堀池亮介、藤本万梨乃らフジテレビ系列新人アナウンサー奮闘中!研修レポート①
5月13日(月)から毎日開講中
フジテレビアナウンス室に配属となった堀池亮介(ほりいけ・りょうすけ)アナウンサー、藤本万梨乃(ふじもと・まりの)アナウンサーを始め、各系列局に採用された新人アナウンサーが、現在、先輩アナウンサーや専門の講師から研修を受けている。
彼らはいったい、どんな勉強しているのか?意外にも今まで取材が入ったことがないという、新人アナ研修にマスカット取材班が密着。フレッシュな彼らの奮闘ぶりをレポートする!
【「タ行」を中心とした短文練習&ニュース読み】講師:藤村さおりアナウンサー
この日は、「タ行」を中心にした短文の練習とニュース読みのトレーニングを。新人アナたちは、テキストを見ながら、例えば「暖かい見込みですが、高曇(たかぐも)り、または薄曇りとなりましょう」などといった、タ行が多く入る文章を、順番に読んでいく。
講師の藤村アナは「いいですね。声が安定してきました。でも、アクセントが1ヵ所おかしいですよ」などと指摘。素人が聞くと、すでにプロのアナウンサーのような声質・読みだが、その微妙な違いを細かく指導していく。
特に、地方出身の新人アナにとっては、アクセントやイントネーションのちょっとした違いに気づくこと自体が難しいようだ。一音一音、丁寧に確かめるように読んでいく。そんな中で、「秩序(ちつじょ)」のアクセントが「難しい」との声が上がった。
そこで、藤村アナの指示で「アクセント辞典」を引き、正しいアクセントは「ち」にあるのか「つ」なのか、皆でチェック。大量にある言葉のうちのたった一語だが、話し方のプロになるには妥協は許されないのだ。
また、テレビで話す時は「声を張ること」「声にバリエーションを持つ」ことも大事だと藤村アナ。「野球にさまざまな球種があるように、ニュース、天気、皇室に関するニュースなど、ジャンルによって話し方を変えること」も求められるのだと教えた。
さらに、一般の人の話し方と決定的に違うのが「母音の響かせ方」。「老若男女、誰もが“ながら”で聞いても聞き取れる音にするには、母音をしっかり出すことが大事」で、「き」なら母音の「い」を意識したいとのこと。そのために「あ・い・う・え・お」の母音の口の形を大切にして、しっかり音を出すことを心がける必要があるという。
とはいえ、口の構造には個人差があるので「その人にとって最適な口の形で発声できる」ことが理想で、新人のうちにそれを見つけてほしい、と藤村アナ。そのためには、多少大げさに発声することが大事で、もしも恥ずかしさやためらいがあるなら、自分とは別人格を想定し、“演じる”ことも有効だそう。また、自分が好きなアナウンサーがいれば、その人のしゃべりをマネすることも上達への近道だと明かした。
何より大事なのが日々の鍛錬。どんなに経験豊富なアナウンサーでも、「しゃべらないと声が出にくくなる」そうで、新人ならなおのこと、習ったことの「反復」と「練習」が必要だとも。繰り返し続けることで、意識しなくても自然と“自分らしい”しゃべりができるのだとか。藤村アナの実践に即したアドバイスに、新人アナたちは大きくうなづいていた。
研修中の新人アナアナウンサー
岩手めんこいテレビ・三宅絹紗アナ、花田凌南アナ
岡山放送・北村麗アナ、今川菜緒アナ
沖縄テレビ放送・植草凛アナ
サガテレビ・橋爪和泉アナ
福井テレビジョン放送・佐橋嬉香アナ
フジテレビ・堀池亮介アナ、藤本万梨乃アナ
(※放送局50音順)
堀池&藤本アナが研修の様子を伝えるブログ「2019年新人アナウンサー研修日誌」は毎日更新中!