武田玲奈)の計らいで2人きりでラーメンを食べる。別れ際、思いが溢れた新名は、みちの手をとり、走った。バス停まで走ったところで、バスに乗ろうとするも、二人は「もうどこにも逃げたくない」と踏みとどまる。そして、お互いの家へ戻り、それぞれのパートナーと向き合うのだった。

『あなたがしてくれなくても』吉野みち(奈緒)、吉野陽一(永山瑛太)

帰宅した新名は、新名楓(田中みな実)に離婚を切り出した。あっさり応じる楓に新名は戸惑う。

『あなたがしてくれなくても』吉野みち(奈緒)、吉野陽一(永山瑛太)

一方、みちも吉野陽一(永山瑛太)に話したい事があると告げる。すると、陽一は「子供のことなら作っても良い」と言う。その言葉に再び心を傷つけられたみちは「これ以上自分をすり減らしたくない」と話し、陽一に「離婚してください」と告げた。陽一は誰か好きな人がいるのかと尋ねるが、みちは陽一を傷つけない為に新名のことは隠し通すと決め、「いない」と答える。まっすぐ陽一を見るみちに、陽一は「離婚はしない」と返すのだった。

『あなたがしてくれなくても』吉野みち(奈緒)、吉野陽一(永山瑛太)

上司から昇進試験を受けないかと打診されていたみちは、田中裕太(北川尚弥)に一緒に勉強しないかと誘われた。みちが誘われるままにフリースペースに行くと新名が現れる。田中が勉強を教えてもらおうと頼んでいたのだ。帰り道、2人きりになると新名は楓と離婚することになったとみちに伝える。みちはまだ話し合い中だと報告。お互いが離婚が成立した後のことに思いがいき、見つめ合う二人。そんな時、新名の携帯に、母の訃報を伝える電話があり、新名は言葉を失う…。

『あなたがしてくれなくても』新名楓(田中みな実)
『あなたがしてくれなくても』新名楓(田中みな実)、吉野陽一(永山瑛太)

翌朝、みちは陽一のいるマンションへ戻る。上司のお母さんのお葬式に出る為、喪服を取りにきたというみちに、陽一は違和感を覚える。葬儀の案内状には“新名家”と書かれていて…。

『あなたがしてくれなくても』新名楓(田中みな実)
『あなたがしてくれなくても』新名楓(田中みな実)、吉野陽一(永山瑛太)
『あなたがしてくれなくても』吉野みち(奈緒)、新名誠(岩田剛典)

バックナンバー

吉野みち(よしの・みち、32歳/奈緒

フタバ建設営業推進部で働くOL。夫の陽一とは結婚5年目の今でも仲はいいが、気つけばレス歴2年。毎晩同じベッドで寝ているのに陽一は決してみちに触れようとしないのだ。「女としての魅力が足りないのかもしれない」と努力を重ねるが、いつも期待外れの結果に終わってしまう。ある日、夫とセックスレスであることを営業一部の上司・新名誠に告白してしまったことから、それぞれの夫婦が抱える問題が表面化していき・・・。

新名誠(にいな・まこと、36歳/岩田剛典)

フタバ建設営業一部で働く、みちの上司。働きぶりは優秀で人当たりも良く、そのうえ端正な顔立ちのためひそかに社内のファンも多い。しかも愛妻家だともっぱらのウワサで、家事もこなす良き夫でもある。
ファッション誌という華やかな世界で生き生きと活躍する妻を献身的に支えることに生きがいを感じているが、新名もまた、誰にも言えない秘密を抱えているのだった。

吉野陽一(よしの・よういち、37歳/永山瑛太)

カフェの雇われ店長。コーヒーには強いこだわりを持っている。人付き合いが苦手で接客には向かず、お店はあまり繁盛していない。自分のダメな部分も含めて受け入れてくれるみちのことを愛しているが、いざその場面になるとプレッシャーに感じてしまい、適当にはぐらかして逃げてしまう。陽一はセックスレスでもいい夫婦関係を築けていると信じていたのだが・・・。

新名楓(にいな・かえで、36歳/田中みな実)

ファッション誌の副編集長。自分磨きを怠らず容姿にも自信がある。今がキャリアの正念場だとプレッシャーを感じており、プライベートを犠牲にして仕事に没頭する日々を送る。周囲からは美男美女の理想の夫婦だと思われているが、夫婦で向き合う時間はほとんど取れておらず、誠の本音には気づけていない。

北原華(きたはら・はな、23歳/武田玲奈)

フタバ建設営業推進部で働く、みちのあざとかわいい後輩。恋愛に積極的で日々合コンやデートにいそしんでいる。みちとは仲が良いが、それは男を争う可能性がないから、という打算もあったりする。隙あらば誠を狙おうとする危なっかしい言動も。鋭い観察眼を持ち、みちの小さな変化も敏感に察知する。

三島結衣花(みしま・ゆいか、年齢不詳/さとうほなみ)

とあるきっかけで陽一と出会う女性。化粧っ気はないが、ほのかに色気を漂わせる。たばこを吸う陽一の横に並んで一服を楽しむ場面も。2人の間に言葉はないが、静かな時間が流れて・・・。

新名幸恵(にいな・ゆきえ/大塚寧々)

誠の母親。現在病気で入院中のため、時折見舞いにきてくれる息子との時間がささやかな楽しみ。専業主婦として家族を献身的に支えてきた幸恵の姿は、誠の家族観に大きな影響を与えている。

高坂仁(こうさか・じん、50歳/宇野祥平)

陽一が店長を務めるカフェのオーナー。趣味で始めたお店のため気楽に構えているが、なかなか繁盛しない状況にしびれを切らし、接客下手な陽一に時々小言をいう。陽一のコーヒーの腕前には全幅の信頼を寄せており、彼の良き理解者でもある。

川上圭子(かわかみ・けいこ、41歳/MEGUMI)

楓の上司でファッション誌の編集長。競争の激しい業界で結果を出し続け、確固たる地位を手にした。副編集長の楓にとって圭子は憧れであり目標でもある。ある日、楓の仕事現場に現れた圭子は楓にあることを告げ・・・。