clamp talk :AKKO
kahala and akko in talking.
talk
AKKO:
今日すごいね、楽しみだったんです。
華原:
私もすごい楽しみだったです。ヨーグルトドリンク好き?
AKKO:
いや、なんか夏にはぴったりかなって。
華原:
今日はじゃあ、ヨーグルトドリンクで。
AKKO:
朋ちゃんも真似したんですか?
華原:
はい、真似しました。
AKKO:
好きですか?
華原:
ちょっと飲んでみます。美味しいです。
AKKO:
いい感じ?
華原:
いい感じです。
AKKO:
ちょっとね、ビフィズス菌とらないとね。
華原:
ああ、やっぱり女性ですね。なんか、女ですね。
AKKO:
そうですか? いやいや、朋ちゃんもね。
華原:
いちおう、女を装って。あの、今日は、いろいろ聞きたいことがたくさんあるんだけど、歌を歌うのにつながる今までの人生ってあるじゃないですか。
AKKO:
うんうん、うん。
華原:
でも、いろいろなスタッフの人から話を聞くと、情報を集めたんですよ。昔は音大に通ったり。
AKKO:
はいはい。
華原:
これは私もそう思ったんですけど、バレエを。
AKKO:
うん。ちょこっとね、バレエは。
華原:
そうですか。
AKKO:
朋ちゃんはやってたんですか?
華原:
やってたんですけどね。
AKKO:
私ね、新体操やってたんですよ。
華原:
新体操って、これ?
AKKO:
そうそう、リボンとかボールとかなんだけど。だから、新体操の基礎ってバレエだから、それでちょっとね、やってました。
華原:
リボンやりながら歌いました?
AKKO:
歌わないよ。
華原:
歌わないですよね。私は機械体操やってたんだけど。
AKKO:
あ、本当に。
華原:
うん。あの、平均台、10cmぐらいしかないんですけど、そこの上で転回やったりとかしてたんですけど。
AKKO:
危ないですよね。
華原:
危ないですよ。
AKKO:
怖いですよね。
華原:
落ちちゃった時とか、もうどうしょうもないほど痛かったんですけど。
AKKO:
なんかね、歌ったり踊ったりがとにかく好きで、ずっと。ちっちゃい頃から。だから新体操、まあ踊り、とにかく一回ハマって。まあ、それを終えて、「今度は歌か」と思って。音楽大学行って、声楽とか勉強して今に至るんですけどね。
華原:
やっぱり、音楽っていうものに関しては、自分は生まれつきすごく「それしかない!」って思ってたところってありますか?
AKKO:
いや、「それしかない!」っつうよりも、本当にただただ好き。好きでたまらない、楽しくてたまらないものが、本当に踊りと音楽だったんですよ。でも、ちっちゃい頃からね、「みんなの歌」とかなかった? ああいうの片っ端から歌ってみたりとかね、一人で勝手に部屋で歌ったりとかね。本当、それだけでもすごい楽しくって。
華原:
あの、私も「みんなの歌」みて歌ってても、私は一人で歌ったりとか出来なかったんですよ。みんなで合唱とかやった時、一回だけ自分が一生懸命歌えるっていう感じで、あの、その本を見た時、いちばん初めの印象ですけど、本を見た時に、恥ずかしいなって思っちゃったんですよ。そういうのってないですか?
AKKO:
わかるわかる。
華原:
なんか、「これ、私が自分で歌うんだ」って思った瞬間、すごい恥ずかしくなって。
AKKO:
でも、だって、隠れて歌っちゃえばいいじゃん。そういうのは思わなかったの?
華原:
なんかね、隠れてね、するっていうのはあんまり出来なくって。
AKKO:
私、逆にね、合唱とかのほうが恥ずかしかったかな。なんか、となりの人の声とか聞こえたりするじゃない。で、自分の声とかも聞こえちっゃたりするのが。それだったら、なんか一人で歌ってたほうが、なんか好きだったかもしれない。うん、そうだな、うん。
華原:
それはすごいプロですよね。なんか、私はそう思うんですけど。あの、合唱コンクールの時に………、ごめんなさい、私の話で。
AKKO:
ううん。
華原:
合唱コンクールの時に、あの、ソプラノのパートを歌ったんですよ、私。で、ソプラノのパートを歌える人がそんなにいなくて、私ともう一人ぐらいしかいなかったんですよ。
AKKO:
あら。
華原:
それじゃあもう声が、今から考えるとね、声が届かなくてしょうがなかったのに、なんでソプラノとかを歌えたのかな? って。恥ずかしいと思いながら声を出すっていうのは、すごく見てる人が楽しむところなのかなって、今は思うんですけど。
AKKO:
なんか、見てる人も歌ってるほうも楽しいよね、歌とかってね。
華原:
踊り踊るのと歌を歌うのって、とにかく好きだし。私も踊るのも好きだし、歌うのも好きなんですけど、でも、それを一緒にするのはなかなか難しくて。で、いつもファンの人から手紙とかもらって、そこに書いてある文章を読んだりすると、「左手、右手が、どうしてこんなに動くんですか?」って。私はあの、「それは振りですか?」って聞かれるんですけども、「振りじゃなくて勝手に動いちゃう」っていうふうに言うんですけど。で、ビデオ見たんですよ。
AKKO:
何の?
華原:
全部。
AKKO:
プロモーションクリップ?
華原:
はい、全部見ました。
AKKO:
ありがとうございます。
華原:
あの、ちゃんとリズムもとれてるし。
AKKO:
いやぁ、私はもうぜんぜん。
華原:
いいなぁとか思ったんだけど。
AKKO:
いやいや、私もやっぱり、まだやってみたことはないけど、踊りと歌を合わせるのって、まだ自信ないなぁ。やってみたいけど。ジャズダンスとかも、多少習ったりとかしたことあるけど、難しいよね。
華原:
難しいですよね。あの、アルバムの中で、アルバムの中じゃないけど、♪いつかはHEY!HEY!HEY!〜って、あるじゃないですか。
AKKO:
デビュー曲なの。
華原:
あれ、私、すっごい好きなんですよ。
AKKO:
あ、本当に。
華原:
私、あれ聴いて、「いつかはHEY!HEY!HEY!に出て上いってやろう」とかって思いました。
AKKO:
あれ? その頃ってまだデビューしてないんでしたっけ?
華原:
いや、いろいろしてる時期だったんですけど。
AKKO:
あ、そうか、そうか。でも、いい歌詞ですよね、なんか。意外と前向きだしね。♪HEY!HEY!HEY!〜とかいって投げやりな感じだけど、じつはね、かわしてる感じですもんね。
華原:
あの歌はすごいいいですね。あと、「Hello again」もうメチャクチャ好きですよ。
AKKO:
あ、本当に。いやぁ、嬉しい。
華原:
あの、最近、女の子を……。
AKKO:
いきなり変わりますよね。
華原:
すいません、ごめんなさい。私、気性が荒い人だから。
AKKO:
大丈夫です。気性なんですか?
華原:
気性? あの、何を話すのか忘れちゃった。
AKKO:
ごめん。邪魔しちゃったね。
華原:
最近はあの、女の子産まれて。
AKKO:
そうなの。
華原:
おめでとうございます。
AKKO:
ありがとうございます。
華原:
憧れですよね。
AKKO:
本当?
華原:
女の人として、憧れの場所ですよね。
AKKO:
本当?
華原:
私はそうなんですけど。AKKOさんってお呼びしても?
AKKO:
もう「AKKO」で。
華原:
「AKKO」で? 言えないっスよ、そんな。AKKOさんは、あの、あれですよ、歌を歌って、それで売れて。それから女の人として、私が勝手に言うことですけど、女の人として結婚して、子供を産んで、それで生活をして。それでも歌を歌い続けるっていうのは、すごくいいスタイルですか?
AKKO:
いや、もうメチャメチャいいですね。
華原:
それは、昔から描いてたことですか?
AKKO:
いや、1mmも描いてないですよ。
華原:
1mmも?
AKKO:
そんなの想像できないでしょ? 普通。ちっちゃい頃なんてそんなこと。ある意味じゃ、すごい派手なことだし。でも、まあ、普通の営みだと思っちゃうんですけど、私は。たまたま。
華原:
お姉さんですね。
AKKO:
え? いやいや。将来、本当に愛する人と結婚して、その愛する人との子供が産みたいっていう夢はずっとあったけど、それがこういう状況で起こるとはぜんぜん思ってなかった。
華原:
あの、あれですよね。子供を産んで歌を歌うじゃないですか。声、変わりました?
AKKO:
声? 声っていうよりも、なんか表現の仕方がすごい変わったような気はする、自分の中で。もうちょっと振り幅が持てたような気はしてますけどね。産んだ後レコーディングしてみて。
華原:
私は、そういう経験はしたことないんですけど、初めての人ですよね? なんとなく。あの、曲を書いてくれる人と結婚して、それで子供を産んで、幸せな家庭を築きながら、温かい歌をみんなに伝えるっていうのは、すごく初めてな。
AKKO:
今までそういう人、いなかったんですかね? どうだろう?
華原:
私はそういう、こういうふうになった人を目の前にして話しをするのは初めてなんですけど。
AKKO:
でもね、そんなすごく見えるけど、ぜんぜん本当にただ普通のことをやっているだけで。まあ、そういうことの影響が全部歌に出たりとかね、普通するし。もちろんすごい前向きに楽しく生きようっていうパワーは多分出てるんだと思うんだけど。でも、だから本当、私は普通なんだよ。
華原:
いや、普通の人じゃあ、できないことをやっている人だから。
AKKO:
そうかなぁ?
華原:
すごくその、こういうさっきのが、私から見ると温かいふうに見えて仕方がないです。
AKKO:
そっか。
華原:
それをそのまま、べつに隠す必要もないし、それを一番として先頭に立ってる人でもないし。そこがなんか、AKKOさんのいいところで。
AKKO:
そうかな。でも、そう言われるとすごい嬉しいです。
華原:
すいません、自分で喋ってて、なに言ってるのかって思っちゃって。
AKKO:
いやいや、でも、すごい嬉しい。そっか。
華原:
そうですね。なんか「ANIMAL LIFE」っていうCD聴きました。
AKKO:
ありがとう。どうでした?
華原:
それを聴いてても、すごくいいですよね。
AKKO:
いいですか?
華原:
はい。私はあの、AKKOさんの声っていうの、すごく気持ちがいいんですよ。
AKKO:
あ、本当に? すごい嬉しい。
華原:
聴いててすごく気持ちがいいし。で、私が一番気持ちがいいなって思うところと一緒です。あの、私がいちばん気持ちいいと思うところは、安心して休めて眠れるっていうところが一番すごく気持ちがいいとこなんですけど。そういう時にAKKOさんの声を聴くと、さらに。
AKKO:
子守歌のように? いい感じ?
華原:
すごくそういう声を持ってるなって思ったんですけど。
AKKO:
ああ、嬉しいです、そんな。
華原:
どこから出てるんですか?
AKKO:
いやいや、そんな。こっちが聞きたいよ、朋ちゃんの高い声とか。すごいパワーある声とか。
華原:
パワーは、AKKOさんのほうがすごく優れてると思う。
AKKO:
いやぁ。でも、正反対な感じですよね、私たちの声ってね。今、思ったけど。
華原:
そうですよね。裏返したらとか、表にしたらとか。べつのところにあるし。
AKKO:
なんかね。
華原:
だから、私にはない声だし、私がすごく欲しいなって思っても、ぜったいに手の届かないところにあるし。それは間違いないですよね。
AKKO:
いや、私もだって、ぜんぜん届かないところにいるのと同じだもんね。なんか武史さんとかは、声、いろんな声質を持ってるっていつも言ってくれるんだけど。変化球が投げれるとかね。でも、ノーコンだって言われちゃうんでけど。だけどまあ、それが多分、私のいいところで。朋ちゃんはでも、やっぱりすごい高い音域とか、すごい音域が出て。で、もう本当にすごいパワフルだと思うんですよ。
華原:
じゃあ、お互いそういうふうに思ってるところってあるのかな。
AKKO:
うん。やっぱりね、持ってないものとかね。
華原:
持ってないものって欲しいよね。
AKKO:
欲しくなりますよね。
華原:
何でもそうだよね。洋服で、すごく可愛い服が店頭に飾ってあって。で、それ欲しいなって思っても、お金がなかったりして買えなくて。で、本当は届きそうなところなのに届かなかったりとかって思いませんか? なんか。
AKKO:
え? 届きそうなところに届かないと言うのは?
華原:
なんか例えば、例えばっていうか、カラオケとかします?
AKKO:
最近ぜんぜん行ってないよね。
華原:
カラオケとかで、私、「Hello again」とか歌うんですけど、あれもすごいですよね。男の子、女の子がいても、絶対に自分はウマく聞かせなきゃいけないっていうところに、気持ちが届くんですよ。だけど、AKKOさんの声には絶対届かない。届きそうで届かないみたいな。
AKKO:
ああ、そういうことか。
華原:
だから、MY LITTLE LOVERのAKKOはいいっていうふうに思うんですよ。
AKKO:
やっぱでも、人にはその、全部万能な人なんていないからね。なんだろう? 自分のね、出来る範囲を広げつつも、その中でベストを尽くすのがいちばん素敵だよね。なーんつって。
華原:
素敵。
AKKO:
いつもそう思ってるんだけど。
華原:
子供が お腹にいる時期って、歌を歌いました?
AKKO:
歌った。レコーディングした。
華原:
レコーディング?
AKKO:
「Yes」とか。
華原:
♪Yes〜ってやつですよね?
AKKO:
そうそう、そうそう。いや、なんか不思議な感じだったけどね。
華原:
雑誌で、「子供にどんな音楽を聞かせましたか?」って、妊娠中に。それで「妊娠中にアルバムの曲を聞かせるといいですよ」って書いてあったんですよ。
AKKO:
あ、はいはい。
華原:
そうなんですか?
AKKO:
アルバムの曲っていうか、何でもいいんだけど。自分が気に入った曲を、胎教に良さそうな曲を、たまたま私が聞かせたのが「Evergreen」っていう。「Evergreen」の中の一番最後の曲で。それを毎日毎日聞かせてたら、産まれてからね、その子がどんなに機嫌が悪くても、どんなに泣きじゃくっても、それを聞くと機嫌が直るんだよっていうのをね、聞いてたんですよ。だから「Evergreen」聞かせてて。で、産まれてからもやっぱり聞かせるとすごいご機嫌になる。びっくりしちゃったんですけど。
華原:
あの、「アリス」っていう曲あるじゃないですか。呪文かけてますよね。あれ、いいですよね。
AKKO:
あれ、なんかコンピューターのね、「ディギディギディギ」とかってなるじゃない。私もよくわかんないんだけど。あれをとったものなんですけどね。
華原:
あ、そうなんですか。私はなんか。
AKKO:
呪文っぽく思った?
華原:
呪文かけてるのかなって。
AKKO:
三角とかバツとか丸とかって。
華原:
ああいうのって、なんて歌えばいいのかなって。
AKKO:
わかんないよね、最初ね。けっこう質問された、最初。でも、なんか、コンピューターなんですって、もとは。私もね、機械弱いんでね。
華原:
私も弱いです。
AKKO:
難しいですよね。
華原:
難しいですよね。5年後のAKKOさんとかは? 10年後とか。
AKKO:
ああ、変わってないような気しますけどね、あんまり。
華原:
変わらない?
AKKO:
今ね、本当、いまの現状すごい楽しいんですよ、自分で。だからね、ぜんぜん「もっとこうしたいわ」みたいなハングリーな感じがないから。なんか5年後もこんな感じで。まあ、もちろん新しいことやっていきたいですけど。10年後っていったら、けっこう変わりますよね。子供、あと二人は欲しいっていうのあるけど。
華原:
あと二人ですか?
AKKO:
うん。
華原:
じゃあ3人?
AKKO:
3人はね、欲しいな、私。
華原:
私も子供欲しいな。
AKKO:
うん。頑張れ。って、まだまだぜんぜん。
華原:
でも、若くて子供を産んで、それで子供を育てて。で、旦那さんの小林武史さんのことも助けていって。いごい状況にするじゃないですか。それっていうのは、私は絶対に経験できないことだけども。
AKKO:
でも、わかんないよ。1年後はどうなってるかわかんないんだもん。1年前、私、ぜんぜんそんなこと、ぜんぜん想像つかなかったし。で、やっぱり、わかんない。いろんな状況とか、たまたまの巡り合わせとかあると思うけど、そういうのをつかんでいくのは多分、自分だと思うのね。だから、なんか楽しいものを見つけたらつかんでみちゃうっていう。
華原:
そうなんですか。
AKKO:
でも、楽しみだよね、朋ちゃんも。
華原:
私はどうなるんだろう?
AKKO:
将来ていうか。子供、面白いよ。
華原:
そろそろ1歳ですね。
AKKO:
そうなの。もう目離せない。
華原:
目離せないですか。
AKKO:
いたずらっ子。みんなそうなんだろうけど、本当に面白いですね。
華原:
私は、まだそういう状況になってないからわからないんだけど。
AKKO:
3年後とか5年後とか、朋ちゃんどうなってると思う?
華原:
うーん? 30歳までには絶対に結婚してみたいなって思ってる。それはずっと小さい頃から思ってることで。30歳よりも前に結婚するか、20歳よりも前に結婚するか、どっちかだと思う。
AKKO:
本当。
華原:
それはそういうふうに思って。
AKKO:
極端な感じが。
華原:
なんか、中途半端っていうか、真ん中が嫌いっていうか。だからといって、10代30代がはじっこなわけじゃないけれども。10代から20代に移る境目とかは、なんか大きなものを感じる時期だったていうふうに聞いてたから。
AKKO:
運勢とかそういうやつで? じゃなくて、一般的に?
華原:
全部、全て。だけど、べつに何も変わらない。自分自身は、「私は朋ちゃんだから」っていうスタイルは何も変わらなくて。
AKKO:
可愛い感じが。っていうか、ね、本当にすごい純粋な感じがしちゃうんですよ。
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