ストーリー

第2話

4月20日放送

『あなたがしてくれなくても』第2話

会社で行われたお花見会。吉野みち(奈緒)を心配して連れ出し、2人きりになった新名誠(岩田剛典)は、自分もまた、パートナーとセックスレスになっていることを告白する。みちは夫の陽一(永山瑛太)を、新名は妻の楓(田中みな実)を愛しているからこその苦しみを打ち明けあって、新名は思わず、泣いているみちを抱きしめてしまった。その日、帰宅したみちは、眠れない夜を過ごした。

吉野みち(奈緒)、新名誠(岩田剛典)
吉野みち(奈緒)
吉野みち(奈緒)、新名誠(岩田剛典)

翌日、出社したみちは、廊下で新名を見かけるが、なぜか避けられてしまい、不安を募らせる。

新名誠(岩田剛典)
吉野みち(奈緒)

その夜もみちと陽一のすれ違いは続く。よそよそしい態度をとるみちに、陽一は「みちを大事に思っている」と言うが、みちに触れることはなかった。一方新名も、仕事を家に持ち込む楓に取り付く島がない。みちと新名は、パートナーのいないベッドでやるせない夜を過ごした。

吉野みち(奈緒)、吉野陽一(永山瑛太)
新名楓(田中みな実)

次の日、新名がみちの部署に来て書類の不明点を北原華(武田玲奈)に聞く。2人の微妙な空気を察知した華はあえて仕事のやりとりをさせようとするが、みちと新名は直接話さず、お互いの目を見ようともしないのだった。

新名が母の幸恵(大塚寧々)を見舞って病院を出ると、楓が来た。楓は幸恵に渡すものがあると新名に託し、すぐに行ってしまう。それでも、忙しい仕事の合間を縫って楓が幸恵を気にかけてくれたことが新名には嬉しかった。

新名楓(田中みな実)
新名楓(田中みな実)

一方、陽一が店長を務めるカフェに、近くの工事現場で働いていた三島結衣花(さとうほなみ)がやってくる。もう少しで現場が終わるという三島は、陽一にある提案をして…。

バックナンバー

吉野みち(よしの・みち、32歳/奈緒

フタバ建設営業推進部で働くOL。夫の陽一とは結婚5年目の今でも仲はいいが、気つけばレス歴2年。毎晩同じベッドで寝ているのに陽一は決してみちに触れようとしないのだ。「女としての魅力が足りないのかもしれない」と努力を重ねるが、いつも期待外れの結果に終わってしまう。ある日、夫とセックスレスであることを営業一部の上司・新名誠に告白してしまったことから、それぞれの夫婦が抱える問題が表面化していき・・・。

新名誠(にいな・まこと、36歳/岩田剛典)

フタバ建設営業一部で働く、みちの上司。働きぶりは優秀で人当たりも良く、そのうえ端正な顔立ちのためひそかに社内のファンも多い。しかも愛妻家だともっぱらのウワサで、家事もこなす良き夫でもある。
ファッション誌という華やかな世界で生き生きと活躍する妻を献身的に支えることに生きがいを感じているが、新名もまた、誰にも言えない秘密を抱えているのだった。

吉野陽一(よしの・よういち、37歳/永山瑛太)

カフェの雇われ店長。コーヒーには強いこだわりを持っている。人付き合いが苦手で接客には向かず、お店はあまり繁盛していない。自分のダメな部分も含めて受け入れてくれるみちのことを愛しているが、いざその場面になるとプレッシャーに感じてしまい、適当にはぐらかして逃げてしまう。陽一はセックスレスでもいい夫婦関係を築けていると信じていたのだが・・・。

新名楓(にいな・かえで、36歳/田中みな実)

ファッション誌の副編集長。自分磨きを怠らず容姿にも自信がある。今がキャリアの正念場だとプレッシャーを感じており、プライベートを犠牲にして仕事に没頭する日々を送る。周囲からは美男美女の理想の夫婦だと思われているが、夫婦で向き合う時間はほとんど取れておらず、誠の本音には気づけていない。

北原華(きたはら・はな、23歳/武田玲奈)

フタバ建設営業推進部で働く、みちのあざとかわいい後輩。恋愛に積極的で日々合コンやデートにいそしんでいる。みちとは仲が良いが、それは男を争う可能性がないから、という打算もあったりする。隙あらば誠を狙おうとする危なっかしい言動も。鋭い観察眼を持ち、みちの小さな変化も敏感に察知する。

三島結衣花(みしま・ゆいか、年齢不詳/さとうほなみ)

とあるきっかけで陽一と出会う女性。化粧っ気はないが、ほのかに色気を漂わせる。たばこを吸う陽一の横に並んで一服を楽しむ場面も。2人の間に言葉はないが、静かな時間が流れて・・・。

新名幸恵(にいな・ゆきえ/大塚寧々)

誠の母親。現在病気で入院中のため、時折見舞いにきてくれる息子との時間がささやかな楽しみ。専業主婦として家族を献身的に支えてきた幸恵の姿は、誠の家族観に大きな影響を与えている。

高坂仁(こうさか・じん、50歳/宇野祥平)

陽一が店長を務めるカフェのオーナー。趣味で始めたお店のため気楽に構えているが、なかなか繁盛しない状況にしびれを切らし、接客下手な陽一に時々小言をいう。陽一のコーヒーの腕前には全幅の信頼を寄せており、彼の良き理解者でもある。

川上圭子(かわかみ・けいこ、41歳/MEGUMI)

楓の上司でファッション誌の編集長。競争の激しい業界で結果を出し続け、確固たる地位を手にした。副編集長の楓にとって圭子は憧れであり目標でもある。ある日、楓の仕事現場に現れた圭子は楓にあることを告げ・・・。