ストーリー

第7話

5月25日放送

『あなたがしてくれなくても』第7話

久しぶりに夫婦で旅行に行こうとした日、吉野みち(奈緒)吉野陽一(永山瑛太)から、みちとだけセックスが出来ない悩みだけでなく、一度だけ裏切ってしまったと告げられる。ショックを受けたみちは家を飛び出し、あてもなくさまよっているうちに、抑えていた気持ちが溢れて、「ずるいとわかっていても新名誠(岩田剛典)に会いたい」と思い、走りだしてしまう。

『あなたがしてくれなくても』吉野みち(奈緒)
『あなたがしてくれなくても』吉野みち(奈緒)、吉野陽一(永山瑛太)

「明日10時に待っています。これで最後にします」と新名がLINEをくれていた約束の場所へと向かうと、そこに新名の姿はなく、代わりに「元の同僚に戻ろう」というLINEをみちは受け取る。新名は、妻の新名楓(田中みな実)とやり直そうとしていたのだ。

『あなたがしてくれなくても』新名誠(岩田剛典)、新名楓(田中みな実)

旅行がキャンセルとなった陽一は浮かない顔でカフェで働く。三島結衣花(さとうほなみ)に「何かあったのか」と聞かれた陽一は、浮気してしまったことをみちに伝えたと話す。すると、三島の表情が険しくなり、自分が楽になりたいだけで身勝手であり、話したことで妻は深く傷つき、やがて、その妻の怒りの矛先は浮気相手に向かうのだと怒りをあらわにする。折しも、三島はかつての浮気相手の妻から慰謝料を請求されていたのだ。

新名はみちへの想いを振り切り、楓と結婚記念日をやり直そうとレストランに出かける。出会った頃の思い出話に花を咲かせる二人。改めて、これまで蔑ろにして来たことを謝る楓に優しく微笑む新名。帰宅後、新名とセックスする心構えはできていた楓だったが、新名は「先寝るね」と言って、一人で寝室に行ってしまう。

『あなたがしてくれなくても』新名誠(岩田剛典)、新名楓(田中みな実)
『あなたがしてくれなくても』新名楓(田中みな実)

その頃、相談相手がいないみちは、新名との関係を知る北原華(武田玲奈)に付き合ってもらっていた。みちは、セックスレスだったこと、その為に自分は色々と諦めずにやってきたこと、自分がレスで悩んでいたことを知っていたのに、陽一は他の人とするなんて最大の裏切りだ!と華に愚痴る。すると、華は浮気がバレた陽一も罪だが、みちだけが被害者なのかと言って帰ってしまう…。

『あなたがしてくれなくても』吉野みち(奈緒)、北原華(武田玲奈)
『あなたがしてくれなくても』北原華(武田玲奈)、吉野陽一(永山瑛太)
『あなたがしてくれなくても』新名誠(岩田剛典)、新名幸恵(大塚寧々)

バックナンバー

吉野みち(よしの・みち、32歳/奈緒

フタバ建設営業推進部で働くOL。夫の陽一とは結婚5年目の今でも仲はいいが、気つけばレス歴2年。毎晩同じベッドで寝ているのに陽一は決してみちに触れようとしないのだ。「女としての魅力が足りないのかもしれない」と努力を重ねるが、いつも期待外れの結果に終わってしまう。ある日、夫とセックスレスであることを営業一部の上司・新名誠に告白してしまったことから、それぞれの夫婦が抱える問題が表面化していき・・・。

新名誠(にいな・まこと、36歳/岩田剛典)

フタバ建設営業一部で働く、みちの上司。働きぶりは優秀で人当たりも良く、そのうえ端正な顔立ちのためひそかに社内のファンも多い。しかも愛妻家だともっぱらのウワサで、家事もこなす良き夫でもある。
ファッション誌という華やかな世界で生き生きと活躍する妻を献身的に支えることに生きがいを感じているが、新名もまた、誰にも言えない秘密を抱えているのだった。

吉野陽一(よしの・よういち、37歳/永山瑛太)

カフェの雇われ店長。コーヒーには強いこだわりを持っている。人付き合いが苦手で接客には向かず、お店はあまり繁盛していない。自分のダメな部分も含めて受け入れてくれるみちのことを愛しているが、いざその場面になるとプレッシャーに感じてしまい、適当にはぐらかして逃げてしまう。陽一はセックスレスでもいい夫婦関係を築けていると信じていたのだが・・・。

新名楓(にいな・かえで、36歳/田中みな実)

ファッション誌の副編集長。自分磨きを怠らず容姿にも自信がある。今がキャリアの正念場だとプレッシャーを感じており、プライベートを犠牲にして仕事に没頭する日々を送る。周囲からは美男美女の理想の夫婦だと思われているが、夫婦で向き合う時間はほとんど取れておらず、誠の本音には気づけていない。

北原華(きたはら・はな、23歳/武田玲奈)

フタバ建設営業推進部で働く、みちのあざとかわいい後輩。恋愛に積極的で日々合コンやデートにいそしんでいる。みちとは仲が良いが、それは男を争う可能性がないから、という打算もあったりする。隙あらば誠を狙おうとする危なっかしい言動も。鋭い観察眼を持ち、みちの小さな変化も敏感に察知する。

三島結衣花(みしま・ゆいか、年齢不詳/さとうほなみ)

とあるきっかけで陽一と出会う女性。化粧っ気はないが、ほのかに色気を漂わせる。たばこを吸う陽一の横に並んで一服を楽しむ場面も。2人の間に言葉はないが、静かな時間が流れて・・・。

新名幸恵(にいな・ゆきえ/大塚寧々)

誠の母親。現在病気で入院中のため、時折見舞いにきてくれる息子との時間がささやかな楽しみ。専業主婦として家族を献身的に支えてきた幸恵の姿は、誠の家族観に大きな影響を与えている。

高坂仁(こうさか・じん、50歳/宇野祥平)

陽一が店長を務めるカフェのオーナー。趣味で始めたお店のため気楽に構えているが、なかなか繁盛しない状況にしびれを切らし、接客下手な陽一に時々小言をいう。陽一のコーヒーの腕前には全幅の信頼を寄せており、彼の良き理解者でもある。

川上圭子(かわかみ・けいこ、41歳/MEGUMI)

楓の上司でファッション誌の編集長。競争の激しい業界で結果を出し続け、確固たる地位を手にした。副編集長の楓にとって圭子は憧れであり目標でもある。ある日、楓の仕事現場に現れた圭子は楓にあることを告げ・・・。