MUSIC CLAMP

Vol.74

CLAMP TALK


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CLAMP TALK :thee michelle gun elephant



中居=中居正広
チバ=チバ ユウスケ
アベ=アベ フトシ
ウエノ=ウエノ コウジ
クハラ=クハラ カズユキ

中居:
それは僕、音楽に限らず、プロの世界ってやっぱりそうだと思うんですけども。でも、お客さん、まあ例えばオーソドックスに言えばアンコールであったりあるじゃないですか。お客さんの期待に応えなければいけないなっていうプレッシャーみたいのは?

ウエノ:
うん。でも、なんか自分たちが本当に気持ちいいもので、本当にいいものだって思っていれば、きっとお客さんも楽しんでくれてんじゃないのかなっていう。

チバ:
まあ、お客見て俺らがまた、それをネタにオナニーしてるっていうのありますけどね、多分。多少は。

ウエノ:
「最高のオナニーしてるよ」って、それはもう、自信をもって見せるもんだから。

クハラ:
ウヒャウヒャ言ってますからね、みんなで。

中居:
じゃあ、皆さんはライヴが一番の、自分たちが活動する中でいちばん大事なことなんですね。

チバ:
いや、レコードとでもやっぱり比率的にはね、同じですね。

中居:
でも、ライヴがやっぱり中心ですよね。常になんかライヴやってるイメージが。

ウエノ:
気付いたらね、すごい本数やってるんですよね。

クハラ:
やってますね、なんか。

中居:
1年でいうと、トータル的にどんぐらい?

ウエノ:
去年の2月から数えたら、多分100本近いんじゃないですかね?

中居:
2月ですか?

ウエノ:
まあ、この1年で考えれば100近いんじゃないですかね。

中居:
へぇー。飽きないですか?

チバ:
飽きないんだな、これが。

クハラ:
これが飽きないんですよね。

チバ:
不思議なんだけど。

中居:
これはオンエアで言いますと、一昨日になるんですけどもね、日比谷の野音でライヴをやられて、その前に4月、ロンドンでね。もうこれ、オンエアする時には終わってますけども。これからロンドンですよね?

一同:
明日からです。

中居:
明日、ロンドンに発つわけですか。準備は整ってるわけですか?

クハラ:
いや、それがですね。

ウエノ:
もう今日、洗濯。

アベ:
洗濯もの、まだ乾いてないんですよ、ぜんぜん。

クハラ:
帰って乾燥機の時間が……って感じなんですけど。パスポートしかまだ用意してないんですけどね。

チバ:
さっきまででも俺、パスポートのことすっかり忘れててさ。

クハラ:
家に「パスポート」って電話して。

中居:
ちょっと不安ですね。でも、海外でライヴをするのは初めて?

ウエノ:
そうですね。

中居:
来るお客さんは、どういうお客さんかわからないわけですよね。

チバ:
酔っ払いの外人ばっかですよ。

中居:
どういうところでやられるんですか?

チバ:
パブとか。

クハラ:
もう、お酒飲んでる場所のちょっと奥でコンサートが行われているという。ちっちゃなスペースなんですけど、そこでやるんで。だから、酒飲んで、見たい人はチョロッと何ポンドか払って、そこに入って。

チバ:
5ポンドぐらいだね。俺らの時は、多分3ポンドかなんかだけど。

ウエノ:
イギリスのパブでやってた人たちがいるんですけども、そういう音楽がまた好きだったりするんですけど。

中居:
でも、それっていうのは、またなんでね、日本でずっとライヴやってたにも関わらず、イギリスはロンドンでね、やりたいなって。

クハラ:
そうなんですよ。それが、べつにあの。

ウエノ:
まあ、「やってみない?」って言われたからなんですけどね。

クハラ:
そうそう。「やりてぇゼ!」ってメンバーじゃなくて、スタッフの人が「やってみっかい?」ぐらいな感じで。「じゃあ、やりまっか」ってノリなんですよね。

ウエノ:
でも、なんか楽しそうじゃないですか。

中居:
いや、でも、お客さんがどういうお客さんかわかんないですし。変な話、詞は?

チバ:
日本語でやります。

中居:
詞を聞いたってわかりゃあしないですよね。

クハラ:
そうですよね。

中居:
だからもう、音楽を通じて伝えることしか出来なかったりする世界じゃないかなと思うんですよ。

ウエノ:
みんなお客さん、外人の顔してますしね。

クハラ:
そうですよね。

チバ:
そうだよな。

ウエノ:
うちらが外国人になっちゃいますからね。

チバ:
俺らが外人だからね、外タレだよ、俺ら。

中居:
イギリスの人から見れば外人なんですから、外タレになるわけですよ。

ウエノ:
片言の英語で自己紹介なんかして。

チバ:
「Well」ぐらい。

中居:
そういうのが不安とか、そういう気負いはないんですか?

ウエノ:
いや、楽しいばっかりですね。

中居:
期待のほうが大きい?不安以上に。

クハラ:
その場所が大きくても小さくても、どこに行こうとも、やってることはあんまり変わらないんで。だから、べつに普通どおりにやるだけで。

中居:
でも、日本のライヴですと、やっぱり想像つくじゃないですか。想像つくっていうか。これを仕掛けたら、お客さんの反応もだいたい想像つくでしょうし。自分たちが仕掛ける側になるわけじゃないですか。ステージ立って。

クハラ:
ああ、そういった面では想像つかないですね。

中居:
「おおぉぉ!!」ってくるのか、みんな会話しながら。

ウエノ:
コップが飛んできたり。

中居:
それはわかんないですよ、でも。

クハラ:
そうですね。

チバ:
まあ、飛んできたらね、よけりゃいいっスからね。まあ、当ったら当ったでなんか。

ウエノ:
多すぎて、よけたところにまた来るよね。

中居:
でも、こればっかりは、本当わからないですからね。

クハラ:
そうですね。楽しみですね。

中居:
楽しみのが大きいですか。

アベ:
だから楽しいのかもわかんないし。

中居:
でもね、皆さんステージやってる時はね、皆さんが一番やってて気持ちいいっておっしゃってましたけど、ステージをやってる最中で最高の瞬間てあります?この瞬間がっていう。

チバ:
やっぱりね、今すごいあるのは、もうなんて言うのかな?これはもしかして俺だ けの意見かもしれないんだけど、グルーヴがね、どうのこうのって言うんだけど、そんなもんをね、踏み潰すようなね、演奏がたまにあるんですよ。

中居:
え?たまにっていうと、日頃は?

チバ:
日頃というか、やっぱりどうしてもバンドだし、どうしてもっていうんじゃないけど、もちろんガチッて合ってないと。で、塊がガツンと出てないとダメなんだけど、それをね、これ、俺が言うのもちょっと恥ずかしいんですけど、越えたね、なんか、なんて言うかな?土星みたいな感じかな?

ウエノ:
土星?

クハラ:
あの輪っか?

チバ:
そうそう。輪っかにいっちゃってるような時があってね。その時がやっぱり、もう俺、爆笑しちゃって。「すげぇ」と思って。

中居:
それはどういうすごいですか?

チバ:
うーん?なんて言えばいいのかな?まあ「カッコいい」と思って。で、爆笑しちゃうカッコ良さってあるじゃないですか。

中居:
「うわぁぁ!!なに!?これ!!」っていう。

チバ:
そうそう。

中居:
それっていうのは、毎回のステージで必ずあることですか?

チバ:
うーん?最近たまに。でも、いい感じではあるんだけど。

中居:
その時、終わった時に「あの瞬間よかったよ。カッコよかったよ」っていうことは?

チバ:
言わないですね。

ウエノ:
っていうか、笑い出すからわかりますけどね。

アベ:
やりながら笑ってますからね。そういう時は。

クハラ:
そういう時か、自分が歌詞忘れた時は笑ってますから。

中居:
その時にメンバーの方々わかるんですか?「あ、今、カッコいいって思ってんだ」みたいのって。

アベ:
どうなんでしょうね?

中居:
「ざまあみろ。歌ってみろよ」って。

チバ:
でも、多分それは、もしかしたら、なんか見てる人にとっては「ガタガタじゃねぇか」っていうことかもしれないんだけど。

中居:
それは感覚ですよね、先ほどもおっしゃってましたけど。

チバ:
俺の中にはそういうのがあって。

ウエノ:
紙一重なんだしょうね、なんか。

中居:
「おっ!?」と思う瞬間があるんですね。じゃあ今度、これ見てる人でライヴ行った人はね、チバさんが笑ってる時に。

チバ:
そんなこといったらだって、ずっと笑ってなきゃなんない。

中居:
そうなっちゃいますよね。最高の瞬間、ステージ上での。

ウエノ:
ステージ降りて「乾杯!!」って時は最高ですけどね。

中居:
やっぱり終わった瞬間ですかね。

ウエノ:
うん。まあ、やっぱ、打ち上げは大事ですよね。俺は。

中居:
打ち上げ大事。

ウエノ:
大事っスね。アマチュアの頃、インディーズの頃って、打ち上げのためにライヴやってたような気もしないでもないんですよね。

中居:
それは普通の飲み会じゃなくて、ライヴ終わった後のお酒ってぜんぜん違うんですかね?

ウエノ:
で、なんかこのあいだ、お世話になってたライヴハウスの店長と話してたんですけど、「やっぱりmichelleは、昔から打ち上げが派手だった」と。打ち上げが派手じゃないバンドはダメなんですって。

中居:
へぇー。派手っていうと、派手さにもいろいろとあると思うんですけども。

クハラ:
ハレンチですよね、一言で言うなら。下世話というか。でも、普通に楽しく。

ウエノ:
楽しいっスよ。

中居:
終わった時の、その雰囲気の全てが好きなんでしょうね。

ウエノ:
一区切りの一杯って感じ。

中居:
それぞれ皆さんね、ライヴやってても、1曲、ヴォーカルもちろんそうですけども 、コンディションもありますし、その時の気持ちもありますしね。考えてることもテンションも違うと思いますし。今日やって、明日やっても、絶対に違うライヴだったりするんですかね?

クハラ:
そうですね。

中居:
音にもやっぱり出てくる?

ウエノ:
うん。でも、その時の気分が出せればいいライヴなんじゃないですかね。

アベ:
もちろんやる前はね、ベストを尽くそうと思って出ていきますから。でもまあ、人間だから、そのへんは。「今日はここ、噛み合ってねぇな」って細かいこと言えばキリがないけど。気持ち的にはね、あとは気持ちでもってくしかないですよね。

中居:
なるほどね。

チバ:
「すげぇブサイクだなぁ」とかね。

中居:
え?自分たちがですか?

チバ:
いや、違う違う、客が。

ウエノ:
「ああ、ブサイク喜んでるよ」とか。

クハラ:
そういうのないです?ステージって、前のほうって、けっこう明りが反射して、前のほうのお客さん見えるじゃないですか。「ええ!?」って。それはいい意味でも悪い意味でも「おお!」っていうのと「うわぁ」っていうの、やっぱりありますね。

中居:
一回あの、オッパイ出しちゃった子がいたんですよ。

クハラ:
素晴しいですね。

中居:
上半身ね、オッパイ出して「ワァー」ってやってる子がいて。僕がステージ立って右側にいたんですよ。で、着替えるじゃないですか。着替えの時に、誰かが絶対言うんですよ「右から何番目の左から何番目」。それはもう、オッパイのサインなんですよね、我々の。それで、最初に振りをやってる時は、位置がいちおうあるんで、その時はいいんですけども。あとは自由に動いていいとこなんですよ。気付いたらみんなそこにかたまってて。6人みんなかたまってるんですよ。「やっぱしょうがないんだな、SMAPは」と思いながら。

ウエノ:
男なら当然ですよ。

クハラ:
うちら、ライヴ終わったら、「ちょっと、あれ見た?」ぐらいな。
「ブサイクだよね」「俺、びっくりしたよ」みたいな感じて。

ウエノ:
すごい顔して喜んでるの。

クハラ:
もちろん可愛い場合もあるんですけどね。

中居:
人間ですからね。好みももちろんありますし。

チバ:
まあでも、最近やっぱり男が増えたな。

中居:
男性も増えました?

ウエノ:
そうですね。

チバ:
たいていパンクスだな。

中居:
パンクス。

クハラ:
パンクスかモッズかどっちかって感じですね。

中居:
自分たちも音楽をやってる人たちでしょうね。それはアマチュアでなんかやってる感じの。

チバ:
そう。そんな感じですね。

中居:
でも、アーティストの人に似ますからね、お客さんて。派手なバンドは派手なお客さんが多かったりしますし。地味なバンドは地味なお客さんがね、揃ったりってよく言うじゃないですか。だから、皆さんに多分、似てらっしゃるお客さんが多いんじゃないかなと思いますけどもね。

ウエノ:
酒飲みが集まるのかな?酒飲みばっかりじゃないかな。

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