o FACTORY TALK Vol.68 MUSIC CLAMP

Vol.68

FACTORY TALK


* INDEX Vol.68
* CLAMP
+ FACTORY
 - TALK
* REPRODUCT
* CIRCUS
* INFO
* MC TOP

FACTORY TALK :ズボンズ


ムッシュ=ムッシュかまやつ
松尾=松尾希文
石川=石川 理

ムッシュ:
本日のゲストは,今,僕の独断的な自分の趣味なんだけど,いま日本で最高のバンドだって思っちゃったバンドをご紹介します.ズボンズの皆さんです.

全員:
こんばんはー!

ムッシュ:
ズボンズっていうのはおかしいね.ズボンズを突っ込もうかなぁって思ってさあ.辞書とか見てもズボンって書いてない.

松尾:
あ,そうですか?あー,一応「マディー・ウォータース」の歌詞から採ったんですけどね.

ムッシュ:
あ,そうなんだ.

松尾:
いや,うそですけどね.

全員:
(爆笑)

ムッシュ:
すごいセクシャルな意味があったりするんじゃない?履く,とか,足を突っ込むとか,なんか,よく分からないけど.
ルーツは何ですか?

松尾:
僕はやっぱり「ローリング・ストーンズ」とかになっちゃいますよね.

ムッシュ:
キース・リチャードは好きですか?

松尾:
はい.

ムッシュ:
みんな,それぞれ嗜好が違うんでしょ?

石川:
わりとどっちかっていうと,僕は「ビートルズ」よりの方が,わりと好きなほうで,そっちの方から入ったほうだったんですよ.で,あとは60年代のブリティッシュのR&Bみたいな感じのところから,わりと入った口なんですよ.

松尾:
まあ,むしろ本当にモッズ系とか,あの音楽ですよね.そういうの好きだよね.僕はどっちかって云うと,もうすこしアクの強いやつ.

ムッシュ:
でしょう.

松尾:
ええ,アクがにじみ出てるやつ.

ムッシュ:
ばっちりですよね.アクとアク.

松尾:
もっとセクシャルなほうですよね.

ムッシュ:
なるほどね.

全員:
(笑)

ムッシュ:
ブライヤとかジョン・ホルピレイツとか,60年代の頭にやっていた音に感じたんだけれど.まあそれでも好きだろうとは思うけれど,そっくりそのままやろうとしたっていまの時代の空気を吸ってるわけだしね.

松尾:
そうですね.もちろん機材とかも全然違うんで.ただその気迫みたいな部分とか,皆を熱狂できるような部分っていうのをこっちの方に引き寄せたかったですね.

ムッシュ:
あの,聴きながら車で走ると思わずアクセル踏むっていうロックらしい,あの.あれがありましたよ.100マイルぐらい出ますからね.

松尾:
あー,僕はあのマーシャルから出ているガバナーっていうエフェクターなんですよね.そんなエフェクターがはっきりいって好きじゃないんです.

ムッシュ:
好きじゃない…

松尾:
本当は直でやるのが一番良いとして.

ムッシュ:
じゃ,ナチュラルディストーションが好きなのね.

松尾:
そうですね.すべてに,音全体にそんくらいのがかかってるのが好きですね.

ムッシュ:
若いくせに正しいですね.
方向性が,なるほどね,それでアクセル踏んじゃうんだな,おれ,きっと.そうですか.
あの曲何と言いましたっけ?

松尾:
Highway A GO!GO!.はい.

ムッシュ:
フレーズが好きなんだなぁ.何気ないんだけどいいんだよね. なんか面倒くさいことやっていきそうになっちゃうんだよね,キーボードってさ.それがギターとユニゾンで,リフがはいるじゃないですか?あれが何とも言えなくてねー.あれが分かるようになれば一流だっていわれてるんですけどね.どうしても,ギターを弾きまくりたくなるんだよね.

松尾:
そうですね.そんな弾かないっていうところがやっぱり僕らなりのロックの解釈の一部でもありますよね.

ムッシュ:
素晴らしいと思いますよ.

松尾:
魂ですね.

FUJI (C) FujiTelevision Network,Inc. All rights reserved.