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FACTORY TALK :AIR
MONSIEUR in Talking with AIR
ムッシュ=ムッシュかまやつ
AIR=AIR, 車谷浩司
ムッシュ:
あのCD聞かせて貰ったんですけれど、1曲目、頭 のベース?あの音が出てくる?スピーカーがぶっ壊れそうになりましたけど…
AIR:
あ、すいません。
ムッシュ:
相当凄い音してますよね?
AIR:
そうですね、特にあれとかは、もともとはカセットの MTRの8チャンのをスタジオに持ち込んで、前にSSLの卓があるのにも関わらず …とにかくレベルをぐっとあげて…それでしか録れないようないい歪み感とか、 コンプレッションみたいなのがあったりするから…、ほんとにそういう感頼りみ たいな所で音楽作っているから…、そういうのが大きいですかね。
ムッシュ:
いわゆるエフェクトも使ってるかも知れないけれ ど、あの血が通っている音がするな!って思ったんですよ。
AIR:
もう、アンプ直ですし…ホントにエフェクターもVOXのワ ウを使っているぐらいで、ほんとに手癖でわ〜っと行っちゃうんですよ。
ムッシュ:
自分の癖の羅列で音楽やれると、楽なんだよね、あ る意味で。
AIR:
楽なんですよ
ムッシュ:
ある意味ではね。で、ある意味では一番いい事が出 来る?爪先だって何かやるよりはね。あのスパイラルで、ブレイクしたか、ブレ イク寸前の所まで行って…スポンとひとり抜けたという、贅沢というかわがまま と言うか?ミュージシャン冥利に尽きますよね。いつもブレイクする寸前まで 行って、席を降りるみたいな事をして、また全然違う形で出てくる人生ってつな がったらいいですよね。
AIR:
とにかく、バンドの人数減って、最後には僕だけ…? なっちゃって
ムッシュ:
一人になったら解散できないものね。
AIR:
解散できないですし…でも本当に自分のなんか価値観で あったりスタンスであったりするのが信じられなくなって、いつでもまあ止めて もいいか?なんてほんとに思ってますし
ムッシュ:
多分やめないとおもうよ。
AIR:
(笑い)
ムッシュ:
一度やりはじめちゃったらもう、止められないじゃ ない。
AIR:
そうですよね。
ムッシュ:
好きでしょう?だって…。止められたら止めてみな さい。
AIR:
(笑い)そうですね?
ムッシュ:
ピストルズとか聞いていました?
AIR:
きいていました。好きでしたね。ある種一番判りやす かったし…
ムッシュ:
やっぱし、あのピストルズが再結成されてると、ま 賛否両論なんだけど
AIR:
まあ見にいっちゃいますよね…。
ムッシュ:
それを彼らは知っているんだろうな?きっと…。あ の金の為だったら、って開き直ったじゃないですか。あれどう思います?
AIR:
まあ、いいんじゃないですか?ある種彼らがルールみた いなところがあるから.
ムッシュ:
なるほどね.あのスパイラルの時ギターを破壊した りなんかしてたでしょう?
AIR:
ええ,ええ
ムッシュ:
昔,WHOがね,ドラムセットをばらばらにしたりな んかしてたじゃないですか.それは一体自分に怒っているのか?それともオー ディエンス,世の中に向かって怒っているのか?そして格好良く見えるのは, やっぱり怒っていないと格好良く見えないのね.
AIR:
そうですよね.
ムッシュ:
で,結構怒っている人なのかなって思っていたんで すよ.
AIR:
いえいえいえ.でも.怒ってますね.
ムッシュ:
僕は,良心的ないい音楽をやっている…と,思う な.最近どこまでがビジネスで,どこまでが本気で音楽をやっているのかどう か?判らない時代じゃない.それをちゃんとはっきりと見せる人が居るのは,素 敵なことだと思うな.
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