アライブ

アライブ インタビュー

『アライブ がん専門医のカルテ』の撮影に参加されてきていかがですか?
「キャスト、スタッフともにとても良いチームです。何が良いのかと言うと単に仲が良いというのではなく、バランスが良いんです。僕が言うのもおかしいかもしれませんが、それぞれの役割がほど良く配置されているからだろうと感じています」
実際に放送をご覧になっていかがですか?
「僕というよりも周囲の方から聞いたり、SNSでも見たりしますが、このドラマで描かれている話は関係者にとっては“あるある”なんですね。本物の医師に“こんな先生いる”と思って頂いたり、患者さんやご家族の“そんなことある”という声をいただきます。これは演者によって一番ありがたいことです。もちろん、フィクションですから現実とは違う表現もありますが、我々はその中でもリアリティーを追求しているので嬉しいですね」
演じられている阿久津はどのようなキャラクターだと思われますか?
「ドラマで賑やかしと言えば藤井(隆)君が演じている光野です。阿久津は光野と心(松下奈緒)たちシリアス勢の中間に位置していると思っています。第4話では珍しく阿久津がシリアスなことを言ったりしていましたが、どちらかと言うと緊張を緩和させることの方が多いので、お得な役だと思っています(笑)。もう一つ、僕が最近頂く役で印象の良いものがないんですよ。普段演じ慣れてない役を演じられるのも楽しいです」
腫瘍内科部長の阿久津は、医療に関しては真摯です。
「はい。今のところかもしれませんが(笑)。わりと薄くて柔らか目だけど、意外と情熱家なんだと思います。特に内に秘めた熱意を意識して演じています」
高野舞監督などと役柄についてのお話は?
「まず最初にシナリオを読ませていただいた時に僕の方から“こういう感じでどうですか?”と一つの提案として話をさせてもらったり…。そういう意味で、僕は演技について提案することは他の演者さんより多いかもしれません」
例えばどのようなことでしょう?
「セリフの選択が多いですね。台本に描かれたセリフを倒置したり、印象的な言葉なら二度繰り返したり。台本で“医者”と書いてあるところを“医師”とするだけでニュアンスが変わるので、ワード変更も提案しています。“〜です”を“〜ですね”、“〜だ”を少し子供っぽく“〜だもん”にすることもしています。これは僕のルックスがどうしても強面に見えてしまうので、セリフや言葉尻にチャーミングさを出したいからです。よく監督に“もっと笑顔で”と注意されるんですよ。僕自身は笑顔のつもりなのですが(笑)。自分が思っている以上に優しく可愛らしくしないと通じないので表情にも気をつけています」
収録現場の雰囲気はいかがでしょう?
「北大路(欣也)さんがいらっしゃらなければ僕が一番年上なので気を使うことはない現場です。もちろん、偉そうに振舞う方もいません。主役がピリピリしていることもないので助かっています。と言うのも、自分の役割以上に気を使う現場が多いんですよ。今回は滅多にないほどリラックスしています。僕が演じる阿久津のいる腫瘍内科の雰囲気もありますよね。上下関係も明確ではないほど、みんなが意見を言い合えます。松下さんたちが雰囲気に適したキャスティングになっているからでもあると思います」
松下さんの印象は?
「僕は三回目の共演なのですが、前回まではとっつきにくい方かな?と思っていたんですが、今回でメチャメチャ大好きになりました。人は話しをしてみないとわからないですよね。前回までは話していなかったんです。僕の方から距離を置いてしまっていたんです。だから意外でしたよ。こんなに気さくな方だったんだと。そして、作品のリーダー、座長の器も兼ね備えている方です」
木下さんは病院にどのようなイメージを抱かれていますか?
「僕はあまり病院には世話にならないようにしています。どちらかと言うと、医師の診断を疑うタイプなので(笑)。一つの病院の医師に診断されても、それは一つの意見として別の医師にも診断してもらうとか?先日、歯科医にいい加減なことをされたので、別の歯科医にかかったら重大なことが判明したんです。前回の医師では発見出来なかったことでした。未だに医師にも信用出来ない方もいれば優良な方もいるんですね。ドラマはフィクションですけど、やはりいろいろなタイプの医師が登場します。今回も、今のところ腫瘍内科というあまり馴染みのないセクションではありますが、みなさんの見本になることが出来ているんじゃないでしょうか」
それでは今後の見どころをお願いいたします。
「3話で心の夫、匠(中村俊介)が亡くなってから、薫(木村佳乃)の周辺が慌ただしくなっています。ドラマはこれからも腫瘍内科、病院のリアリティーを描きますが、さらに意外なドラマがまさにこれから始まるので最後まで見てください。阿久津ですか?阿久津は四話で出し切ってしまったので(笑)。僕は心先生や、その話でスポットが当たった人になるべく最良の演技が出来るようにしていきたいと思っています」

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