CLAMP TALK Non-Edited Version Vol.39

NAKAI in talking with AMURO.
- 中居:
- どうも、こんばんは。初めてじゃないですね。何回か番組
などで一緒に。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- え? 今、19?
- 安室:
- 8です。
- 中居:
- ね。それ、知らなかったのね。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- そう、僕なんかと同い年ぐらいか、22〜3と思ってたの。
- 安室:
- ええ?
- 中居:
- 18歳ねぇ。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- あの、どういうふうに呼べばいいかな? これからの30分
間。
- 安室:
- あ、何でもいいですよ。
- 中居:
- ね、「安室さん」って呼んだほうがいいのか。
- 安室:
- 呼び捨てで構わないです。「安室」でもいいし。「奈美
恵」でもいいし、何でもいい。
- 中居:
- ねぇ、「安室さん」て呼んだほうが確かなのか、「奈美恵
ちゃん」がいいのか「奈美恵さん」
がいいのか。「安室!」、これがいいのか。
- 安室:
- あ、それいでいいです。
- 中居:
- え? あ、そういうわけにもいかないと思うんだけど。あ
あ、18歳なんだ。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- ねぇ、今、すごいいろんな人に見られてるよね。
- 安室:
- はい?
- 中居:
- いろんな人に見られてるよね。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- それはテレビでもそうですし、普段からも多分、いろんな
人に注目されて。
- 安室:
- みたいですね。
- 中居:
- 今、「自分、注目されてる」っていう意識っていうのは、
強いほう?
- 安室:
- あまり、でもないですよね。そういう実感もないし。ぜん
ぜん普通に。
- 中居:
- だって、いろんな人に常に見られてるっていうのは、嫌
じゃない?
- 安室:
- 嫌です、すごく。
- 中居:
- すごく嫌だ?
- 安室:
- うん。なんか。
- 中居:
- 「アアァーッ!」っていうのない?
- 安室:
- あります。
- 中居:
- あるんだ。え? そういう時っていうのはどうしてるんで
すか?
- 安室:
- …暴れてますよ。「もう見ないで!!」っていう、そういう
感じで。
- 中居:
- え? どういうこと? 暴れてるって何?
- 安室:
- え?
- 中居:
- それを弾けさせようじゃないけども。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- え? 今の自分にあの、不満は?
- 安室:
- 今の自分にですか?
- 中居:
- うん。
- 安室:
- 自分にはないです。
- 中居:
- 今はもう、やりたいことを。
- 安室:
- を、うん。
- 中居:
- もう十二分に出来てる?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- なんか、自分じゃあ、今の中では自分はもう自分の完成
度、まあ完成度っちゃああれだけど、目標だったりやりたいことなんか、もう100%
できてる?
- 安室:
- うん。やってるつもりですよ。
- 中居:
- ああ、それいいねぇ、言えるってことはね。
- 安室:
- そうですか? 出来てないんですか?
- 中居:
- ……ん?
- 安室:
- え? 中居さんは?
- 中居:
- いや、出来てるよ。うん、すごく出来てるけど、もっと
もっとやりたいこともあるし。
- 安室:
- あ、そうですよね。
- 中居:
- うん、満足度みたいのは低いかもしんないけども。え?
もっとなんか自分で音楽的にもそうだし、そのね、ダンスでもそうだし、もっとな
んか「ここを向上したい」とか、向上心ていうのかな? もっとやりたいことってい
うのは?
- 安室:
- やりたいこもあります、たくさん。
- 中居:
- なになになに? 何がやりたい?
- 安室:
- 歌やりたい。
- 中居:
- 歌はだって、もう充分やってるじゃないですか。
- 安室:
- 今は、とりあえずなんか、一人って感じでやってるんです
けど、でも、またあの、ユニットを組んだり。
- 中居:
- ああ、ああ。
- 安室:
- そういう、またグループ系もやってみたいし。
- 中居:
- え? じゃあ、一人淋しい?
- 安室:
- 淋しい。
- 中居:
- 淋しい?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- じゃあ、もう、一人。
- 安室:
- すごい一人で淋しい。
- 中居:
- 一人、淋しい?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- え? でも、今はいろんなね、最近もなんかあれですけ
ど、あのモンキーズじゃないメンバーとジョイントしてたり。まあ、プロモーショ
ンビデオとかでも、ぜんぜん違う人とね、ジョイントしたりしてるじゃないです
か。そういうの、自分の中で「この曲はこういう人たちと組みたい」「あの曲はこ
ういう人たちと組みたい」っていう、そういう自分の強い気持ちみたいのは?
- 安室:
- あの、プロモーションビデオとかは、ぜんぜんお任せなん
ですけど、テレビで歌ったりするのは、うん、「こういう人と歌いたい」とか。
- 中居:
- あ、自分の気持ちがあるんだ、そういうのは。
- 安室:
- 「こういう人に踊って欲しい」とか。
- 中居:
- へぇー。そういうのは自分で「私はこういう、この曲に関
してはこういう感じで」。
- 安室:
- うん、やりたいなと。
- 中居:
- やりたいと。え? じゃあ、いわゆる振り付けのプロ
デュースみたいのも自分でやったり?
- 安室:
- 振り付けはもう、お任せしてます、ぜんぜん。
- 中居:
- 「私はこれだ!」とかってないのかな?
- 安室:
- ああ、振りですか?
- 中居:
- うん。
- 安室:
- は、もうなんか振り付けの方がいろいろわかってくれてる
人だから、なんかジャネットっぽく仕上げてみたりとか。なんかいろいろやってく
れてます。
- 中居:
- ちなみにそれは、音楽的なね、小室さんが今いろいろプロ
デュースね、してくれるじゃないですか。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- そういうのっていうのは? 「私ね、ちょっとここは気に
食わないの」っていうのはない?
- 安室:
- ないですよ。ないです。
- 中居:
- それは本当はあっても言えない?
- 安室:
- いえ、そんな。ないです、本当に。
- 中居:
- もう、それはもうすごく自分でやりたい音楽っていうのは
もう。
- 安室:
- うん。やらせてもらってるっていうか。
- 中居:
- ああ、もうじゃあ、ぜんぜん不満とかないんだ。
- 安室:
- ないですね。歌とかに関しては。そう、だから、7月に出
たアルバムも、あの、そういう「ミディアムテンポとか、そういうブラック系の音
楽をやりたい」って小室さんに言ってて今回のアルバムが出来上がったから。すご
く自分のイメージと近いもの、やりたかったものが全部出来たっていうか。
- 中居:
- へぇー。いいねぇ、それねぇ。え? なに? じゃあさ、
ね、音楽、まあレコーディングする時もそうだし。もう自分が納得したうえ?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- 「ああ、これいい、これいい」?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- あらゆる曲に全部二重丸つけたうえでレコーディングした
りするんだ?
- 安室:
- うん。やらせてもらってます。
- 中居:
- いいねぇ。それは小室さんと綿密な打ち合わせとかなさる
んですか?
- 安室:
- あの、今回のでもアルバムに関しては、レコーディングに
入る前に小室さんとお話はしないまま入ったんですよ。で、当日に曲をもらって
歌って、みたいな感じで。でも、それでもすごく自分の気に入った曲がたくさん仕
上がってきてて。で、レコーディングの途中に小室さんにお会いして、「どういう
曲が歌いたい?」って聞かれた時に、もうなんか、自分のやりたかった音楽が、その
前にたくさん出来上がってたから、「もうこれ以上のものはちょっと要求できない
な」と思って。
- 中居:
- へぇー。すごいんだね、小室さんてね。
- 安室:
- うん。もうなんかすごくいい曲ばっかり作ってもらって。
- 中居:
- あ、そうなんだ。だってね、今あれだけど、すごい数で
しょ。
- 安室:
- そうですね。
- 中居:
- すごいみたい。すごいよ。
- 安室:
- すごいですか?
- 中居:
- これ出てる時、すごいと思う。
- 安室:
- すごいですか?
- 中居:
- すごい数が。あらゆるだから、今ね、僕なんかの世代の
人っていうのは、あらゆる人が多分聴くんじゃないかな?
- 安室:
- たくさんの人に聴いてもらいたいです。
- 中居:
- たくさんの人が。だって、そういうのってね、今までの
アーティストの人たちもね、売りたくても売れない人もいるし。そういうのってど
んな感じなんだろう? 俺なんか、そういうの、そういう経験ていうのあんまないん
だけど。記録的なね、うん、経験ていうのは。そういうのって実感湧くのかなぁ?
- 安室:
- 湧かないですよ、ぜんぜん。
- 中居:
- まあ、自分の知らないところで、なんかどんどんどんどん
突き進んでる感じ?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- あ、そう。それでも、すごい。あなたすごいよ、今。
- 安室:
- どうしてですか? すごいですか?
- 中居:
- すごい人だと思うよ。本当、すごいと思うよ。うん。だっ
て、その音楽的にもね、歌的にも、ダンス的にももちろんそうだけど、ね、いわゆ
る今十代後半、二十歳前後の人たちはさ、あの人たちほら、アムラーっていうほ
ら、言葉あるでしょ。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- あの人たちほら、みんな注目してるんだもん、だって。
- 安室:
- そうですか。
- 中居:
- え? 自分では「私は安室よ!!」っていう強い気持ちはな
いの?
- 安室:
- ない。ぜんぜんないです。全くないです。
- 中居:
- こんななったりしないの?
- 安室:
- こんなですか?
- 中居:
- なっていいと思うよ。
- 安室:
- そうですか?
- 中居:
- 偉そうになっても。
- 安室:
- そうですか? でも、今しかできないですよね、そういう
のね。
- 中居:
- そうだよ。うん、こうなった時に。
- 安室:
- やっとかないと。
- 中居:
- こうなった時にこうなっちゃったらね、「なんだ、あいつ
らよぉ」「なんだ。あいつはよぉ」って言われちゃう。俺なんかそうだったんだけ
ども。
- 安室:
- あ、そうなんですか? そんなことないですよ。
- 中居:
- でも、いいねぇ、それは。すごいことだと思う。え? 自
分、今、これは、例えば今やってる音楽、多分すごく好きだと思うんだけど、音楽
以上に好きなものっていうのは?
- 安室:
- ないです。
- 中居:
- あ、そうなんだ。もう今やってるものがとにかく好きなん
だ。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- じゃあ、音楽を押し切ってまでなんかやろうっていうこ
とっていうのはないんだ。
- 安室:
- ないですね。
- 中居:
- じゃあ、今やってることっていうのは、もうベストなんだ
ね。
- 安室:
- うん。なんか、すごく充実してます、毎日が。
- 中居:
- いい感じ?
- 安室:
- うん。いい感じで。
- 中居:
- え? でも、そのうえでも、悩みだったり考えることって
のももちろん。
- 安室:
- うん、ありますね。
- 中居:
- 何、今いちばん、気になってしょがないようなことって?
- 安室:
- あ、でも、今はもうぜんぜんないのかもしれないですけ
ど、去年とかはなんか、「このまんまでいいのかな?」っていう。なんか「このまま
こういう服着て、こういうふうに歌っていいのかな?」って考えてたり。「やめちゃ
おうかな?」って考えてたりもしてましたよ、いろいろ、なんか。
- 中居:
- え? なになに?
- 安室:
- なんででしょうね? なんか、すごく自分が不安になっ
ちゃったっていうか。その、歌ってることに対して「このままでいいのかなぁ?」っ
て。「もっと他にちゃんとやんなきゃいけないことがあるんじゃないかな」って。
- 中居:
- 自分がわからない?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- そのやんなきゃなんないことっていうがわかんないんだけ
ども、なんかやらなきゃいけないって。
- 安室:
- 「なんかやらなきゃいけないのかな?」って思ってたり。
「やめちゃおうかな?」って思ってたり。
- 中居:
- なんでなんで? なんでその「やめちゃおうかな?」って。
- 安室:
- なんでだろう?
- 中居:
- でも、なんかでも、自分の中で葛藤があったと思うんだよ
ね。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- なにと闘ってるかはわかんないけども。
- 安室:
- でも、一つにあの、普通の人に戻りたいっていうのがあっ
たかなって。
- 中居:
- それはなんだろう? 私生活のうえでやっぱり。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- 今まではね、街を普通に歩いて、じゃないけども。
- 安室:
- そうですね。
- 中居:
- そういうことが出来なくなったってこと?
- 安室:
- うーん?
- 中居:
- 普通のことをやっぱり、憧れたりするんだ。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- 普通っつったらおかしいかもしんないけど。
- 安室:
- うん、普通の。
- 中居:
- ごく普通のこと。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- でも、おかしいよね。だって、普通の時はさ。
- 安室:
- そう、こういうのに憧れるのに。
- 中居:
- 憧れるでしょ。夢にまでやっぱり見るわけじゃないです
か。で、こうなったらこうなったで普通の人に戻りたい。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- だから、そこはやっぱりタレントの人っていうかね、業界
の人、芸能界でやってる人っていうのは、ある意味では矛盾してるかもしれないよ
ね。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- 僕なんかSMAPもやっぱり、「いつかは大きくなってやる」
「ビッグになってやる」って思ってたしね。で、ビッグになったらビッグになった
で。でも、変わんないかな? うん。やってることは。あの、普通の、ものの考え方
とかっていうのは、うん、歳が今23なんだけど、23歳なりの普通の周りの若者の人
とは、ものの考え方とか、もちろん金銭的なこともほとんど変わんないような気が
する。
- 安室:
- うん。私もきっと変わんないと思います。
- 中居:
- でも、男と女って違うと。
- 安室:
- あ、そうですよね。
- 中居:
- うん。
- 安室:
- ね、なんか。
- 中居:
- 俺なんか街歩いててもさ、「あ、中居だ!」とかって
「エーィ」とか言ってればいいけどさ、ね。「オオォ!! 安室奈美恵じゃねぇ
か」っていったらさ、「エーィ」っていうわけにいかないでしょ。ね?
- 安室:
- そうですか? でも、「エーィ」ってやる時もあります
よ。
- 中居:
- だって、そういうわけには。だって女性はやっぱりね、う
ん、そういうわけにいかないような気がするけど。え? 今さっきチラッと話聞いた
けど、ジャネットが、ジャネット・ジャクソンが好きなんだ?
- 安室:
- うん、大好き。
- 中居:
- ずっと昔から?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- それがきっかけにもなったのかな?
- 安室:
- うん、それが、最初は沖縄のタレント養成所に通ってた時
に。そこってお芝居と歌とダンスの三つをやってて。で、友達の付き添いでいって
スカウトされたんですけど、最初やろうと思ったのは、私、女優さんになりたかっ
たんですよ。
- 中居:
- ん?
- 安室:
- 女優さんになりたくって。
- 中居:
- 女優?
- 安室:
- そのスクールに入っていろいろ勉強してて。
- 中居:
- お芝居の練習とか?
- 安室:
- うん。してたんですよ。
- 中居:
- 演技? どんなの? 科白言ったりするの?
- 安室:
- そう。台本してみんなでお芝居やったりしてたんですよ。
でも、なんかすごく演技って恥ずかしいじゃないですか。やっぱりなり切らない
と。
- 中居:
- ああいうのって、最近でもね、映画とか出てらっしゃる
じゃないですか。
- 安室:
- でも、なんかちょっと「違うな」って思い始めて。
- 中居:
- え? それは幾つの時?
- 安室:
- 12とか13歳ぐらいの時に。それで、ジャネットのビデオ観
た時に、「ああ、これ、いいなぁ」と思って。で、歌とダンスをやり始めたんです
よ。
- 中居:
- へぇー。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- それが12、13とか?
- 安室:
- 12、13の時で。
- 中居:
- 「もう、これしかない」って自分のなかで思ったんだ?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- え? そんで、それをその養成所のなかでダンスと歌を
ずっとやってたの?
- 安室:
- うん、やってた。
- 中居:
- あ、そう。じゃあ、そのジャネットを観てなかったら今の
自分もいないかもしれない?
- 安室:
- いないと思います、うん。
- 中居:
- え? それからいつぐらいから東京に? 東京に上京はい
つ?
- 安室:
- えぇと、デビューは14の時だったんですけど、でもまだ中
学校通ってたから、行ったり来たりしてて。
- 中居:
- 沖縄と?
- 安室:
- うん。中学校卒業してちゃんと住み始めたっていう感じ。
- 中居:
- え? だってすごい決意じゃないのかな?
- 安室:
- そうですね。でも、みんな一緒だったから、その時。
- 中居:
- あ、そのグループじゃないけども。
- 安室:
- ええ。
- 中居:
- だって、不安は絶対あった?
- 安室:
- その時はもう、ぜんぜんなかったです。
- 中居:
- ええ? なかった?
- 安室:
- うん。ぜんぜんなくって。「5人で行けば大丈夫だろ
う」っていう、うん。
- 中居:
- へぇー。
- 安室:
- きっと曲を出せばすぐ売れるとか思ってたから。
- 中居:
- あ、そういうふうに思ってたんだ。なんとかなるんじゃな
いかって?
- 安室:
- そう、なんとかなるって思っていったから。でも、ぜんぜ
ん違かったから、すごいショックだった。
- 中居:
- やっぱ最初の頃っていうのは、芳ばしくなかったの?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- ぜんぜんダメ?
- 安室:
- うん。ぜんぜんダメ。
- 中居:
- だって、最初の頃なんか、あの、なんかね、なんかビデオ
かなんか観たけどね、すごいなんか、フリフリのやってたよね。
- 安室:
- そうですね。なんか、うん。
- 中居:
- ね。
- 安室:
- いろいろ。
- 中居:
- すごい昔のアイドルっぽかった。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- ね。ああ、何だっけな? SMAPが一回NHKの番組かなんかで
ね、一緒だったか見たことあったのかな?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- そんで、メンバーと「あれ誰?」とか言ってて。「誰だ
よ?」って言って、「普通のダンスの人たちかなぁ?」と思ってて。「誰だよ、あ
れ?」とかって見てたの。そんで、「ウマいなぁ。上手だよなぁ」とか話してて。
- 安室:
- あ、ありがとうございます。
- 中居:
- うん、で、そんでその1〜2年ぐらいだったかな? 「ほ
ら、この前のあれだよ」って。「ほら、ホールで観たあれだよ」って。「出てきた
よ、ほらぁ」。そういう話はした覚えあるんだけどね。
- 安室:
- ありがとうございます。
- 中居:
- でも、まあ、今ジャネットって言ってたけど、自分のなか
で今、意識してるグループであったり音楽であったりあるの?
- 安室:
- 音楽はやっぱりジャネット・ジャクソンですよね。もう
ジャネット一色しかないですね。
- 中居:
- え? でも、他にもね、あの、ヒップホップだったりさ、
いろんな。
- 安室:
- あ、TLCとかも大好きだし。
- 中居:
- あ、そうなんだ。
- 安室:
- あと、フージーズっていうヒップホップ系のなんか歌って
る人たち。その人たちも好きだし。あとね、グループですごく目指してたグループ
がアンボーグっていう。
- 中居:
- アンボーグ?
- 安室:
- 黒人の女性のヴォーカル4人組で。すごいコーラスがメ
チャクチャカッコいいんですよ。で、あの、すごいセクシーなダンスをしてて。
で、私たちまだその時、デビュー当時みんな14とか15〜6だったから、そんなこと出
来ないし。だから、「みんながもうちょっと年齢いったら、そういうグループにな
ろうね」っていって言ってたんですよ。
- 中居:
- みんな言ってたんだ。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- じゃあ、自分たちの夢っていうのは、もう着実に叶え
ちゃったの叶えられちゃったり。
- 安室:
- うん、してたかな。
- 中居:
- してるかもしんないね。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- でも、ここでも1〜2年じゃないかな?
- 安室:
- はい。
- 中居:
- ガァーッてなんかいろんな人に注目され始めたのも。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- 急にだから生活も変わるだろうし、ね。すごいことだと思
うんだよね。
- 安室:
- ですね。
- 中居:
- うん。だから、白じゃないものを黒って言わなきゃいけな
いこともあるだろうし。黒のものを白って言わなきゃいけないこともあるし。え?
自分の中で「嫌なものは嫌だ!」とは言える人?
- 安室:
- はい。言ってます、もう。
- 中居:
- 「嫌なものは嫌だ」と。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- それっていうのは、昔から?
- 安室:
- ええ、昔からもう。
- 中居:
- あ、それだったらいいと思う。こうなってからさ、「嫌な
ものは嫌だ」っていうと「なんだ? あいつ」とかって思われちゃうし。物事はっき
りしてるんだ。じゃあ好きな音楽も好き。
- 安室:
- うん。嫌いなものは嫌いだし。
- 中居:
- じゃあ、自分の納得しないような音楽を「はい」って言わ
れた時っていうのはどうするの?
- 安室:
- あ、でも、歌うかもしれない。歌に関しては何も言えない
かもしんない。「嫌い。こんな亜他じゃない」とかっては言えないですね、歌に関
しては。他のものに関しては、もうバリバリ言ってるんですけど。
- 中居:
- バリバリ言ってる?
- 安室:
- うん。もうバリバリ。
- 中居:
- バリバリ?
- 安室:
- 「こんなの嫌だ!」とか言って。「私は歌が歌いたいの!」
とかって言ってたりしてましたね。デビュー当時、なんかすごい生意気なことを。
- 中居:
- あ、そう。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- え? それっていうのは、音楽に対してっこと?
- 安室:
- 音楽以外に。
- 中居:
- 音楽じゃなく、以外のこと?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- 「嫌なものは嫌だ」って。え? それはやっぱ、衣装と
か? なんか、その当時なんかいろいろね、こういう(ヒラヒラ)の。
- 安室:
- はい。衣装に関しても、ちょっと言えなかったですね、な
んか。
- 中居:
- 「自分の目指してるものはこれじゃない!」と。
- 安室:
- って、言えなかった時もあるし。
- 中居:
- でも、今は、今、現に自分のやってる、もうあらゆること
に対して自分の本当、ウマく?
- 安室:
- うん。今はもう。
- 中居:
- なんの不満もなんにもないんだ?
- 安室:
- 不満もなく、うん。
- 中居:
- え? これからじゃあ、「こうなりたい」っていう。
- 安室:
- のがね、今、見つからないんですよ。
- 中居:
- え? 今もうじゃあ、大満足?
- 安室:
- うん。なんかすごく満足しちゃってて、恐いくらいに。
- 中居:
- なんかもったいないよ、でも。
- 安室:
- そうなんですよ。
- 中居:
- もっとなんかさ、「こうなりたい」とか、今わがままきく
ぜ。
- 安室:
- そうですよね。私もそう思います。今年中しかちょっとわ
がままは通じないなと思って。
- 中居:
- なに言ってんの!?
- 安室:
- 今年はもう、目一杯わがままを…。
- 中居:
- もっと音楽ももちろん、何でもそうだと思うんだけど、
「こうしたい」とか「ああしたい」っていうのは。でも、自分のなかでもう満足な
んだ?
- 安室:
- そうなんですよ。恐いくらい。だから、早く何か見つけな
いと、なんかこれで終わっちゃいそうな気がして。
- 中居:
- でも、与えられたものに対して、それ以上のことを応えた
いっていうのはあるんじゃないんなと思うんだよね。
- 安室:
- っていうのはありますね。
- 中居:
- 例えば、「こんだけやって」って言われたものに対して、
それ以上のものを返してあげるじゃないけども、そういう気持ちがあるような気が
しなくもないかな。俺なんかから見てて。うん、「こんな振りやって」って言われ
た時に、それ以上のものは、ね、返すじゃないけど。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- あ、そう。全部できてんだ。
- 安室:
- はい。…なんか、すごくシーンとしてますよね? スタジ
オね。
- 中居:
- ん? いつもこんな。
- 安室:
- ね。
- 中居:
- なに? もっと弾けたい?
- 安室:
- いえいえ、大丈夫です。なんか、お腹の音とか鳴りそう
で。
- 中居:
- ?
- 安室:
- でも、すごいシーンとしたとこになると、鳴っちゃうんで
すよ。お腹がグーって。
- 中居:
- ?
- 安室:
- すいません。
- 中居:
- それは、もう、こ、困るねぇ。
- 安室:
- 困りますね。
- 中居:
- うん。グーって。あ、これ聞こうかな。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- 私生活のなかで、一番なにやってる時が楽しい?
- 安室:
- 私生活のなかでですか?
- 中居:
- うん。
- 安室:
- 何が楽しいですか? 中居さんは。
- 中居:
- 俺は、ん? 友達と遊んでたり。
- 安室:
- あ、私は、なんか食べてる時がすごい楽しいし、幸せ。
- 中居:
- もう…単純なのね。
- 安室:
- なんでですか?
- 中居:
- 食べてる時、幸せ?
- 安室:
- うん、幸せ。すごく幸せ。あと、寝てる時。もう。
- 中居:
- もっとないの?
- 安室:
- ないんですよ。
- 中居:
- みんなと、なんかね、ボーリングやってる時とか。
- 安室:
- あ、そういうのすごく憧れるんですけど、お友達がいない
からそういうの出来ないんですよ。
- 中居:
- そんなんだって、友達だっていくらだって出来るじゃな
い。だって、今ね、いろいろ。
- 安室:
- ぜんぜん出来ないんですよ。
- 中居:
- だって、そういう人との出会いみたいのたくさんあるじゃ
ないですか。
- 安室:
- あるんですけど。でも、歌って、歌番組で一緒になるじゃ
ないですか。でも、それっきりじゃないですか。
- 中居:
- それだってさ、いや、でも「こんにちは」って言ったら
「あ、こんにちは」って。
- 安室:
- それだけで終わっちゃうんですよ。
- 中居:
- そんなんほら、自分から突っ込みにいかないと。
- 安室:
- とダメですかね? やっぱり。
- 中居:
- うん。
- 安室:
- みんな、相手にしてくんないんですよ。
- 中居:
- そんなことないよ。
- 安室:
- 18だから、まだ。
- 中居:
- そんなことないと思うよ。いろんな人がだって、興味は
持ってると思うよ。
- 安室:
- そうですか?
- 中居:
- 「実際のこの人はどういう人なんだろう?」「安室奈美
恵っていうのはどういう人なんだろう?」とかって。
- 安室:
- そうですか?
- 中居:
- うん、「こんにちは」っつったら「こんにちは。あ、この
洋服いいですね」じゃないけどさ、まあ。
- 安室:
- そういう会話から。
- 中居:
- うん。ね、そんな友達いないなんて。
- 安室:
- いないんですよ。そう、だから、あの、どっか遊びに行き
たくても、「とりあえず、じゃあメンバー誘ってみようかな」っつって電話して
も、いつも断わられちゃうんですよ。「仕事なんだ」とか言って。
- 中居:
- ……それ、嫌われてるんじゃないの? それ。
- 安室:
- そうなのかもしれない!? そう、いっつもね、すごく忙し
いんですよ、4人が。
- 中居:
- 4人は4人で活動してるんだしね。
- 安室:
- うん。だから、なんか遊んでくれなくって。
- 中居:
- 活動バラバラだから、スケジュールももちろんバラバラだ
から。
- 安室:
- そうなんですよ。前はよくカラオケ行ってくれてたのに、
今はぜんぜん行ってくれないんです。…行って下さい、カラオケに。
- 中居:
- みんなだって、他に。え? メンバー以外にだって、いろ
んな歌番組だったりね、それはドラマだったりなんか、いろいろね、活動してる
じゃないですか。そういうところとかで出会い、いろんな人と会って、いろんな話
とかするんじゃないんですか?
- 安室:
- しないんですよ、ぜんぜん。今までちゃんとお話して、
「あ、友達になれるかな?」って思ったのが草〓さん。
- 中居:
- ……ん?
- 安室:
- ん? SMAPの草〓さんと一回ね、雑誌の対談をしたんです
よ。
- 中居:
- あ、草〓君としたの!?
- 安室:
- したんですよ。
- 中居:
- それ、いつしたの?
- 安室:
- 去年くらいに。
- 中居:
- 草〓さんと?
- 安室:
- うん。したんですよ。で、私、対談とかってすごく初めて
だったから、なんか「あ、これをきっかけに!」とか思ったんですよ。
- 中居:
- あ、もうSMAPの草〓君。
- 安室:
- そう!!
- 中居:
- うんうん。
- 安室:
- そしたらなんか、対談でぜんぜん話が噛み合わなくって。
- 中居:
- (こける)あ、噛み合わなかったの?
- 安室:
- そう、恋愛のことについてそう、話したんですよ。でも、
ぜんぜん二人ともなんか、あの、はい、話が合わなくって。その時、楽屋であの、
草〓さんたちがいる楽屋でお話して、で、香取さんもいたんですよ、そこに。
- 中居:
- うんうん。
- 安室:
- 「ぜんぜん二人、話し噛み合ってないね」とか言われて。
「そうですよね」とかって言いながら、私は一生懸命合わそう合わそうとしてるん
ですけど、やっぱりぜんぜん違うんですよ、お互い。
- 中居:
- あらー。
- 安室:
- うん。「これって対談になってるのかな?」っていうくら
い。
- 中居:
- ちゃんとなってた? 本に。
- 安室:
- うん、一応なってたんですけどね。
- 中居:
- 噛み合わなかったんだ。
- 安室:
- ええ。
- 中居:
- いいチャンスだったのに。
- 安室:
- そう。いいチャンスだったのに。
- 中居:
- 草〓君、いい子よ、すごく。
- 安室:
- そう、いい人なんですけどね。
- 中居:
- いい人よ。
- 安室:
- ぜんぜん合わないんですよ。
- 中居:
- あ、合わなかったんだ!?
- 安室:
- そう。だから、恋愛のことについて話してて「じゃあ、草
〓さんと私は付き合えないですねぇ」っていう話で結局、終わっちゃって。
- 中居:
- わかんないよ。口ではそう言ってるかもしんないけどね、
何年後かにはひっついてるかもしんないし。
- 安室:
- それは……ないですね、多分。
- 中居:
- あ、それはないね。
- 安室:
- ないですね。
- 中居:
- もう、その時の第一印象、悪かったんだ。
- 安室:
- まあ。
- 中居:
- まあ、悪かったっていうか、噛み合わなかったんだ。
- 安室:
- うん。噛み合わない。ぜんぜん噛み合わなくって。「なん
だぁ」とか思っちゃって。
- 中居:
- ああ、せっかくだったのに。そういうチャンス逃しちゃダ
メ。
- 安室:
- ダメですよね。
- 中居:
- そう、逃しちゃダメ。せっかくなのに。他にはないの?
そうなんか、対談じゃないけども。だって、テレビはね、歌番組とかでもいろんな
人だって、ゲストに来たりするじゃないですか。
- 安室:
- ないんですよね。
- 中居:
- え? 人見知り屋さん?
- 安室:
- はい。
- 中居:
- あ、そう。
- 安室:
- すごく。
- 中居:
- なに? 自分から晒け出すことは出来ない?
- 安室:
- 出来ない。うん、しばらく経たないとダメなんですよ。
- 中居:
- 時間かかるんだ。
- 安室:
- ええ。
- 中居:
- あ、そうなんだ。
- 安室:
- そう。
- 中居:
- 自分から積極的になれない。え? ちなみに小室さんと
かって、どうだった? 最初会った時、やっぱりなんか手探りじゃないけど、なんか
そういうのは? 変な雰囲気じゃないけど、最初はなんかウジウジしながらやっぱり
話してたの?
- 安室:
- うん。お互いそうでした。
- 中居:
- 本当に?
- 安室:
- 小室さんも。
- 中居:
- 小室さんで?
- 安室:
- うん。今はもう、なんとなくちょっと喋れるかなぁ? っ
て。
- 中居:
- 今でも「喋れるかなぁ?」って?
- 安室:
- うん。くらいですよ、今やっと。今回のそのアルバムを作
るのにあたって、なんかレコーディングの一番最後の曲に『スウィート・ナイン
ティーン・ブルース』っていう曲があって、その曲の詞を考えるのに「ちょっと時
間をくれ」って言ってて。それで、時間をね、「30分くれ」って小室さんに言われ
てて。
- 中居:
- 30分なんだ?
- 安室:
- そうなんですよ。
- 中居:
- 30分だったんだ。うんうん。
- 安室:
- 30分だったんですよ。それで「あ、はい」とか言って、小
室さんのスタジオ行って。行ったらなんか、いろいろあの、その私のアルバムの曲
をやってて。「二人っきりにさせてくれ」って言って。「二人っきり? 私、どうな
るんだろう?」とか思って。「え? どうしよう!?」とか思っちゃって。
- 中居:
- だって、そんな変なことぜんぜん。
- 安室:
- 「二人っきりになって、何を喋ればいいんだろう?」って
いう感じになって。でも、なんか取材みたいにいろいろ喋ってて。
- 中居:
- 小室さんが聞いてきたんだ。
- 安室:
- そうそう。「最近どう?」とか。そういうお話を最近でき
るようになったかなぁ? っていうのがちょっと。
- 中居:
- へぇー。え? その時ってなに? 「最近どう?」っていう
か、なに? その心情じゃないけども。
- 安室:
- うん、そういうこと。
- 中居:
- それを聞いて詞に繋げるってこと?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- あ、そうなんだ。
- 安室:
- で、やりました、いちばん最後の曲っていうか。メインの
曲。
- 中居:
- じゃあ、いちばん最後の曲は、自分のなんか。
- 安室:
- うん、なんか。
- 中居:
- まあ、経験上までいかなくても。
- 安室:
- 「安室奈美恵っていう人は、こういう人なんだよ」って。
- 中居:
- へぇー。あ、そうなんだ。
- 安室:
- うん。っていうのが書かれてます。
- 中居:
- それ、精密に書いてくれたりしてんだ?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- へぇー。え? どんなの? ちなみに。
- 安室:
- ええ!? それは秘密ですよ。
- 中居:
- それは聴かないとダメなのね。
- 安室:
- うん。ぜひ聴いてください。
- 中居:
- それは多分ね、これ放送してる時は多分聴いてると思うん
だけども。
- 安室:
- あ。
- 中居:
- 今はあれなの。あ、そうなんだ。最後の曲って。え? 自
分で詞を書くとかっていうのは?
- 安室:
- あ、ダメです。頭悪いから、ぜんぜん書けないです。
- 中居:
- ん?
- 安室:
- え? うん。
- 中居:
- 自分で詞、書けばいいじゃないですか。
- 安室:
- 書けないですよ。
- 中居:
- 自分が思ってること。
- 安室:
- 思ってること?
- 中居:
- うん。♪友達が欲しい〜
- 安室:
- 欲しいー。すごい淋しい歌になっちゃう!!
- 中居:
- え?
- 安室:
- もっと明るく明るく。
- 中居:
- それはなんかさ、うん。明るく。
- 安室:
- 友達が欲しいとかそういう。
- 中居:
- うん、なんか♪電話もしても、誰もいない〜なんか、よく
わかんないけど。俺も詞の才能ないんだけど、すごい。
- 安室:
- でも、その歌詞は、その『スウィート・ナインティーン・
ブルース』に入ってますよ。「誰かベル鳴らしてよ」とか「電話をかけてよ」と
か。
- 中居:
- そんなようなんだ。
- 安室:
- 「すごく淋しいの」とか。
- 中居:
- 淋しがり屋さん?
- 安室:
- はい。
- 中居:
- 一人、嫌い?
- 安室:
- 嫌い。
- 中居:
- 常になんか人と。
- 安室:
- うん。誰かと一緒にいたい。
- 中居:
- あ、そう。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- 喋ってるのが好きなんだ?
- 安室:
- いるのが好き。
- 中居:
- 人といるのが好き?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- 接してる時が好きなんだ。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- あ、じゃあ、一人では。
- 安室:
- は、うん、嫌だ。
- 中居:
- え? じゃあ、夜、例えばね、誰とも連絡つかなくて、例
えば寝れない夜とかっていうのは?
- 安室:
- あ、寝れないですね。
- 中居:
- その時は家のなかで?
- 安室:
- 一人で、全部電気点けて。
- 中居:
- 全部?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- 部屋中の?
- 安室:
- うん。点けて寝てたり。あと、眠れない時はうん、自分の
ビデオとかチェックしたり。
- 中居:
- へぇー。
- 安室:
- そうやって、眠くなるまでずっと起きてる。
- 中居:
- でも、だって、常にでも私生活のなかでも、もう音楽は、
ビートみたいのは多分、もう体の中に染み、刻み込まれてるんじゃないのかな?
- 安室:
- うん、刻みこみたいと思ってる。
- 中居:
- え? 自分の中では? やっぱ、離れたいんじゃないけど、
離したい時とかっていうのは?
- 安室:
- ない。
- 中居:
- 常にもう?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- いれていたい?
- 安室:
- うん、いれていたい。あってほしい。
- 中居:
- あってほしいっていうことは、今、現在、自分の中ではな
かったり?
- 安室:
- なかったりします。
- 中居:
- あ、そうなんだ。
- 安室:
- もう、去年とかは、もう音楽なんて聴きたくないって思っ
てて。
- 中居:
- ええー!? なんで? 何が?
- 安室:
- 何ていうんだろ? すごくなんか、仕事が忙しくなってた
時期だったから、もうなんか、「自分の歌も歌いたくない」って思ってたし。もう
あの、「曲も聴きたくない」って感じだったから。
- 中居:
- へぇー。でも、どうすることも。
- 安室:
- できなかったから。でも、もう今はぜんぜんそういうのな
く。
- 中居:
- え? どうやってそういうのって乗り越えたじゃないけ
ど。
- 安室:
- うーん? なんだろう? 自分のプライベートの時間をたく
さんもらえたから、あの、音楽と離れる時期があって、あの、すごく歌いたい気持
ちになったりとか。うん、去年はもう音楽ずくめだったから、自分のぜんぜんプラ
イベートの時間がなくって、音楽から離れる時間がなくて音楽だらけだったから。
そう、今年はなんか、音楽から離れる時間がすごくあって。
- 中居:
- そういうの、いくら好きっていってもやっぱり、ある時、
ある時期にやっぱり、ある程度のその距離みたいの置かなきゃいけないっていうの
かな?
- 安室:
- うん、置いて。ってしか出来ないですね。
- 中居:
- ああ、そうなんだ。好きは好きでもやっぱり、ある時は忘
れたい?
- 安室:
- うん、なんか。
- 中居:
- でも、自分の中ではずっとでも。
- 安室:
- うん。どっかではっていう。
- 中居:
- 染み込ませていたいじゃないけども。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- そういうのあるんだ。
- 安室:
- うん。すごくわがままですよね、それって。
- 中居:
- え? でも、人それぞれだからいいんじゃないかな、そう
いうのって。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- へぇー、でも、自分の今のやってることが、え? もっと
だってね、ほら、映画なり。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- ね。そんでまあ、バラエティじゃないけども、トークの番
組とか出てるでしょ。そういうのっていうのは、自分のなかでどうなんだろ? 俺、
よくわかんないんだけど。は、やりたい?
亜安室室 ん?
- 中居:
- やりたく…?
- 安室:
- ……ない。
- 中居:
- そういうの?
- 安室:
- うん。そういう気持ちだったんですけど。最初も、デ
ビューした時も、あの、最初の時に、あの、ドラマもやらせていただいたんです
よ。あの、初めてのデビュー曲を出した後にすぐドラマをやらせていただいてたん
ですけど、それに入る時も、もう事務所の社長と大喧嘩をして。その時、みんなで
出てれば、グループ全員出るっていうドラマだったらまだわかってたんですけど、
一人っていう話だったから。で、一人でね、他の仕事をやる気もなかったし。歌以
外の仕事をやる気もなかったから、「なんで私がドラマなんかやらなきゃいけない
んだ!?」っつって。「私は、みんなで歌うために東京に出て来たんだ!」っつって、
いろいろなんか言ったんですよ、泣きながら。「私はドラマは嫌だ」とか言って。
でも、結局やったんですけど。でも、結局それがあったから、なんか今の自分が
あったりもするから。
- 中居:
- あ、そう。「私たちのやりたいことはこれじゃない」と。
「目指してるのはこれじゃない」と。
- 安室:
- これじゃない、うん。
- 中居:
- 芝居以上に。
- 安室:
- 歌。
- 中居:
- 音楽をやりたいと。
- 安室:
- 歌をもっともっと歌いたかった。
- 中居:
- へぇー。そういう時間が自分にとっては無駄じゃないけど
も、その時はやっぱり思ってたかもしんないね。
- 安室:
- 思ってた、そう。
- 中居:
- そんな時間があるんなら。
- 安室:
- あるんなら、もっと歌をやりたいって思ってて。うん、で
も、今年に入ってやった映画はすごく楽しかったですよ。
- 中居:
- 楽しかった?
- 安室:
- 嫌っていう気持ちじゃなかった。
- 中居:
- へぇー。
- 安室:
- 逆にあの、すごく余裕が出てきたから、逆に「こういうの
もちょっとチャレンジしてみたいな」って思ってて。
- 中居:
- うんうん、うん。いい感じじゃん。
- 安室:
- うん。いい感じです。
- 中居:
- いいねぇ、全部いい感じだねぇ。
- 安室:
- はい。いい感じに。
- 中居:
- いいなー、それなー。あとはプライベートだけだね、じゃ
あ。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- は、がいかに。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- そう。でも、プライベートって本当、発散しなきゃいけな
いとこは発散しないかも。
- 安室:
- そうなんですよね。
- 中居:
- 常になんか、なんかに追われてたりすんじゃん。それは時
間であったり、人かもしれないけど。なんかに追われたりする、なんか自分で解放
しなきゃいけない時間ていうのは。じゃあ、一人の時間ていうのは、すごく貴重?
- 安室:
- うーん、今はいらない。
- 中居:
- いらないの?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- ねぇ。
- 安室:
- 今はみんなと仕事してるのが楽しくなってきた。だんだ
ん。
- 中居:
- あ、そう。すんごいね、だからそう、あの、番組とかで
ね、あの、ね、一人の時だったりダンサーの人いたり、すごくある反面、羨まし
かったりする人っていると思うんだよね。僕なんて今、話聞いて羨ましいもん、
だって。
- 安室:
- そうですか。
- 中居:
- うん、楽しくってしょうがないって。18? 19? 18?
- 安室:
- はい、今年19になります。
- 中居:
- 今年19?
- 安室:
- はい。来月。9月に。
- 中居:
- 9月に19?
- 安室:
- はい。9月に19歳になります。
- 中居:
- あ、そう。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- 若いよね。
- 安室:
- そうですか? 私、18のままでいたいんです。
- 中居:
- え?
- 安室:
- もう、ずっと。
- 中居:
- そんなぁ、だって。
- 安室:
- もう、ずっとずっと18のままでいたい。
- 中居:
- いつかやっぱりね、やっぱりボヨボヨボヨボヨーって。
で、シワシワシワシワシワーって。
- 安室:
- なってっちゃうんですよね。
- 中居:
- そうだよ。でも、まあ自分のなかで今しか出来ないことを
思う存分やってるっていうのは、すごくいいことだし。今じゃあ、ぜんぜん後悔と
かっていうのはない? 自分のやってきたことに。
- 安室:
- ないですね。
- 中居:
- 「ああ、あれをやっとけばよかった」「これをやっとけば
よかった」とか。
- 安室:
- あ、もうぜんぜんないです。
- 中居:
- え? でも、恐くない? でも。思い通りに全部今までが進
んでるっていうの。
- 安室:
- そうなんですよね。だから、すごく不安なんですよね、そ
の反面。だからもう、わがままは今年中に言っとこうと思って。来年になったら言
えなさそうだから、たくさん言っとこうかなと思って。
- 中居:
- そんなんだって、それでも、いろんな人がね、認めて今こ
うやってさ、活動出来るっていうことはさ、すごいだから、わがまま言っといたほ
うがいいよ。
- 安室:
- うん、たくさん。
- 中居:
- うん、今のうち。
- 安室:
- そう。
- 中居:
- うん、好きなこと言ってさ。
- 安室:
- うん、言っとこうと思って、そう。
- 中居:
- え? 来年の自分とかってどうなるかっていうのわかんな
い?
- 安室:
- ええ、もうぜんぜんわかんない。もうぜんぜん。芸能界い
ないかもしれない、私。
- 中居:
- なになに? なになに? なに? え? どういうこと? そ
れ。
- 安室:
- わかんないけど。
- 中居:
- それはなに?
- 安室:
- いなくなっちゃうかも。
- 中居:
- それは自分が嫌になってっていうこと?
- 安室:
- うん。やめちゃうかもしれないし、ダメになっちゃってる
かもしれないし。
- 中居:
- ちょっとそんな。事務所の人も今びっくりしてるよ。ド
キッとしてるよ。「そんなこと言わないでくれ」っていう顔してるよ。
- 安室:
- ヘアヌードとかやっちゃったりしてたりするかもしれない
し。わからないですね。
- 中居:
- 定かじゃないんだ?
- 安室:
- はい。
- 中居:
- あ、じゃあ、自分の気持ちに例えばさ、好きな男の人が出
来たとしてもさ、その時はすごく好きかもしんないけども、もしかして時期が、時
間が経てばもしかしてこの人、嫌いになっちゃうかもしれないっていう?
- 安室:
- ……………。
- 中居:
- あ? 俺、悪いこと言った? 俺。え?
- 安室:
- 言ってないです。はい。
- 中居:
- え? なんか変なこと言っちゃった? 俺。
- 安室:
- 言ってないです。グーです。はい。
- 中居:
- そういうのって思うタイプ?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- あれ? 俺、悪いこと言っちゃったかな? 俺。ね。
- 安室:
- ううん、ごめんなさい。
- 中居:
- 変な時期? ねぇ? 変な時期なんだ。あ、ごめんね、俺、
悪いこと言っちゃった。
- 安室:
- いや、すごいびっくりしました、私。なんか「全部お見通
しなんだな」とか思っちゃって。
- 中居:
- あ、あんま良くない?
- 安室:
- はい。
- 中居:
- ああ。まあでも。
- 安室:
- ええ、ええ。
- 中居:
- ね。
- 安室:
- うん。たくさん恋はしたいですよね。
- 中居:
- したほうがいいよぉ、うん。
- 安室:
- たくさんしました?
- 中居:
- え?
- 安室:
- え? してます?
- 中居:
- 恋?
- 安室:
- はい。
- 中居:
- 今ね、恋愛もしてないしね。
- 安室:
- あ、それはいけないです。
- 中居:
- え?
- 安室:
- もっともっと恋愛しなきゃ。
- 中居:
- 恋もしてないよ、今。
- 安室:
- それはダメですよ。
- 中居:
- 今ね、好きな人もいないんだよね。
- 安室:
- あれ!? それもちょっといけないですよ。
- 中居:
- なになに? なになに? ちょっとぉ。
- 安室:
- やっばり、そういうのもないと、仕事もはかどらないし、
多分。
- 中居:
- はかどらないね。うん、はかどらない。
- 安室:
- そういうねぇ。
- 中居:
- よくないことなんだけどね。そう、恋愛はね、したいなぁ
と思うんだけどもね。まずやっぱ、恋から始まんないと恋愛はできない。
- 安室:
- 年上の人がいいんですか?
- 中居:
- …………?
- 安室:
- 年下ですか?
- 中居:
- いや、僕はもう、自分が。
- 安室:
- それぞれ好きになったら。
- 中居:
- うん。
- 安室:
- もう誰でも?
- 中居:
- うん。
- 安室:
- あ、そうですか。
- 中居:
- なに? なんか、あんたの番組に俺がゲストで呼ばれてる
みたいじゃん、今。
- 安室:
- ああ! すいません。ごめんなさい。
- 中居:
- あ、いや、すごくいいんだけども。
- 安室:
- うん、聞きたかったことです。
- 中居:
- 恋愛はね、あ、でも、今、恋はしてる?
- 安室:
- してるんですか?
- 中居:
- え?
- 安室:
- え?
- 中居:
- ぼ、僕、今してないですね。
- 安室:
- あ、私に今聞いたんですか?
- 中居:
- うん、私。
- 安室:
- あ、私に?
- 中居:
- 恋は? 恋愛してるとは言わないけども、恋はしてます
か?
- 安室:
- はい。
- 中居:
- 恋してる? ああ、それ、いいことよ。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- もう、常にいたほうがいいと思うよ。でも、重なっちゃダ
メね。
- 安室:
- あ、重なっちゃダメ?
- 中居:
- うん。恋して、なんか重なってって、それはダメよ。
- 安室:
- ダメですよね。
- 中居:
- それは可愛そうだから。
- 安室:
- やったことあるんですか?
- 中居:
- え?
- 安室:
- そういうこと。
- 中居:
- お? やられたことある。
- 安室:
- ええ? 悲し過ぎる……。どうして?
- 中居:
- な、な、なにが?
- 安室:
- なんでそういうことがあるんですか?
- 中居:
- それはしょうがないじゃ、だって。だって、こっちに好き
な人が出来ちゃったっていったらしょうがないもん。
- 安室:
- あら。
- 中居:
- だからね、気持ちっちゅうのはさ、ね、一人だけじゃなく
てもさ、例えば好きな人が出来てもさ、なんか醒めちゃう時ってある。なんか変な
話だけど。
- 安室:
- ありますよね、やっぱりそういうのって。
- 中居:
- これでほら、好きな人が出来た時ってさ、なに? 盛り上
がっちゃうじゃん、自分のなか。
- 安室:
- うん、うん。
- 中居:
- で、もうね、若いのにほら、「ああ、もう俺はこいつしか
いねぇんだろ」って思っちゃうし。
- 安室:
- うん、うん。若いながらね。
- 中居:
- そう。「もう、こいつと俺、結婚しちゃうんじゃねぇか」
とか。
- 安室:
- そうそう、そうそう。絶対みんなそう思うんですよね。
- 中居:
- そうなんだよ。
- 安室:
- その人と一緒になった時は。
- 中居:
- そう。それが間違いなんだ。
- 安室:
- そうなんですよ。それが間違い。私もそう思います。
- 中居:
- そう。どんどんどんどん入り込んじゃって入り込んじゃっ
てさ。その人しか見えなくなっちゃって。
- 安室:
- そう。入り込み過ぎで、きっとみんなダメになっちゃうん
だと思います。
- 中居:
- そんで、いつのまにか自分のわかんないところで、なんか
醒めちゃうっつうんじゃないんだけどもね。
- 安室:
- うん、何なんでしょうね?
- 中居:
- その時のその情熱的なさ、新鮮さがなくなっちゃったりし
たりする。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- うん、すごい困る。その時はね、嘘じゃないんだけども。
決して嘘な言葉じゃないんだけどさ、ね、あの、「俺はおまえのこと、ずっと好き
なんだろうな」とかさ、「もう、おまえ以外は考えられないかもしんないなぁ」み
たいな話するんだけども。で、何年か、例えば4年5年とか経ってね、うん、ふとし
た時に「あっれぇ? おかしいなぁ。あの時のアレはどこ行っちゃったんだろう
なぁ?」って。
- 安室:
- ああ、そういうことってありますよね。
- 中居:
- あ、そういう経験も?
- 安室:
- ない。
- 中居:
- あ、そりゃそうだ。
- 安室:
- あります?
- 中居:
- うん。
- 安室:
- 不思議なんですよね。私、すごく好きになっちゃったらこ
う(視野狭く)なっちゃうから。でも、本当にふとした瞬間なんですよね、あれっ
て。
- 中居:
- なになに? どういうこと?
- 安室:
- 「どうなんだろう?」って。「好きなのかなぁ?」。
- 中居:
- 「本当に自分にとってこの人は必要なのかな?」ってこ
と?
- 安室:
- うん。思っちゃう時もあるっていう感じですかね。
- 中居:
- え? その時どうするの?
- 安室:
- その時?
- 中居:
- だってさ、無理矢理さ、例えば醒めちゃった気持ちとか
さ、「いや、ダメだダメだ! この人にこんな嫌悪感持っちゃいけない」ってさ、無
理矢理思ってもさ。
- 安室:
- しょうがないですよ。
- 中居:
- もうダメになっちゃう時って、もう気持ちって、もうどう
しようもないじゃん。
- 安室:
- そうなんですよね。どうしたらいいですか?
- 中居:
- ん?
- 安室:
- そういう時。
- 中居:
- そういう時?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- そういう時はもう、しょうがないんじゃない?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- しょうがないもん、だって。
- 安室:
- そうですか。
- 中居:
- 好きな人が出来て、もう一人好きな人が出来ちゃった時は
さ、みんなにはひどいって思われるかもしんないけどもさ、そういう気持ちになっ
ちゃったら自分もう、しょうがないもん、これ。
- 安室:
- そうですよね。
- 中居:
- と、思うよ。
- 安室:
- ねぇ。そうなんだ。
- 中居:
- なになに?
- 安室:
- え?
- 中居:
- なに? 今、重なってんの? よくないよ、ねぇ。
- 安室:
- なんで!?
- 中居:
- 重なっちゃあダメだよ。
- 安室:
- 大丈夫です。
- 中居:
- 重なってんべ?
- 安室:
- 重なってないです。
- 中居:
- ね。でも、恋愛はしたほうがいいよ。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- 仕事に変な影響を。
- 安室:
- が、ないね。
- 中居:
- が、ない程度に。
- 安室:
- したほうがいいですよぉ。
- 中居:
- …………?
- 安室:
- 恋愛。
- 中居:
- うん。でね、そう。さっき言ってたけど、すごいやっぱり
人見知りするタイプなのね。
- 安室:
- え?
- 中居:
- うん。俺がね。
- 安室:
- あ、そうなんですか?
- 中居:
- いや、でも、あんま大した人見知りじゃないんだけども。
うん、あんまり喋んない。あの、例えば歌番組だったりっていうのは、ほとんど。
だからほら、何回かね、会ったけども多分、喋っては…。
- 安室:
- あ、そうですよね。他のメンバーの方とかは?
- 中居:
- ん? 他のメンバーの方って?
- 安室:
- 喋ったり。
- 中居:
- いや、だから、ほとんど喋んないかな。だから、出会いも
やっぱり、多いとは言え、うん。
- 安室:
- 逆に少ないですか?
- 中居:
- うん、少ないかもしんないね。そういうところでね、パッ
となんかすればいいんだけども、うん、ダメだねぇ。恋ぐらいしないとね。
- 安室:
- うん、うん。
- 中居:
- 本当に。
- 安室:
- したほうがいいですよ。
- 中居:
- あんたも本当、楽しいべ?
- 安室:
- なんで?
- 中居:
- え? だってさ、ね、仕事は本当にさ、自分のやりたいこ
とが出来てさ、満足できてさ。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- で、ねぇ、自分の納得いく恋してる。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- かどうかわかんないけども、でも、恋もできてさ。
- 安室:
- あ、はい。
- 中居:
- ん? また俺、変なこと言っちゃった?
- 安室:
- いいえ。
- 中居:
- ね。
- 安室:
- そうなんです。もう本当に楽しいんですよ、今。もう今
が。
- 中居:
- いいなぁ。
- 安室:
- もうすごい、毎日が楽しい。今、眠れない時間がなくっ
たって、ぜんぜん楽しいと思う。
- 中居:
- なにが? なにがそうさせてるの?
- 安室:
- 歌がそうさせてるんじゃないですか? あ、クッサーい、
そんな言葉。多分。
- 中居:
- そんな好きなんだ。じゃあ例えば、好きなね、例えばほ
ら、やっぱり仕事すごい制限されてるし、時間的にもそのプライベートの時間とか
とれなかったりするでしょ。例えば、本当に自分の好きな彼とかがね、「なんだよ
おまえ、会えねぇじゃねぇかよぉ。おめぇ、仕事と俺、どっちとんだよ!」って言わ
れたら、どっちかとれって言われたら?
- 安室:
- 今だったら仕事。去年は彼、だったと思いますよ。
- 中居:
- ふーん。あ、それじゃあもう、ね。
- 安室:
- すいません、事務所の方。ごめんなさい。
- 中居:
- それは仕事に対する姿勢が変わってきたり、自分に対する
気持ちっていうのがやっぱ変わってきて。ね、彼が云々とかね、恋が云々とかじゃ
なくてだ。
- 安室:
- じゃなくて。
- 中居:
- 仕事に対する、歌に対する気持ちっていうのは、どんどん
どんどん、うん。
- 安室:
- うん、もう高くなってきちゃった。
- 中居:
- 高くなってきたんじゃないかな。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- ああー、いいなー。それ、みんな多分これ、テレビ見てる
人、すごい羨ましいと思うよ。
- 安室:
- そうですか。
- 中居:
- うん。いいね。本当もう、じゃあ、最後にこれ聞こうか
な、欲しいもの。
- 安室:
- 欲しいもの?
- 中居:
- うん。
- 安室:
- 大きなぬいぐるみ。
- 中居:
- …………ん? ……んんっ……ええ……最後にこれ聞こう
かな。あの、欲しいものってある?
- 安室:
- 欲しいものはね。
- 中居:
- うん。
- 安室:
- うーん? 喋る人形。
- 中居:
- ……………。
- 安室:
- だって、一人で家にいる時、喋ってくれるから、人形が。
- 中居:
- ……………。
- 安室:
- 恐いよね、それも。えぇとね、欲しいもの? 何が欲しい
ですか? 最後に。何が欲しいですか?
- 中居:
- 今?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- 今、欲しいもの?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- 今ねぇ?
- 安室:
- 彼女?
- 中居:
- ……………。俺を馬鹿にしてんべ?
- 安室:
- ええ! してないです、ごめんなさい。
- 中居:
- でも、いいんだよ。そういうね、あの、庶民的なね、
ちょっとお小遣いためれば買えるようなものを欲しがる気持ちっていうのかな。
- 安室:
- あとね、ペットとか飼いたい。
- 中居:
- ペット?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- 今、お一人で暮らしてるの?
- 安室:
- 一人だから。
- 中居:
- ペットはだって、ペットが可愛そうになっちゃうよ。
- 安室:
- あ、でも、連れて歩くから、一緒に仕事も。いつも一緒
に。
- 中居:
- あ、それだったらいいかもしれない。
- 安室:
- うん。だから、今はね、あの、そう。動物とかもいないか
ら、ペットとかも飼ってないから。
うん、ぬいぐるみとかがたくさんいる。
- 中居:
- 家にぬいぐるみがいっぱいあるの?
- 安室:
- うん。
- 中居:
- 大きいぬいぐるみが欲しいんだ。
- 安室:
- うん。
- 中居:
- そんなのだって、買おうと思えばだって。欲しいっていっ
たら、いっぱい贈ってくるだろうし。
- 安室:
- そうですね。
- 中居:
- あれなんじゃないの?
- 安室:
- あるんですよ、今。寝る時もだって、こうやって抱いて寝
るの。
- 中居:
- そんなんだって、自分で買いなさいよ。
- 安室:
- ぬいぐるみですか? 買っ…てもいいかな。
- 中居:
- でも、そういうの忘れないほうがいいと思う。あの、
ちょっと本当、お小遣いためればね、ちょっと我慢すれば買えるような。
- 安室:
- そう、今、ためてるんですよ。
- 中居:
- そのぬいぐるみを買うために?
- 安室:
- 飼うためにじゃなく。
- 中居:
- なんかのために?
- 安室:
- うん。免許がとりたくって。
- 中居:
- 車の免許?
- 安室:
- そう。
- 中居:
- 車の免許とりたい?
- 安室:
- そう、もうとれる年だから。
- 中居:
- うん、とって。
- 安室:
- うん、自分で車買って、自分で運転して。
- 中居:
- ああ、でも感覚的には、普通。うん、普通だからいいかも
しんないよね。だって、歌の時のとその平常心の時の自分の時、そのギャップがい
いかもしんないね。
- 安室:
- ほら、車とか持ってると、夜、眠れなくたってドライブで
きるからね。
- 中居:
- 一人で?
- 安室:
- うん。乗ってくださいよ、隣に。
- 中居:
- ん?
- 安室:
- もし、とったら。
- 中居:
- あ、じゃあ俺、後ろに乗る。
- 安室:
- どうして!?
- 中居:
- ん?
- 安室:
- 横に乗ってくださいよ。
- 中居:
- 助手席はダメだよ。特別な人じゃないと。
- 安室:
- あ、そうですよね。
- 中居:
- おいらがだって運転したらだって、俺、特別な人しか乗せ
ないもん。
- 安室:
- ああ、そうですよね。
- 中居:
- おふくろでしょ。
- 安室:
- おふくろ?
- 中居:
- 父ちゃんとか。
- 安室:
- 父ちゃん、母ちゃん。
- 中居:
- そんでもう、彼女できたらもう、彼女の指定席だよ。
- 安室:
- あ、指定席で。
- 中居:
- そーよー。
- 安室:
- あらー、やだー。
- 中居:
- そんなんなったら、もう「後ろ後ろ。はい、乗って乗っ
て」。
- 安室:
- アツアツですねぇ。
- 中居:
- え? なに?
- 安室:
- なんか。
- 中居:
- アツアツ?
- 安室:
- ラブラブ。
- 中居:
- そう。ラブラブってやつですかね。いればいいですけども
ね。じゃあ、ぜひともまたね。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- なんかアルバムもその、非常にヒットして、ね。あの、音
楽的にもすごく忙しくなると思いますけど、ね。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- その平常心を忘れずに頑張っていただきたいと思います。
- 安室:
- はい。
- 中居:
- はい、今週のゲストは安室奈美恵さんでした。どうもあり
がとうございました。
- 安室:
- ありがとうございます。
(はいOKです)
- 安室:
- 本当、淋しいですね。
- 中居:
- ん?
- 安室:
- スタジオ。
(お疲れ様でした)
- 安室:
- すいません、どうもありがとうございました。すいませ
ん、会話になってなかったですか? 私。
- 中居:
- いや、大丈夫ですよ。
- 安室:
- すいません。
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