アナマガ

どちらかというと シッカリ書きたい人のためのコーナー 10年以上の渡り、続いてきたアナルームニュースの中で 好例の連載企画を「コラム」という形で集めました。 個性あふれるラインアップ!ブログとはひと味違う魅力をお楽しみください!

2004年11月13日号

塩原アナの「私のベストムービー」

編集長【編集長】
ベテランスポーツアナウンサーにして、大の映画ファン。男おばさん(軽部笠井両アナ)にはない、鋭く渋い視点で映画を見続ける男、塩原恒夫アナ
今年も恒例、塩チャンの「映画ベスト10」の季節となりました。
さっそく、では、早速、塩原シネマワールドへ。
自分で言うのもなんですが、私は、相当用心深い観客です。ちょっとやそっとじゃ涙もでない、笑わない。だからこそ、思いがけない展開に大きく感動したりもします。いい意味予想を裏切ってくれたそんな10本を選んでみました。
対象作品は、いずれも、おととし暮れ公開の正月映画から、去年11月封切りまでとします。
洋画ベスト10
まず、洋画ベスト10
10位 007/ダイアナザーデイ
シリーズのファンとしては、不満は多々あるが、継続がうれしい。今年は、新小説版もハヤカワポケミスより刊行されたし、大満足です。
 9位 猟奇的な彼女
電車の中の酔い酔いシーンのせいで、ビデオ購入は見送りましたが、憎めない一編。
 8位 マイノリティ・リポート
スピルバーグ作品を年に2本見られるうれしさよ。ヒッチコックタッチを久々にスクリーンで堪能できました。
 7位 フリーダ
とにかく映像がきれいだ。音楽とあわせて南米の魅力にあふれている。ヒロインに対する主演女優の思いが伝わる。
 6位 ボウリング・フォー・コロンバイン
これぞ正論!とおしきるパワーに圧倒された。ただ、老いたチャールトン・ヘストンが、代表で責められているようで、ちょっぴりかわいそう・・・
 5位 インファナル・アフェア
香港では、すでに3部作として公開されているそうな。ストーリーに釘付けの緊張感!タイトルは「絶え間なく続く地獄」というような意味だが、この邦題「インファナル…」では“?”で、残念だ。
 4位 ヘヴン
何とも言えない魅力がただよう。美しい愛は、なぜにかくも悲劇的なのか・・・
 3位 トーク・トゥ・ハー
絶妙のタイミングで、スクリーンが奇跡を捉える。普通ではない恋のハッピーエンドに脱帽。
 2位 キル・ビル
VOL2に期待をこめてのこの順位。わくわく感を胸に来春を待たせてください。配役がいいんだよね。
 1位 ムーンライト・マイル
70年代を舞台に、愛する人を失った悲しみからどう立ち直っていくのか。携帯電話などまだ考えられない時代の気持ちの伝え方が、とてもロマンティックで泣ける。

編集長

まずは洋画ランキングでした。「ムーンライト・マイル」は、ダスティン・ホフマンが主演した家族の物語。日本では地味な公開に終わりましたが、塩原アナこころに深く届いたようです。
しかし、キル・ビルが2位とは!!これまでの塩チャンランキングからすると意外な結果
邦画ベスト10
 続いて、邦画ベスト10
10位 ロボコン
さわやかな青春もの。長澤まさみの笑顔に OK !!!
 9位 東京ゴッドファーザーズ
アニメとしての効果が、ラストシーンにいきる。
 8位 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
ファンだけでなく、スタッフ・キャスト皆が待っていたんだなあ。「このミステリーがスゴイ!」のランキングで、常連となっている警察小説「フロスト警部シリーズ」とタッチが似ている部分(階級対立や同時多発的事件の起き方など)がある「踊る」。意識しているのか聞いてみたい。
 7位 座頭市
有名な話を北野印にしてしまうからスゴイと思う。
 6位 黄泉がえり/星に願いを。
竹内結子のあわせ技一本!RUIの主題歌につきる。
 5位 AIKI/夢 追いかけて
実話のこちらもあわせで・・後者は、中盤以降主人公を本人が演じてただただミラクル。
 4位 木更津キャッツアイ 日本シリーズ
話題のクドカン決定版。TV未見のため、前半はついていけないが。表・裏の構成のテンポが、映画のリズムつくる。
 3位 六月の蛇
観客をストーカーにしてしまうこわ~い作品だ。
 2位 船を降りたら彼女の島
四国の暖かい陽光とアコースティックな音楽が、心地いい。
 1位 青の炎
舞台をとびだした蜷川監督の想像力が、スクリーンに切なくあふれる。ベテラン・若手と役者陣も期待に応えた。

編集長

そう、「青の炎」はもっと評価されていい作品です。2位の「船を降りたら彼女の島」のメガホンをとった磯村一路監督の最新作が「解夏」(1月17日公開)。これも、心が洗われるような感動作ですよ(私は号泣。塩原アナの反応が知りたい)。しかし、「キネ旬 ベスト10」を見ているような本格的な邦画ランキングに脱帽。
編集長【編集長のひとりごと】
本当に塩原アナは映画がすきなんだなあと、思わずにはいられないランキングでした。特に邦画に関しては、「男おばさん」よりよく見てる! 鋭い切り口が魅力の塩チャンならではの映画ベスト10。皆さんだったらどんなランキングになりますか?
最後に、今年も男おばさんに、それぞれのベスト5をあげてもらいました。
軽部アナ 軽部アナ    笠井アナ 笠井アナ 
インファナル・アフェア 1位 シカゴ
エデンより彼方へ 2位 アイデンティティー
リロ・アンド・スティッチ 3位 黄泉がえり
猟奇的な彼女 4位 インファナル・アフェア
トーク・トゥ・ハー 5位 マイノリティ・リポート
2002年12月~2003年11月公開が作品対象(今年の正月映画は対象外です)