アナマガ

僕はしゃべるためにここ(被災地)へ来た
「僕は しゃべるために
ここ(被災地)へ来た」
笠井信輔
この本によせられたメッセージ

こんにちは、フジテレビアナウンサー「とくダネ!」司会の笠井信輔です。
この度、自ら執筆して産経新聞出版から本を出版致しました。
タイトルは【僕は しゃべるために ここ(被災地)へ来た】。
世にほとんど出ていない、現地取材者がつづる「被災地取材・被災地体験本」です。
私は、東日本大震災発生から、この半年で1カ月に渡り被災地での取材をくり返してきました、特に最初の2週間の壮絶な震災取材体験は生涯忘れることができません。テレビでは語り尽くせないものがありました。そして、テレビでは話せないことが、実に沢山ありました。そこで、本を書くことにしたのです。
目の前で発見される遺体、私の前で泣き崩れるご家族、その瞬間、私はどうすればよかったのか?
避難所で、おばあちゃんが「水がないの」とインタビューに答えてくれます。
「大変ですね」と慰める私。でも・・・。外の取材車には、水が積んであるんです。「おばあちゃんどうぞ」と、水をあげれば良いではないか!では、その隣の人には?他の人にも何かあげなくていいのか?最初の1週間はそんなことが次々と起こりました。被災地で報道人として、一人の人間として、どう生きれば良いのか?
悩みや葛藤も含めて被災地の真実と、報道人の本音を正直につづりました。
物資の少ない被災地で、食料の少ない地で我々はどう生きていたか、どこで寝て、どこで何をたべていたのか?という、震災取材の裏側も思いきって書きました。
上司が「ここまで書きますか?」と案じてくれる部分ありましたが、書きました。
しかし「暴露本」ではありません。1000年に1度の震災です。あの時、あの場所で何があったのか?それを、笠井の目を通してつづる報道側の「情報開示」だと思っています。それを記録することは、残すことは重要だと思うのです。
「あえて、被災者にきつい質問をするわけ」ですとか、
「津波の映像を撮りたいと思っていた自分がいた」という、心の奥、
「どんな悲惨な時でも、リポートするタイミングを意識していた」など
人としてどうなんだ、と言われそうな報道人のシビアな部分も織り込みました。
印税は1円ももらいません。全額義援金に回す本です。
覚悟して書きました。
もし、興味がおありでしたら、飛ばし読みで結構ですから、本を開いてくださるとありがたいです。

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題名:「僕は しゃべるために ここ(被災地)へ来た」
出版:産経新聞出版 280ページ
著者:笠井信輔 (印税は全額義援金へ)
発売:10月28日
定価:1365円
どうぞよろしくお願い致します。
フジテレビ・アナウンス室 笠井信輔