永島アナが共に走った…“幻の聖火ランナー”五輪への熱き思いとは
10月19日(金)
東京2020オリンピック・パラリンピックまであと2年と迫る中、今年番組開始25年目を迎えた『めざましテレビ』は「つなぐ」をテーマに掲げ、7月から丸1年をかけて、東京1964オリンピック聖火リレーのルートの一部をたすきリレーをしています。
13日(土)は、メーンキャスターの永島優美アナウンサーが地元兵庫を走りました。そこで一緒に走ったのは…幻の聖火ランナーと呼ばれる方々です。
永島アナが取材 幻の聖火ランナーら「台風で中止の連絡」「悔しい思いを」
今回のたすきリレーのコースは、1964年の聖火リレーの際、唯一台風のため中止となった“幻の聖火リレー”と呼ばれる兵庫県庁~大阪府庁、阪神間の40キロの内23キロ(兵庫県)の聖火リレーコース。当時“幻のランナー”となってしまった約700人のうち29人がこの日のたすきリレーに参加しました。
上塚勝さん(72)は今回のたすきリレーの参加者では、唯一の“正走者”。「本番の前日、台風20号がきていて中止の連絡があったんです。でも翌日には、台風はすでにいってしまっていて。今回同じ区間をたすきリレーで走らせていただいてとてもうれしかった」と語りました。
「2020年も兄弟ふたりで走れるように…」
近江一彦さん(71)と隆司さん(68)は当時高校2年生と中学2年生の兄弟で聖火リレーに参加する予定でした。当時、母親が二人それぞれに作ってくれた直筆入りのアルバムには、息子たちがリレーに選ばれるほど健康に育ってくれたことへの喜びが綴(つづ)られていました。聖火リレーの中止の連絡を「仕方がないことだ」と当時は受け止めたそうですが、4年ごとにオリンピックがくるたび、そして2020年に東京五輪が決まって当時の映像を見かけるようになると「僕らは走れなかったんだ」という残念な思いがわき上がってきたといいます。
旅立った友のためにも…2020年聖火ランナーへの思い
聖火リレー中止を聞いた時「悔しかったですねえ。リハーサルにはたくさんの人が見にきてくれたので」。井上曉さん(70)は、一緒に陸上部だった友人であり、ライバルでもあった井田清さんと一緒に参加の予定でした。「井田は中学時代からすごい選手で憧れで、特別な存在でした。でも彼が3年前にがんで亡くなって…生きていたら今日も一緒に走れたのにと残念です」。
昨年10月、“幻の聖火ランナー”のメンバーで2020年の東京五輪で夢をかなえようと「ファーストランの会」が発足されました。今回たすきリレーに参加し、取材にも応じてくれた皆さんもメンバーの一員です。皆さんは東京2020五輪で夢をかなえたいと思っているそうです。
このたすきリレーの模様は19日(金)の『めざましテレビ』で放送します。
番組情報
<タイトル>
『めざましテレビ』
<放送日時>
毎週月~金4時55分~8時
<メーンキャスター>
三宅正治、永島優美