ストーリー

第8話

6月1日放送

『あなたがしてくれなくても』第8話

吉野みち(奈緒)が昼休憩で会社を出てきたところに、新名楓(田中みな実)が近づいてくる。「夫・新名誠(岩田剛典)と浮気してますよね?」と詰め寄られ、二人で話をするためにカフェに向かうことに。長い沈黙が続いた後、楓は落ち着いた様子で浮気について問いただす。ただ謝ることしか出来ないみちにイラ立ちを覚えながらも楓は、新名との関係の経緯を聞いていく。みちは、夫の陽一(永山瑛太)とのことで悩んでいて新名に相談に乗ってもらった、と話すが、「みちさえいなければうちは何の問題もなくうまくいっていた」という楓の言葉に、おもわず自身の悩みは夫とセックスレスだと話してしまう。動揺した楓は「たかがレスごときで」と返すが…。

『あなたがしてくれなくても』吉野みち(奈緒)、新名楓(田中みな実)
『あなたがしてくれなくても』新名楓(田中みな実)

陽一のカフェでは三島結衣花(さとうほなみ)がかつての不倫相手の妻、岩井鞠子(佐藤めぐみ)と対峙していた。鞠子は、三島に慰謝料を請求する内容証明を送っていた。三島は、3年前の不倫を謝り、その後は一度も会っていないと言うが、鞠子の怒りと悲しみは想像を絶するものだった。この3年間、心から笑ったことも、怒ったことも、夫に触れたこともないという鞠子の言葉は、三島だけでなく、聞いていた陽一にも深く突き刺さる。

『あなたがしてくれなくても』三島結衣花(さとうほなみ)
『あなたがしてくれなくても』三島結衣花(さとうほなみ)、岩井鞠子(佐藤めぐみ)
『あなたがしてくれなくても』三島結衣花(さとうほなみ)、吉野陽一(永山瑛太)
『あなたがしてくれなくても』岩井鞠子(佐藤めぐみ)

みちは陽一に新名との事を話せていない後ろめたさから、家に帰りたくなくて、残業を買って出たりしていた。北原華(武田玲奈)はそんなみちの気持ちを見透かし「本当のことを言っても旦那さんを傷つけるだけ。それが浮気した罰なのだから、隠したまま一生背負っていくんです」だと厳しい言葉をかける。

『あなたがしてくれなくても』吉野みち(奈緒)、北原華(武田玲奈)

一方、みちとのことを楓に知られてしまった新名も、ある決意を固めていて…。

『あなたがしてくれなくても』吉野みち(奈緒)、新名誠(岩田剛典)
『あなたがしてくれなくても』吉野みち(奈緒)、吉野陽一(永山瑛太)
『あなたがしてくれなくても』三島結衣花(さとうほなみ)
『あなたがしてくれなくても』吉野みち(奈緒)、吉野陽一(永山瑛太)

バックナンバー

吉野みち(よしの・みち、32歳/奈緒

フタバ建設営業推進部で働くOL。夫の陽一とは結婚5年目の今でも仲はいいが、気つけばレス歴2年。毎晩同じベッドで寝ているのに陽一は決してみちに触れようとしないのだ。「女としての魅力が足りないのかもしれない」と努力を重ねるが、いつも期待外れの結果に終わってしまう。ある日、夫とセックスレスであることを営業一部の上司・新名誠に告白してしまったことから、それぞれの夫婦が抱える問題が表面化していき・・・。

新名誠(にいな・まこと、36歳/岩田剛典)

フタバ建設営業一部で働く、みちの上司。働きぶりは優秀で人当たりも良く、そのうえ端正な顔立ちのためひそかに社内のファンも多い。しかも愛妻家だともっぱらのウワサで、家事もこなす良き夫でもある。
ファッション誌という華やかな世界で生き生きと活躍する妻を献身的に支えることに生きがいを感じているが、新名もまた、誰にも言えない秘密を抱えているのだった。

吉野陽一(よしの・よういち、37歳/永山瑛太)

カフェの雇われ店長。コーヒーには強いこだわりを持っている。人付き合いが苦手で接客には向かず、お店はあまり繁盛していない。自分のダメな部分も含めて受け入れてくれるみちのことを愛しているが、いざその場面になるとプレッシャーに感じてしまい、適当にはぐらかして逃げてしまう。陽一はセックスレスでもいい夫婦関係を築けていると信じていたのだが・・・。

新名楓(にいな・かえで、36歳/田中みな実)

ファッション誌の副編集長。自分磨きを怠らず容姿にも自信がある。今がキャリアの正念場だとプレッシャーを感じており、プライベートを犠牲にして仕事に没頭する日々を送る。周囲からは美男美女の理想の夫婦だと思われているが、夫婦で向き合う時間はほとんど取れておらず、誠の本音には気づけていない。

北原華(きたはら・はな、23歳/武田玲奈)

フタバ建設営業推進部で働く、みちのあざとかわいい後輩。恋愛に積極的で日々合コンやデートにいそしんでいる。みちとは仲が良いが、それは男を争う可能性がないから、という打算もあったりする。隙あらば誠を狙おうとする危なっかしい言動も。鋭い観察眼を持ち、みちの小さな変化も敏感に察知する。

三島結衣花(みしま・ゆいか、年齢不詳/さとうほなみ)

とあるきっかけで陽一と出会う女性。化粧っ気はないが、ほのかに色気を漂わせる。たばこを吸う陽一の横に並んで一服を楽しむ場面も。2人の間に言葉はないが、静かな時間が流れて・・・。

新名幸恵(にいな・ゆきえ/大塚寧々)

誠の母親。現在病気で入院中のため、時折見舞いにきてくれる息子との時間がささやかな楽しみ。専業主婦として家族を献身的に支えてきた幸恵の姿は、誠の家族観に大きな影響を与えている。

高坂仁(こうさか・じん、50歳/宇野祥平)

陽一が店長を務めるカフェのオーナー。趣味で始めたお店のため気楽に構えているが、なかなか繁盛しない状況にしびれを切らし、接客下手な陽一に時々小言をいう。陽一のコーヒーの腕前には全幅の信頼を寄せており、彼の良き理解者でもある。

川上圭子(かわかみ・けいこ、41歳/MEGUMI)

楓の上司でファッション誌の編集長。競争の激しい業界で結果を出し続け、確固たる地位を手にした。副編集長の楓にとって圭子は憧れであり目標でもある。ある日、楓の仕事現場に現れた圭子は楓にあることを告げ・・・。