田中美佐子「不倫されるのは初めて(笑)」エンケンの一番の魅力は?
8月10日(土)23時40分~『それぞれの断崖』第2話
志方恭一郎(遠藤憲一)の息子が、13歳の同級生に殺害されたことをきっかけに、崩壊する家族とその再生を描くオトナの土ドラ『それぞれの断崖』。
第2話では、息子を殺された怒りにまかせ自身がとった行動で、恭一郎は世間からも、会社からも、そして家族からも背を向けられることに。
ドラマは、その恭一郎を巡る2人の女の愛憎劇もみどころのひとつ。演じる“W田中”(田中美里&田中美佐子)も注目を集めている。
今回は、そんな“W田中”の1人、恭一郎の妻・雪子(ゆきこ)を演じる田中美佐子の魅力に迫る。
遠藤との軽妙なやりとりで現場を和ませる
出演者やスタッフが初めて揃う顔合わせで「(役として)不倫をする側はしょっちゅうですが、される側は初めて」と話し、皆を笑わせた田中。
クランクインは、“家庭内暴力”という緊張感高まるシーンの収録だったが、積極的に子どもたち(渡邉蒼・永瀬莉子・仁村紗和)に話しかけ、緊張をほぐしていた。
また、恭一郎が酔っ払って帰宅するシーンでは、真剣な演技をしていたかと思うと、カットがかかった次の瞬間にはもう、「エンちゃん、よく昔、酔っ払ったまま現場に来てたよねー」「だな。今やったらクビだよ、クビ」と、気ごころ知れた遠藤と軽妙なやりとりを見せ、現場を和ませる。
演技スイッチを自在に操る女優にして、ざっくばらんなナチュラルさも魅力。そんな田中に、話を聞いた。
<田中美佐子コメント>
Q.クランクイン、いかがでしたか?
思った以上に楽しかったです。なんか、こういう話だと現場が重くなっちゃうんじゃないかと思っていたけど、エンケンさんをはじめ、みんなダジャレ好き・ジョーク好きの方が揃っていて、娘たちもすごくそれに乗ってくれて、本番以外も楽しくできています。
Q.クランクイン前に、いつもされていることはありますか?
役に関しては何も考えないんです。現場に入って、セットを見て、衣装を着て、こういう生活水準で、こういう家庭で…というのが何となく見えてきたら、あとは監督の言う通りにできたらいいなっていう、どっちかというと(役に)ニュートラルに入るタイプなんで。
でもドラマに入る前には、必ずちょっとだけ休みをもらって、やりたいことをいっぱいやってスッキリしてから入ろうといつも思ってます(笑)。
Q.その間に何かをやろうと思ったのですか?
テニスを毎日し続けようと思った初日に腰を痛めてしまって…。それで先だってお尻に注射を打ちました!長い針で脊髄に打つブロック注射ってやつ。腰が痛くて立てなかったから1週間寝たきりで休みが終わり、ストレスがもの凄く溜まりました(笑)。
でも逆に、私はせっかちなので普段ゆっくりすることがなくて。1日中椅子に座って外を眺めたり、スマホで何かを見たり、こんなゆったりした時間もいいなって。初めて音楽とかも聞きましたよ、ジャスティン・ビーバーとか(笑)。音楽っていいなって思いました。
Q.共演者のみなさんについて教えてください。
私が思う遠藤憲一さんの一番の魅力は、気が弱いところ。若い頃は「前に出ることができないタイプ」で苦労されていて、だからこそ今、必死に自分を表現している姿がすごく素敵だなと思います。
田中美里さんとは、名前が一文字違いゆえ一緒にキャスティングされることはないかなと思っていたので、今回実現できて良かったです。実は、美里さんがご自身のラジオ番組で話した内容に対し「この前の(ラジオ)面白かったです」「ファンになりました」と、言われることが度々あり、それだけ人気のある方なので、私は得をしていました。
ただ、今回の脚本を読むと…この夏きっと演技上でバチバチあるかもですね(笑)。
番組概要
オトナの土ドラ『それぞれの断崖』
<放送>
8月10日(土)23時40分~24時35分
<出演者>
遠藤憲一
田中美里
清水大登
渡邉 蒼
永瀬莉子
仁村紗和
内田 滋
梨本謙次郎
目黒祐樹
・
田中美佐子
ほか