アナマガ

どちらかというと シッカリ書きたい人のためのコーナー 10年以上の渡り、続いてきたアナルームニュースの中で 好例の連載企画を「コラム」という形で集めました。 個性あふれるラインアップ!ブログとはひと味違う魅力をお楽しみください!

アナルームニュース 2008年11月25日号

いい加減でいこう! ~アクセントは最初の「い」に~ Vol.8 早めのXmasプレゼント for me

先日、娘の誕生日にフルートを買いました。
フルートって結構高いですね。


楽器店のショーウィンドウに並んでいるものには軒並み6ケタの値段がついていて、「おいそれとは買えないな・・・」と思っていたとき、レジの近くに置いてある超お買い得品を見つけました!
流石に1万ウン千円はしたものの、前回このサイトでカミングアウトしたとおり、「下手の横好き」丸出しの私は、迷わずそれを購入しました。


プレゼントと言いつつ、実は自分も練習しようという“下心”を私はすぐに実行に移しました。
このサイト“いい加減で行こう”の前回のテーマ「下手の横好き」の引き出しにこのフルートが加わりました。
一方、フルートのほかに、かつては横好きレベルだった“舞台への思い”がかなり“マジ”になった結果(?)、あるチャンスが巡ってきたのです。


来る12月11日、私は「Love Letters」という朗読劇に出演することになりました。

「Love Letters」は、アメリカで初演されてから20年、その後日本語訳ができて日本でも18年続く朗読のロングランイベントです。
内容は、文字通り“ラヴレター”を男女2人が読む構成で、出演者はその2人だけです。
台本は一つですが、出演者は日々替ります。

観客だけでなく出演者もまさに“一期一会な”舞台なのです。


使われる台本はこんな表紙。
表紙

これを舞台上で持って読みます。
登場人物は二人です。
舞台は20世紀のアメリカを醸すセットでシンプルにできていて、メリッサという女性役とアンディーという男性役が、テーブルを挟み舞台正面を向いて椅子に並んで座ります。


物語は、少年時代に出会った二人の、生涯を通じての愛を互いの手紙で綴るストーリーです。
台本の読みだしは、子供のメリッサとアンディーですが、終盤は大人のカップルに成長しています。
私は過去1度観に行ったことがありますが、二人のやり取りの中に、人として苦悩したり何かを乗り越えたりして人生経験をし、歳を重ねながら愛を育んでいく描写がとても魅力ある作品です。

加藤紀子さんリピーターの方も多いようです。
繰り返し客席に足を運ぶ方々の中には、もはやストーリーが頭に入っていて、その台本である「ラヴレター」を、毎度替わる出演者がどう読むかを楽しんでいる方も多いようです。
出演者にとっては少々手ごわいお客さんかも(?)しれません・・・。


そんな舞台のための稽古は、たった1度
ただし6時間みっちり練習します。
その時に、相手役と顔を合わせることになります。
メリッサを演じるのは、女優・歌手として幅広く活躍されている
加藤紀子さん



彼女は今年9月まで放送していた『ハピふる!』にレギュラー出演していました。
一方アンディー演じる私の方は番組内の報道コーナーを担当する形だったので、実際には間接的に仕事をご一緒させてもらう形でした。


報道コーナーの奥寺アナハピふる!の加藤紀子さん

それが、巡り巡って、今回の舞台で共演させてもらえることになりました。


さて、稽古が1度だけということは、相手との間合いやニュアンスなどを緻密に確認せずに本番に臨むことになります。
“ガチンコに近い”
とでも言いましょうか、出演者の二人にとってみれば、始まってみないとわからない舞台に臨むことになるのです。


考えようによっては結構シビレますが、私の感じ方は逆です。
相手役の台詞を、生きた言葉として受け止め、自分自身の心の反応という原動力を使って、次の台詞を必然的に発生した言葉として伝える・・・ということに集中できるからです。


これは芝居の基本のキでもあると思いますが、ステージ上で観客の視線を浴びるというある意味異常な状況においてなおその基本を踏襲できるかどうかは、舞台素人の私にとって難しいところです。


その点、“ガチンコに近”ければ、気持ちを整理して本番に臨みやすいのです。因みに普段も私は、言葉の重みをできるだけ信頼して表現したいと考えています。
ニュース原稿を読む時も同様です。
小手先の工夫で格好よく見せようとするより、本気で互いの心を響かせ合って、2時間弱の本番を創っていく今回の“冒険”
とても貴重な経験になりそうで、あとになってみれば、ちょっと早めの、自分へのクリスマスプレゼントになっているかも。
本当に楽しみです。


ところで、身近な人にそんな話をすると、「じゃあフジテレビアナウンサーによる朗読舞台の『ラヴシーン』の方はどうなってるの?」と、必ずと言ってよいほど訊かれます。
実は、今までと比較にならないほど新しいことにチャレンジしようとしているのです!
まだ公にできることは少ないのですが、一つだけお話しましょう。
今私たちは、新しいボイストレーニングに取り組んでいます。
もっともっと表現の幅を広げていけるように・・・。


次回の『ラヴシーン』、こちらも、どうぞ期待していて下さい。