アナマガ

どちらかというと シッカリ書きたい人のためのコーナー 10年以上の渡り、続いてきたアナルームニュースの中で 好例の連載企画を「コラム」という形で集めました。 個性あふれるラインアップ!ブログとはひと味違う魅力をお楽しみください!

2011年1月28日号

中村アナの旅の恥はかきすて日記~ミラクルジャーニー

☆2日目☆

中村仁美アナ

天気予報は曇りのち雨。

雨が降る前に、
小船に乗って松江城のお堀めぐり。


いくつもの橋の下をくぐるので
途中はみんなで寝そべって・・・
こんな感じ。

それでもメモを手放さない彩夏さん。
さすが報道一筋中堅女子アナ!!!

島田彩夏アナ

いえいえ、そんなカッコイイものじゃなくてさぁ、最近なんだか色々「惜しい」のよ。過ぎ行く景色とか見たもの感じたこととか。これって、年取ったってことかなあ。ナカムラさんはまだそんなことない?しみじみ「惜しい」感じって・・・。あ、あと「中堅」だっけ、私?

中村仁美アナ

大御所・彩夏さん、生き急いでますね・・・。

島田彩夏アナ

「そんなに朝早く起きられるかなあ」と前夜不安がっていた(朝の苦手な)ナカムラもお堀めぐりの楽しさにはしゃいでたね!「ハイ低くなってえ」「はーい」ぺしゃんこになる舟って初めて。

島田彩夏アナ

島田の受け売りミニメモ♪

ここ松江は、1611年の松江城の築城以来400年もの歴史を持つ古く美しい町。その松江城の周りを囲むお堀はほぼ往時のまま残されている全国的にも珍しいものなんだそうです。カワウや鷺が羽を休める穏やかな水面を船頭さんの案内で小舟に乗ってのんびりと進むと、16もの橋が次々に現れます。そのうち4つは舟が通るには高さが足りないので舟の屋根を低くして(機械式)人間も寝そべって、通り抜けるのです。橋のひとつひとつが違う表情を持ち、今も実際に使われているものも。400年の歴史を、くぐっているのです。

私たちは大手前の発着場から反時計回りに進みました。しばらくすると右手に武家屋敷群が見えてきます。袴をはいたお侍さんが行き交っている姿が見えるかのような、そんな不思議な気分になります。
お堀のところどころに古い石が見え、そこはまさに昔のままの石塀だとの船頭さんの案内。
そして更に先へ進むと見えてくるのです、立派な天守閣が。現在も松江の町にしっくり馴染んで松江の人々を見守り旅人を迎えてくれます。
松江を愛してやまない船頭さんの安来節(やすぎぶし)を背中に聞きながら小1時間のタイムスリップは終着へと向います。

中村仁美アナ

午前中はタベ家経営の田部美術館や、小泉八雲の城跡にも。
雨にぬれる決して広くはないけどよく手入れされた庭を眺める。
百日紅の花はこんなにも綺麗な赤だったんだぁ・・・
あーやっぱり素敵!!

タベの家で頂いた茶巾栗を求め和菓子屋さんにも行きました。
甘いものは大好きだけど、和菓子の甘みは心を優しく包んでくれる。

ここでも、彩夏さんが和菓子を購入。
島根は辛党をも変えてしまう。

島田彩夏アナ

ホント、自分のために甘味を購入したのってたぶん高校生のとき以来だと思う。
松江はお抹茶の消費量が全国2番目なんだって。それにともなって和菓子文化も発達したんだって。
そんなに大きくない町だけど和菓子屋さんがそこかしこに。
歴史を感じまするー。

中村仁美アナ

ランチは島根名物“鯛飯”。
鯛と卵のフレークを薬味と御出汁と共にお茶漬けにして頂きます。
『う、うまい・・・』二日酔いに丁度よくさらさらと頂けるのですが、意外とこれがお腹にたまる。
旅行中にどれだけ美味しいものに出会えたか、旅行の印象って“食事”で大きく変わりますよね~?私はそう思うのです。
今回の旅行はすでに・・・
『バラ色』です!!

島田彩夏アナ

お櫃いっぱいのお米を食べ切ってしまった。
育ち盛りの体育会系男子もびっくり~。お腹はちきれそう!

中村仁美アナ

なんせお米の量は、
茶碗3杯分でしたから・・・。

朝の不思議な出来事のせいか、
ホテルにショールを忘れてしまった私。
彩夏先輩に軽いご注意を受けながら、
回り道してもらい平謝りでホテルへ。

島田彩夏アナ

そうそう、気を付けてよー。旅の1分1秒は貴重なんだからあ。

中村仁美アナ

『すいません!!ダッシュで取りに行ってきます!!!』
忘れ物はすでに紙袋に入れられ、私が取りにくるのを待っていたかのよう。
ホテルの方にお礼を言って急いで先輩の待つ車へ帰ろうとすると
『あの・・・こちらも・・・』

車の中では、暇をもてあます様に携帯をいじりながら待っている彩夏さん。
もう我慢できない!
車に乗る前に、こらえていたものを思いっきり吐き出すように大声で笑う!!!
『彩夏さん・・・彩夏さんも忘れ物していましたよ。これ・・・』
それは、彩夏さんの大事な大事な旅の出需品!!
携帯用の“トイレ消臭剤”。

体がよじれるほど笑ってしまいました・・・。
これが、三十路女2人旅。

島田彩夏アナ

えーっと・・・。
ナカムラがひとり大爆笑しながらホテル正門で体をくねらせてるのを車中から見て
「変わった後輩だなあ」
と内心思っていたのだけれど・・・。
そうかそうか。ナカムラのショールとともにあの立派なフロントに「こいつ」はそっと置かれてあったのね。それはどうも、バツの悪い話で・・・。
三十路女2人旅。色々あります。

中村仁美アナ

次にタベが連れて行ってくれたのは
“神魂(かもす)神社”。
知る人ぞ知るパワースポットです。
着く前から車の中まで“神聖な空気”が伝わってくる・・・。
高床式(大社造り)の現存する
最古の神社。
私、ずっと鳥肌がたっていました。
華美な装飾や、おおきな神社の賑やかさはまったくないけど、主張しないからこその存在感。
すぽっと地球の穴ぼこに落ちてしまった、そんな空間。
同じ空なのに、ここだけ空気が、時間の流れ方が違う。

島田彩夏アナ

島田の受け売りミニメモ♪

ずばり、国宝です。社伝によりますとあの、高天原の天照大神(アマテラスオオミカミ→岩の中に隠れちゃったりした天の岩屋戸伝説が有名でしょう)の第二子である天穂日命(アメノホヒノミコト)が創建したのですって。
出雲の国の総産土(うぶすな)大神(→その土地を守る神さま)として伊邪那美命(イザナミノミコト)を祀ったといいいます。
この天穂日命はまた、その後創建された出雲大社の宮司の祖先と伝えられているのです。ということは神魂神社は出雲大社よりも歴史ある神社で、この二つの神社はとっても深いつながりがあるということなんですね!

中村仁美アナ

戦いや勝負にこだわる人が来る神社なんですって。
男用・女用のお守りがありましたが、2人とも迷わず男用を買いました。
何に勝利したいのか・・・。

ちなみに出雲大社の天井画には八雲が画かれているそうなんですが、数えると7つ。
そしてこの神魂神社に、
なぜか9つあるそうです。

では、その“出雲大社”はどうだったのか・・・。
連なる山々から雲が沸き立つ、
まさに“八雲たつ出雲”を見ながら、小雨の出雲大社に到着です。
小雨がさらに神聖な空気を作り出しているよう。

入る瞬間、フワっと顔の横を
風が吹き抜けました。
いまだになぜか
鮮明に覚えている・・・

ここでもタベ君の計らいで、
あ、言い忘れてましたけどタベ君は出雲大社総代です。
出雲大社の貴重な場所をご案内していただき、神の国・島根を体感するわけです。


もしも、あの模型でみた天高くそびえる巨大な出雲大社が太古の日本に存在していたとしたら・・・それは考えるだけで神秘的で、そしてそんな凄いものを建立してしまった祖先に憧れと尊敬、さらには感謝の念を抱かずにはいられないのです。

縁結びの国へ行き、男女間だけでない
“自分の内面に潜む日本人の血”
に出会う。

今回の旅は、日本の伝統ってやっぱり素敵だ、そしてこんな感性を持っている日本人って・・・やっぱりやっぱり素敵だ!!!と、何度も何度も思う旅となりました。


そう思えたのは、案内してくれたタベが何よりも島根を愛しその歴史に誇りをもっているから。(そんな気持ちが伝染して、現在私のなかの“横浜愛”が爆発しています。)

島田彩夏アナ

そう、余談ですがその後の東京での集まりでナカムラは横浜名物「シューマイ」を買って持ってきてくれました。「シューマイ」に対する並々ならぬ愛をひとりでたっぷり10分は語っていました。

中村仁美アナ

夜、羽田空港には彩夏さんの旦那様・・・。
むうう・・・やっぱり・・・
男女間の縁、夫婦って素敵だ!!!

島田彩夏アナ

ナカムラ、きっと色んなパワーを吸収してきたからあとは進むのみだねーーー!
「男女愛」に進むもよし、「地元愛」に進むもよし、
はたまた「仕事愛」に進むも・・・。
ま、迷わず選んだお守りから察すると言わずもがだろうけどね!!!
楽しかったね。また行こう!